2010年8月31日火曜日

印鑑画像を作る


最近、ペーパレス化に伴い、紙に印鑑をついていたのが、印鑑の画像をスキャンしたりして押すようになってきた。

「全然ハンコの意味ないじゃん!」

と思いながらも、多くのオッサンたちがやっているのを見ていて冷たい視線を送っていた。


が、僕もついに書類印鑑デビューした。


印鑑の画像はスキャンするべきかと思ったけど、僕のスキャナは古くて、このウィンドウズには対応していない。

だから、画像を作った。

作ったのは、「彩彩畑」という画像ソフト。下記のURLからハンコの作り方が見れて、ダウンロードもできる。

作った画像はコレ。

しょうが

NHKの番組「ためしてガッテン」。


たまたまテレビをつけていたらやっていて、しかもテーマは好きなのでよく食うしょうが。


しょうがを持ち歩くほどしょうが好きの人は、「ジンジャラー」と呼ばれるそう。


ノートをとろうとしたほど興味深い内容だったけど、近くに紙とペンがなかったので記憶した。しかし、番組のウェブサイトにはご親切に全部書いてあった。


しょうがは体を温める効果があると信じられている。


しかし、体を温める効果があるのは、ウルトラしょうがと呼ばれる漢方にもなっている乾燥しょうが。

そして、しっかりと加熱をしたしょうがのみ。


生で食べたり、お湯の中に入れたしょうがは、風邪を引いたときなどの、解熱の効果があるという。逆に言えば、冷え性などで温まりたい状況の人は、逆に体を冷やしてしまう。


ウルトラな乾燥しょうがの作り方は簡単。

1~2mにスライスしたしょうがを、天日なら1日、室内なら1週間ほど乾燥させるだけ。


干しえびでも、干ししいたけでも、スルメでも、あらゆる乾燥食材は、ダシに使われたりするくらい、生のものより味が濃くなっている。これは化学変化を起こして組成が変わっているかららしい。


しょうがも同様。

豆腐などの薬味には味が辛すぎて向いていないが、スープやしょうが焼きなどは、だんぜん乾燥しょうがの方がおいしいらしい。


番組ウェブサイトには、

1.しょうがドリンク

2.しょうがラー油

3.しょうがチャーハン

の番組で紹介されていたレシピもあった。

http://cgi4.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20100825


どれもよだれが出てしまうくらいおいしそうだった。

炭クッキーをつくる

週末のイベントに炭クッキーを作ることを頼まれている。

「健康」がテーマのイベントなので、アメリカ人のおばちゃんから教えてもらった大量のバターと砂糖を原料に、つなぎとしてちょっとの小麦粉を入れたクッキーを作るわけにはいかない。

