2010年3月23日火曜日

三十三年之夢

毎年の年末年始に行くようになった苗場のホテルでのバイト。

僕は冬休みだけだけど、長い人はひと冬を越す。

ついに昨日までの3連休を最後に散り散りになってしまうので、みんなに会いに行ってきた。


信じがたいほどキツイ仕事を共にして、次々と起こる事件に勇気を出してアドリブで対処していった仲間たちだから味わえる心地のよさ。

仲には、住み込みのバイトを出たら帰る場所がない人もいる。

酔っ払った仲間に一喝入れるためにラーメン屋のボロボロのドアを蹴って外へ出て、軽く殴ったことで警察沙汰になり、ドア1枚8万円也を弁償させられたあげく、示談金だかで毎月5万4千円也x8ヶ月を支払わなければならない人もいる。

人を殴ると高くつくんだ!ということを知ってしまった。

これからの人生、殴られるのは大歓迎だけど、絶対に殴ってはいけないと思った。

このようなことは序の口で、まるでドラマの「ホテル」のように次から次へと事件が起こる。

ただし、ドラマと違うところは、起こる事件がみみっちく、セコくてバカらしいことばかりで、まとめて本にすれば「中国てなもんや商社」みたいなギャグ小説になってしまう。


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さて、ひとつの季節が終わり、新しい季節が始まる。

2010年も気分的にはこれから始まり、おれの33歳もここから始まる。

33歳という年齢には特別な思いいれがある。

坂本竜馬は33歳で亡くなっているし、孫文について中国革命を支援していた宮崎滔天は33歳のときにその半生を「三十三年之夢」という本に綴っている。

宮崎滔天のことはよく知らないけど、「三十三年之夢」というタイトルを聞いたときは、

「シブっ!」

と思った。

そして、少年ながら、33歳が終わる頃、この同じタイトル(パクリ)で半生の記憶をありのままに綴ろうと思った。


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2010年3月9日火曜日

谷原章介

ダメ男の役をやらせたら最高の俳優。味のあるダメ男役っぷりが、ドラマをよりドラマチックにしている。

土曜だか週末のバラエティ番組で司会しているのを見たことがあるけど、ダメ男役の方がハマっている。

本当かどうか知りたい場合は、「婚カツ!」や今どこかの局でやっている「曲げられない女」を見て欲しい。

2010年3月7日日曜日

トランジション

久しぶりにコーチングのトレーニングを受けてきたCTIのコミュニティのメーリングリストを見たら、CTIジャパンの設立者の榎本英剛さんが出るイベントの情報がありました。

僕が入門した頃には、すでに榎本さんは代表を退いていて、イギリスに渡っているとの話で何をやっているのかよくわからなかったのです。

さすがだなと思うのは、こういう研修の団体の設立者は教祖的なカリスマになることが少なくないですが、すでに退いていて新たな道に進んでいるとのことでした。

メールによると、榎本さんは、イギリスで出会った持続可能な地球を守るための2つの活動を日本で展開するための非営利団体を立ち上げ、それぞれ「NPOトランジションジャパン」、「NPOセブンジェネレーションズ」というものでした。

セブンジェネレーションズの方は公式ウェブサイトがまだないのか、よくわかりませんでしたが、トランジションジャパンの方は、ピークオイル後の低エネルギー社会を、ローカライゼーションの視点で、それぞれの地元から実践していこうという団体のようです。