白くない小麦粉はすでに調達した。

あとは作り方。

健康って難しい。どんな食べ物でも、

「これは健康に悪いから食ってはいけない!」

という人と、

「健康にいいので、しっかりと食べるべきだ!」

と分かれることがある。

「果物は体を冷やすから、食ってはいけない」

という人もいるけど、僕は体に合うからしっかりと食べる。

「牛乳はサビた油だ!」

という人がいて、その発言が恐ろしいからというわけではないけど、体に合わないからあまり飲まない。

ただし、コーヒー牛乳やアイスクリームは大好き。

など、健康って難しい。


クッキーだけど、現在候補となっているレシピはコチラ

おからクッキー
http://okaracookiediet.sblo.jp/

卵なしバターなし!15分簡単クッキー
http://cookpad.com/recipe/675345

2010年8月28日土曜日

お見舞いと抗酸化住宅について

今日は元上司と一緒に、軽い脳梗塞で入院した元先輩社員のお見舞いにいってきた。

思っていたよりもずっと元気そうだった。

ある朝、急にろれつが回らなくなっている自分に気づいて、病院に行ったという。


もともと、機転の効く人だったからだと思うけど、自分だったら、

「今日はちょっと疲れているかも」

といって、病院に行くのが遅れていたかもしれないなあと思った。


彼は39歳でまだまだ若い。食事がかなり不規則だったのも原因かもといっていたので、気をつけたいともう。


「アジアの虎」

と彼はオレのことを呼んでいて、昔ふざけてそう名乗ったことがあって、自分でも忘れていた。

アジアの虎は、現在時々ラーメンや牛丼を食うものの、筋金入りの草食に変身した。


お見舞いにもっていったのは、家内製手工業でつくった炭を不織布に入れたもの。

薄く作ってあるので、これを普段使っている枕と一緒に枕カバーに入れれば、炭枕になる。


炭の役割のひとつに還元作用がある。

炭素は電子を集めて、周りの生命や物質に電子を供給する働きがあるそう。

電子を失っていくのが、酸化といって、物が腐るとか、歳をとるなどの老化。

その反対で、電子を得るのが還元といって、老化を防いだり、極端な話が若返り。


炭を生け花と一緒にいれておくと、花が長持ちするとか、炭シートに野菜を入れておくと野菜が長持ちするとかもある。

昔、中国で約2万5千年前の古墳が見つかり、そこから出てきたミイラが、死後4日くらいの死体の状態とほぼ同じだったことは、古墳の周りに埋められていた5トンの炭の作用だと言われている。


今、抗酸化住宅というのがあるらしい。酸化しないので、野菜がすごく長持ちするとか、人間も若々しくいられるよう。

同時に、おたまじゃくしがカエルにならないらしい。


以前、酸化や還元について教えてくれた人がいた。

今は、「病気の原因は、活性酸素。活性酸素が老化させる」

ようなことが頻繁に言われていることに対して、

「活性酸素の働きがなければ、生命は生きていけない。生命活動とは、酸化をすることだ」

というようなことを言っていた。


彼が言ったのか、そのときに自分が思ったことかはわからないけど、

「生長(成長)することは、酸化をすること」

という言葉が頭に残っている。


悪玉菌とか善玉菌とか、自分の常識に都合の良い要素を通した視点からのみの「正義」と「悪」の考え方は非常に危険な感じがする。


オタマジャクシがカエルにならないのなら、おばさんのしわが増えない良いことの反面、子供の成長に何らかの形で影響を与えるかもしれない。


生命は酸化していくもの。

物を見るときは、人間の都合ではなく、

「自然とは何か?」「それは自然だろうか?」

という視点から考えたほうがいいと思う。


「自然」というのは、自分の常識や、何もわかっていない「科学」とかではなく、自然の中にいて、自然を観察し、自然に触れて、そんな自分を通して、いろいろな情報を見ていけるようにしたい。

本を読むと、炭の還元作用が強調されているけど、実際には、強制的な還元作用とかではなく、畑にまけば、植物の生長(酸化)の助けにもなることから、バランスが取れているように感じるので、そのものの本来性をサポートしてくれているだけなのだと思う。

自作のガスコンロ兼炭焼き窯

最近よくブログで紹介している、外国のバイオ炭業界でポピュラーなTLUDというタイプのコンロつくりに挑戦した。

その辺によく転がっている枝とか乾燥した草とか、農作物の殻とか、なんでもエネルギーと炭になる。

チャコールブラックスの使命は、「ペイント・イット・チャコールブラック(炭黒く塗れ)」。

これは、そういうゴミにするしかないようなものを全部炭にして、その炭で痩せ地を豊かにし、生活に取り入れて健康や豊かな生活にすること。

しかし問題がひとつ。

最近は田んぼや人の家の庭に転がっている枝とか草みたいなゴミだけど立派なバイオマス資源が気になって仕方がない。

さらに、温暖化から地球を救うためには、そういう、腐っていく過程でたくさん二酸化炭素を出していくものを、炭素を放出しない炭に変えることしかない、という学者もいる。

そのためにはどうすればいいか。

選択1. 大きな工場を作って、大量の炭を作る。

選択2. 台所のガスコンロのように料理ができて、かつ二酸化炭素を出さず、使用後には炭までできているというTLUDのストーブを広める。

という選択肢がある。

選択1は目指すところだけど、今すぐにできることではない。

選択2は、すぐできるし、今後ピークオイルの時代を迎えて、最後のオイルショックみたいになると、どんな生活になるだろうかとも考える。

しかも、今は、トランジションといって、ピークオイル後でも生活ができているように、今からオイルに頼らない生活を少しずつしていきましょうよという動きもある。

ということで、選択2を、温暖化やピークオイルと重ねてワークショップで、いろんな人が庭とかで煙の出ない炭焼き+調理ができるようなのを作れるように作ってみた。



山の中は蚊だらけ。腰から蚊取り線香をぶら下げることができるアイテムを買った。これでもう蚊の集団に囲まれることはない。



材料はトマト缶。

中身は保存容器に入れただけなので、早くつかってしまわないとならない。

今日の夜でもトマトスパをつくらなければならない。チリビーンズでもカレーでもいいけど、多分トマトスパ。




缶の後ろにクギで空気穴を開ける。

ここから、上向きに空気が入るようにする。


燃やす材料は、こんな何の役にもたたなそうな細かい枝。

薪にもならないし、炭焼き窯で炭にするのにも向かない。こんなもんが大量にある。


この枝切りはさみは、ある金物屋が名刺代わりにくれた。

そのおかげで、竹きりのこぎりを買うことになった。タダほど怖いものはない。



缶の上部の側面にも空気穴をつくる。

熱分解されて、缶の底には炭素である炭が残り、煙としてでてくるガス(水素らしい)が上から出てきて、それとここから入る酸素がくっついてガスコンロのような炎になる。



こんな感じに材料を切って入れる。





焚き火はマッチに限る。なぜなら火をつけやすいから。


着火。


火を止めるタイミングが早すぎて、完全に炭化してはいない。生焼けのところもある。しかし、肥料にはちょうどいい。


中まで炭になっているのも多い。


こんな感じに土に混ぜるにはもってこいの柔らかい炭になっている。

涼しくなってきたら、もうちょっと大きな缶もつかって、ワークショップ兼、出てくる炎での料理のイベントをやろうと思う。

2010年8月26日木曜日

350.orgのプレゼン資料はすごい

最近知って、炭に対してすばらしいことを言ってくれているから入れ込んでいる環境活動家のビル・マッキベンさんの始めた350.orgの活動を、チャコールブラックスの活動に取り入れたいと思っている。

なぜなら、マッキベンさんをはじめ、世界の多くの環境活動家や学者が、

「生き延びるには、炭を多く焼いて、炭素を固定してCO2削減をし、土壌改良などに使うしかない」

というようなことを言っているから。

別の情報によれば、世界中の人がひとり1トンの炭を焼くと、人類が人工的に出しているCO2が相殺されるそうです。

現実的なことではないし、排出量を下げるためのいろいろな努力をみんながやっているところでしょうが、実際にこの数字を目指して炭を焼いている方もいらっしゃるようです。

下の投稿で紹介したULTDというガスコンロ兼炭焼き窯などが、途上国でどれほど普及しているかわかりませんが、普及が進むにつれ、本当に1トンくらい焼いてしまうかもしれません。

ということで、350.orgのウェブサイトを見ています。日本支部がまだないようなので、英語を読んで日本語にしていかなければなりません。

ところで、350という数字は、くどいようだけど、

「地球がヤバイ状態の二酸化炭素の濃度」

のことです。ppmという単位は、最近知ったけど、100万分の1という単位だそうです。

350ppmというのは、100万分の350mという濃度。

現在の地球は、この濃度が390ppmに行っているらしく、各国政府は

「450ppmくらいで大丈夫じゃね?」

ということを言っているけど、それを

「350でヤバイんですよ」

ということを伝える活動だと認識しています。


素人がこういう情報を伝えていくためのプレゼン資料も豊富に準備してあって助かります。

http://www.350.org/resources

下のプレゼンに至っては、画面ごとの詳細なセリフまで準備されている。

仕事のやり方がすごい参考になります。

2010年8月25日水曜日

子供までが

子供までが、炭焼き窯兼、ガスコンロを作っている!