NPOトランジションジャパン
http://www.transition-japan.net/



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2010年3月2日火曜日

「ドラマのような人生」とは何かという考察

最近はドラマをよく見るようになりました。

テレビはTBSしか入らないので最近はお気に入りがなく、ほとんど見ないから主にレンタルDVDで。

たくさん見ているとひとつのパターンが見えてくる。

かといってそれがドラマの内容をつまらなくさせるということではなく、よけいに面白く感じてくる。なぜならそれは、人生そのものだから。

「人生はドラマのようには行かないよ」

という言葉を聞いたことがあるかもしれないけど、そうではないと思う。本当にドラマのように進行する。

12話で完結するドラマの放送期間は約3ヶ月。

ドラマの中の時間軸も、時々「数年後...」みたいに時間をすっとばすことがあるけど、主題に関わるところはほぼ3ヶ月である場合が多い。

一見、平和で幸せそうな登場人物たちは、現実の人間のように実はそれぞれの悩みや問題を抱えていて、直視することから逃げている。

特定の主人公はひとり決まっているのだけど、1話ごとに違った主人公が設定されていて、その人の内なる悩みや問題がふとしたときに出てきてしまい、争いを含めた登場人物たちの関わりの中で、逃げてはちょっと向き合い、そうかと思えばまた逃げて、逃げて、ちょっと向き合っていく。

ほとんど逃げているんだけど、ちょっと向き合った勇気が他の登場人物たちに感染していき、他の人たちも10回に1回くらいは勇気をふりしぼって自分のテーマに向き合う。そして、ひとつずつ小さな問題に取り組んでいき、最後に最大のテーマに向かって取り組んだとき、その勇気はむなしく失敗に終わる。

だいたいそれはドラマの第8話とか9話くらいで、物語がようやく核心に迫ってきているとき。

こういうパターンがわかってくると、知らないときよりも興奮の度合いが大きい。

「いよいよか!」

と。

TBSドラマで「おひとりさま」をやっていたときなどは、このため職場の飲み会も参加せずにテレビの前でスタンバイしていたものだ。ビデオ機能が壊れていて録画ができないので。


主人公、もしくは登場人物のだれかの勇気ある行動はむなしく失敗に終わるが、すべてはそこから始まる。

いろいろな問題はあるけど、ドラマがスタートしてからほのぼのとした雰囲気で進んでいたけど、このあたりから映像の色というか光が変わる。夕方や寂しい感じの夜のような映像が多くなり、登場人物たちはバラバラになり寂しさや悲しさなどのネガティブな雰囲気になっていく。

そして、そのうちの誰かが本当に真剣に自分と向き合い、無謀ともいえるような行動をとることで、もういちど周りが勇気づけられ、ひとりひとりがまた自分のテーマに挑戦していき、最初仲の悪かった人たちがまとまってきて、カップルができることもある。

そして、最後は結局ダメだったこともいっぱいあるけど、その中で自分の大切なものを見つけ、幸せになっていくというパターン。

自分が欲しいと思っていたものは手に入れることができなかったけど、それよりも重要なものを見つけたような。


人生は本当にドラマのように進行していく。もしそうではないのなら足りないものは「行動」。

ドラマの登場人物たちは、我々一般人と一緒でうだつのあがらない普通の人がほとんど。しかし、違いはドラマは問題が起きないとドラマにならないため、アホな主人公たちはつい、争いなどの問題が起こるような行動をしてしまう。そして、アホなだけではないのは、それをなんとか乗り越えるために、ほんの小さな行動を、メチャメチャな勇気をふりしぼって、10回に1回くらいすること。テレビのこっち側にいる視聴者は10回に1回もやらないところが、ドラマのような展開にならない原因。

ドラマの放送期間は3ヶ月。

その中でありとあらゆる問題が起こり、別人ともいえるような成長の仕方をしていく。

現実は3ヶ月ではなく、もっと長い期間で少しずつ行動し、成長していくことになる。

ただ、ドラマの主人公たちのように、アホな問題ばかり起こすようになったらそれはもっとスピードアップすることだろう。

自分に正直になり、アホな問題を起こすことが、ドラマのようなハッピーエンド、本当に自分や周囲の人たちにとって大切なことをなんとなくでも手に入れる、という状況になれるかもしれないと、ドラマを見ながら思う。

今イチ押しのドラマ

曲げられない女
http://www.ntv.co.jp/mage/

主人公が同世代のやつはやっぱり特に感情移入してしまう。