PDFの説明書つき。今の時代の自由研究にはもってこい。

http://www.greenyourhead.com/2010/04/the-dome-school-stove.html

別のTLUC

http://terrapreta.bioenergylists.org/

魔法のガスコンロ

外国でのバイオ炭作りを調べていると、ドラム缶とかオイル缶、または缶詰の缶みたいなもので作った超簡易窯で焼いているのを見かける。

TLUDと呼ばれる構造で、いろいろなタイプの窯があるが、共通しているのは、火を上からつけていくこと。

TLUDとは、Top Lit Up Draftの略で、要するに上から火をつけて、風が下から上に流れていく構造。

面白いのは、これは炭焼きの窯というわけではなく、調理用の窯なのです。

ガスや電気のない途上国では、エネルギーがないので、森から木を切ってきて、煮炊きにつかっているので、深刻な森林破壊につながっている。

この窯は、木ももちろん燃やせるのだけど、ココナッツの殻や、米殻みたいな穀物の殻や、乾いた草も燃料にできる。

そういった燃料を中の缶に詰めて、上から火をつける。

そうすると、下の空気穴から空気が入り、上向きに上昇するので、炎が上向きに上がる。

このときに、普通は煙も一緒にあがってくるのだけど、炭焼きの煙は木材の中のガス分なので、火を近づけると、煙が炎になる。

この方法だと、煙の通り道に、最初から炎があるので、煙がほとんど出ない。

ガスに火がついているので、ガスコンロのような感じで、調理に使う。

調理につかったあと、ガス分が抜けて、熱分解された木材のほうは、炭素のかたまり、いわゆる炭になっている。

炭素のかたまりがそのまま残っているということは、調理するエネルギーを得る過程で、二酸化炭素をほとんど出していない。クリーンエネルギーだ。

また、後に炭が残るので、これを痩せた土地へ入れることで、土壌が豊かになり、収穫量アップが期待できるし、かたまりになった炭素は、数千年分解されないので、永続的に土壌の役に立つ上、炭素を固定するので植物が分解される過程で出るはずのCO2を排出せず、さらに温室効果ガスを吸着する。

考えた人天才!

http://servalsgroup.blogspot.com/2009/05/tlud-gasifier-stoves-wood-stove-with.html



この下のリンクは、炭を使うバーベキューではなく、炭を作る過程で出る熱を利用したバーベキュー。

http://terrapreta.bioenergylists.org/taxonomy/term/687

2010年8月24日火曜日

映画「インセプション」を見てきました

今、話題の映画「インセプション」を見てきました。

3時間近くもの長い映画で、前半ちょっと寝てしまい、途中から見たような感じですが、それでもかなり面白い映画でした。

いろいろな評価を読むと、かなり深い映画のようですが、僕は結構目の前のことに目がくらむタイプなので、アクション映画としての要素に強く魅かれ、

「ああ!」



「ああ!」



「ああ!」


という感じで見てしまいました。


映画レビューに書いてあるような深さを感じるには、もう1回見なければならないと思っていて、実際、もう一度見たいと思える映画です。


主演のレオナルド・ディカプリオは、「タイタニック」に代表される、イケメン的な俳優のイメージが強かったのですが、最近の映画では、かなりの年季の入ったオッサン的な役で意外な感じがします。

僕もディカプリオとはほぼ同年代であるので、「そんな年頃になったか」と改めて実感します。


バイオ炭ニュース

■マイECO・リポート:Vol.11 地球温暖化防止に向け炭の機能に新たな期待(毎日新聞)

http://mainichi.jp/life/ecology/myeco/report/archive/news/2009/20091005org00m100024000c.html

■温暖化阻止へ7つの解決策:バイオ炭(ナショナルジオグラフィック)

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010032503&expand#title

■「バイオ炭」ってな~に? Kids環境ECOワード 

http://www.eco-word.jp/html/01_seitaikei/se-24.html

■モルディブ、バイオ炭の製造でCO2削減を目指す--英企業との提携を発表

http://japan.cnet.com/clip/global/story/0,3800097347,20399439,00.htm

モルディブ共和国は現地時間8月30日、英国の技術企業Carbon Goldとココナッツの殻などからバイオ炭を製造することで提携したと発表した。海面上昇に脆弱な島しょ国であるモルディブは、バイオ炭の製造で二酸化炭素を削減し、農業用肥料としてバイオ炭を利用する計画である。

http://news.cnet.com/8301-11128_3-10344517-54.html?part=rss&tag=feed&subj=GreenTech

2010年8月21日土曜日

350.org創設者のビル・マッキベンさんからの手紙

先日、バイオ炭について調べていたら、世界の環境活動のリーダーたちのバイオ炭についての発言の中で、ビル・マッキベンという人の発言もあった。


「たくさんの有機物を継続的にバイオ炭に変えることができれば、ここ200年間の歴史を時間をかけて逆転していくことができるだろう。

我々が今までに放出して増えた大気中の炭素を、植物が吸収し、それをバイオ炭にしたものを大地に返すことで削減できるのです。

我々は映画を巻き戻すことができるのです。

地球を「来たときよりも美しい」状態にすることができるのです。」

ビル・マッキベン(Bill McKibben)
「ディープエコノミー~生命を育む経済へ~」などの著者。環境活動家。
350.orgの設立者。

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350.orgの創設者というけど、聞いたことがなかったから調べてみると、

350.orgとは、気候変動に立ち向かう地球規模のキャンペーンで、350という数字は、地球が従来の環境を維持するうえで上限となる大気中の二酸化炭素濃度。


だという。


バイオ炭が役に立つなら...というより、そのために炭を焼き始めているわけであるから参加しないなんて考えられない。


しかし、世界的なキャンペーンといっても、日本語での情報は少ない。


やっとみつけた日本語のわずかな情報では、創設者のビル・マッキベンからの手紙という形であいさつが載っていた。

http://www.350.org/ja

下の図を見てもわかるとおり、現在の地球の大気中のCO2は392ppm。これを最低でも350ppmまで減らさなければ、100年かからないうちに地球の未来はない。

ということは、今生まれてくる子供たちが100歳まで生きることができない。100歳まで生きれたとしても、大変過酷な人生を歩まなければならない。

子供たちのそのまた子供たちは人生をまっとうすることすらできない。孫にいたっては、生まれてくることすらできない可能性も大きい。

という未来が確実のようです。


2010年10月10日に世界規模でのキャンペーンも行い、国際バイオ炭イニシアチブも、世界中の炭焼きに、「何かやろうよ」と呼びかけている。




以下は、ビル・マッキベンさんからの手紙。















ビル・マッキベンからの手紙というかたちでProject 350(プロジェクト・スリーフィフティー)をご紹介します。

私たちの思いがみなさんの心に届くことを祈っています。organizers@350.orgまで、お気軽にご連絡ください。

親愛なるみなさん

「350」はこの惑星で一番重要な数字、越えてはならない一線です。というのは、最新の科学によると、大気中の二酸化炭素量を350ppm以下まで減らすことができなければ、地球にとって取り返しのつかない大打撃となってしまうのです。

いま最も必要なのは、350という数字を浸透させるための具体的な方法です。アートや音楽、デモなど、考え得る限り何でもかまいません。このプロジェクトが今後何カ月かの間に大きく発展することを願っており、素晴らしい活動が人目に触れることはその一助になります。

私たちは世界中の活動を結びつけ、総和以上の効果を生もうとしています。しかし、こちらですべてアイディアを出すことはできませんので、みなさんにはご自身で活動していただかなければなりません。

個人としても、「350」を広めていただけると嬉しいです。地球上のあらゆる国の、興味を持って支援してくれそうな人に連絡し、私たちの活動を伝えていただけませんでしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。

ビル・マッキベンと350.orgのスタッフより

2010年8月20日金曜日

バイオチャー

バイオチャー(=バイオ+チャーコール。バイオ炭とも呼ばれる)という言葉は、世界中では地域や地球規模の課題を解決していくアイテムのひとつとして注目されています。

しかし、日本では「バイオ炭普及協会」という組織があるものの、検索しても「バイオ炭」や「バイオチャー」という言葉はほとんどでてきません。有名な環境活動家の多くも知らない存在のようです。

検索していたらこんなのがでてきました。

スイスでバイオチャーを使って育てたブドウでワインを育てている農家。

http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/index.html?cid=765202

下記のリンクは超簡単な装置でバイオ炭を作る装置。

バイオチャーは、「いい炭」を作ることは目的ではなく、「低温で焼かれた中途半端な炭」を作るのが目的です。その方が、肥料としてはいい。

こんなものでできるなんて驚きです。

http://maghbiocharretort.blogspot.com/

2010年8月19日木曜日

10月10日は、10-10-10の日

今日は越後炭焼きの会のメンバーのひとりが大口の竹炭の注文をもらい、ひとりでは対応できないので、会員みんなで炭を出し合い、粉砕から梱包の手伝いをしました。

僕も出しましたが、竹炭はほとんど在庫がなかったので、わずかしか出せませんでした。

今は、コツコツと材料を切り集めているところなので、来週あたりから連続して数窯焼くと300kgくらいの竹炭と木炭ができる予定です。

白炭はお風呂に入れても黒い粉がほとんど出てこないので、風呂用の竹炭を作ろうと思います。


twitterとかfacebookでフォローしている国際バイオ炭イニシアティブから

「2010年10月10日に、350.orgという団体が、全世界同時多発的な二酸化炭素削減作戦をやるから、バイオ炭関係者もなんかやれよ」

というような書き込みがあった。

350.orgという団体は、ビル・マッキベンという人が設立した団体で、地球で生命が生きていける大気中の二酸化炭素の量だか濃度だかが350ppmだかという数字で、現在は370とか380とかあるから、350まで減らしましょう、という取り組みを行っている世界規模の団体のようで、僕も最近知りました。

国際バイオ炭イニシアチブのウェブサイトに、

「10月10日に行う活動のアイデアの例」

みたいなのがあって、見てみると、書いてあることがよくわからない。

単語とかはわかるけど、内容が専門的な内容でわからない。


「炭の専門家のオレが、わからない...!?」

とショックを受けてしまいました。

しかしそれは当然のことだったようで、炭焼きの技術、特に純度が高く、硬い炭を焼く技術に関しては、日本は世界一ですが、バイオ炭のような、農業用の炭は、いい炭ではなく、むしろ低温で焼かれた日本ではいわゆる「悪い炭」を作ることを目的としているので、かなり自由なアイデアでいろいろな設備や機材を作っているよう。

http://terrapreta.bioenergylists.org/

これは、ぜひ作ってみたい、というのもいくつかあったのでやってみたいと思う。

そして、ぜひこの国際バイオ炭イニシアチブの活動を日本でも展開していきたいと思っている。

10月10日をお楽しみに。

2010年8月18日水曜日

大盛りの食事と柏崎観光

今日は朝から竹を切りに。

途中、柏崎の萬来という大食いで有名なお店で食事をしにきた92ちゃんとなっとうが合流して手伝ってくれる。

そのおかげもあって、わずかの時間で一窯分くらいの竹を調達できた。

なっとうは汗でスコールを浴びたようにびしょぬれになっていた。


92がカツカレー普通盛り。

ピラミッド上のご飯にキャベツが乗って、その上に超分厚いカツが乗っていて、その上にルーがかかっている。

1年ほど前に注文したことがあるけど、カツ数切れとキャベツを食べたら、ご飯をほとんど食べることができなかった。

92は普通に食った。

なっとうはカツ丼普通盛り。大盛りだとラーメンどんぶりに入って出てくるので、

「大盛りは頼んではいけない」

と忠告したけど、簡単に食った。


大盛りの食事の写真をとらなかったので、下記のリンクからの写真をご覧ください。

http://r.tabelog.com/niigata/A1502/A150202/15001457/dtlphotolst/1/

オレは中華丼。

リンクの2ページ目に中華丼の写真が載っています。

普段は、ここの料理は普通盛りもやっとのことで食うけど、今日は肉体労働で腹が減っていたためか、ちょうどいい感じで食えた。

その後はせっかく来てくれたので、炭焼き作業の手伝い...でもよかったけど柏崎観光。

10年ぶりくらいに恋人岬へ行く。



海岸脇の山の中で、景色の綺麗な場所で、

「ここで炭を焼きたい」

とつぶやいたら、

「炭小屋」

という名前の休憩所が出てきた。

炭を焼いてもいねぇくせして「炭小屋」なんて名前をつけてふざけやがって。と思った。




今日は天気もよく、海面に光がきらきらして綺麗だった。


国道沿いの歩道橋近くに車がたくさん止まっているところがあったので行ってみると、

「歩道橋を渡ったら、そこは砂浜だった」

的な砂浜があった。

海の家のスピーカーがうるさかったので、ワクワク気分の99%はブチ壊れる。

しかし景色は間違いなくきれい。

下の写真の遠くに見えるのは原発。



石油の利益よりも、発掘するコストのほうが高くつくようになるポイントいわゆる「ピークオイル」は、一説によると2005年に来ていたらしい。別の説によると、2008年~2012年くらいの間だろうという。

いろいろな説があるのは、10年くらいたって振り返ってみなければ、いつ来たのかというのがわからないからだという。

ただ確かなのは、必ず近いうちにやってくる、もしくはすでに来ているかもしれないこと。


そうすると、原油の価格は価格競争やマネーゲームの影響で一時的に下がることはあるが、流れとしては下がることがなく、上昇し続けていく。

石油が枯渇することはないけど、ピークオイルを過ぎたら入手が困難な時代に入っていく。


そのために「原発しかない」という考えもあり、世界的には原発の建設ラッシュ。

一方で、大量なエネルギーに頼るのはやめ、地域の中で自然とともに暮らそうという「トランジション(移行)」的な流れも、すでに大きくなってきている。

僕は基本的に工場で作られたLEDの光で育った野菜は、電子レンジで調理した料理と同じで気持ち悪くて食べたいと思えない。

農薬を使わないから安全だというけど、別の危険が潜んでいるかもしれないし、自然でない感じがするので気持ち悪い。

今後、必ずやってくるといわれる食糧難を乗り切るためにはこれしかないという考えもあるけど、光やエアコンなど、エネルギーをたくさん使っているから継続していけるのだろうかと考えてしまう。


自分的には、これよりも、数日前のブログで紹介したアマゾンの古代民族が作った奇跡的なほどに肥沃な黒い土「テラ・プレタ」を現代に蘇らせる木炭を使った作戦のようなものがしっくりと来る。

「地面での農業が砂漠化や温暖化でダメだったら、別のを作ればいいじゃん」

的な考えは納得がいかない。


下の写真は文章とは関係なくなってしまったけど、海に向かって立ちションをしているような光景に見えたから隠し撮り。

オレは数年ぶりに海の水に指で触れた。


2010年8月17日火曜日

大先輩2人

今日は午後から師匠の藤田さんにお願いがあるため、近所で炭を焼いている行田さんと一緒に三島へ行く。

藤田さんの自宅に行くと、なんと三条のやすらぎ工房の渋川さんがいた。

炭焼きの大先輩の2名を目の前にして恐縮しながらも話に参加させていただき、いろいろ勉強になった。

二人の人柄に接することができてよかった。

2010年8月15日日曜日

Black is the new green

Black is the New Green

というタイトルの記事を見つけた。

http://www.biochar.info/52/downloads/Black_Is_The_New_Green__Nature_10.Aug.06.pdf

いい言葉だ。

芝生プロジェクトのウェブサイト

久々に測った本日の体重は77キロでした。


燕中等教育学校のグラウンドの芝生化のウェブサイトを作っています。

http://www.charcoalblacks.jp/tsubame

見れるページは「メディア掲載」だけです。

いろいろなメディアに取り上げていただきましたが、掲載していただいた記事を持っていないので、今はネット上で見れるものだけです。


芝生の現在の状態がわかって、グラウンドを誰がどんな風に使っているのか、使っていくのか、などを伝えていけたらと思っています。

2010年8月13日金曜日

ユニバーシティ・オブ・ザ・ピープル

University of the Peopleという無料のオンラインの大学があることをヤフーニュースからのリンクで知りました。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1013

ビル・ゲイツがかなり入れ込んでいるようで、

「5年以内に、最高の教育は大学でではなく、オンライン上において無料で提供されるだろう」

と語ったという。

http://jp.techcrunch.com/archives/20100806bill-gates-education/

現在のアメリカの私立大学は学費が高騰してしまい、高等教育の平等な機会が保てなくなっているからだという。

そういえば、2週間ほど前まで参加していた、長岡市の姉妹都市である、テキサス・フォートワース市でのインターナショナルリーダーシップアカデミーの会場と2週間にわたる生活の場である寮が、テキサス・クリスチャン・ユニバーシティという寮だった。

誰かに学費について聞いてみたところ、英語がわからなくなっているため、ケタをカン違いしてしまったかと思ってしまうほど高額だった。


記事によると、

「同大学は、地球上のあらゆる人、特に途上国の恵まれない人々に対し、所得、居住地域、人種、年齢、性別等にとらわれることなく、高等教育へのアクセスを提供することをミッションとしています。」

まだ正式に大学としての許可は下りていないようですが、許可が下りれば、正式な学位がもらえる大学になるそうです。

勉強方法は、オンライン上のテキストを読み、課題を提出し、20名からなるクラスメイトがお互いの課題にコメントをしていくやり方だという。

僕が大学を卒業した2000年前後から、大学に入学しても授業がオンラインになって、メールで課題を提出するなど学校に行く必要がなくなってきたと聞いたことがある。

僕自身は、本当に学びを得るときは、キツイけど、人との関わりや葛藤などを通してだと思っているので、教育がこのようにオンラインになってしまうかもしれないのは寂しいと思う。

でも、そういう自分自身の頭の硬さをなんとかして、現代のテクノロジーについていくためと、苦手なビジネスの勉強をしたいと思って応募フォームを書いています。

エッセイを書いたりしなければならないので、応募フォームから授業だと思って心して書いていかなければなりません。

University of the People
http://www.uopeople.org/

下の動画は、最近よくスーパーやTBSドラマなどで耳にする曲。

中島美嘉 「一番綺麗な私を」

ジェイムズ・ラブロックさんのインタビューの訳。

【あなたは世界的なフロン規制の立役者となり、オゾン層の破壊から我々を救ってくれました。炭素の排出に対しても、同様なことをして、我々を聞こう変動から救うことはできますか?】

希望はほとんどない。

現在行われているほとんどの環境対策は、巨大な詐欺のようである。

排出権取引は、政府から多額の補助金が得られるため、金融会社や産業側のまさに望むところである。

しかし、それは気候変動に対しては、何の解決策にもならなく、多額のお金が動いているだけで、むしろ真剣に取り組む時期を遅らせているに過ぎない。

再生可能エネルギーに対して否定的なわけではないが、イギリスの美しい田園風景を破壊し、風力発電を建設していることには怒りを感じている。

風力発電では、1ギガワットの電力を得るために、2500平方キロメートルもの土地が必要だからだ。


【二酸化炭素の埋設についてはどう思うか?】

時間の無駄なだけで、きちがいじみたアイデアで、危険でもある。時間もかかりすぎるし、エネルギーも使いすぎる。

【あなたは、今でも気候変動を防ぐために原発を推進するお考えですか?】

原発は、イギリスのエネルギー問題を解決する手段になるだろうが、地球規模の気候変動そのものを解決することはできない。

【我々は運が尽きたと...】

我々を救う方法がひとつだけある。それは、大量の炭を大地に埋めることだ。

農業から出る廃棄物には、植物が夏季に吸収した炭素が含まれる。それを炭素が地中で分解しない炭に変えて、土壌に埋めることだ。

こうすることで、地球の循環システムの中から、まとまった量の炭素を抜き取ることができる。

【そんなことで本当に効果があるのですか?】

効果はある。地球の生物圏からは、毎年550ギガトンの炭素が出る。

我々人類が出すのは、そのうちのわずか30ギガトンにすぎない。

植物によって吸収された炭素の99%は、バクテリアやセンチュウ、昆虫などによって、1年くらいのうちに大気中に排出されてしまう。

我々にできることは、農業廃棄物を炭に変えて、畑の中に入れることだ。

これでCO2は少しだけ出るが、ほとんどの炭素は、炭となり、地上に固定される。

この製造過程の副産物として、バイオ燃料が作られるので、農家はこれを販売することで、利益も得ることができる。

【人類は生き残ることができると思いますか?】

私は楽天的な悲観論者だ。人類の多くは、2℃の気温上昇でも生き残ることはできないだろう。

4℃の気温上昇では、現在の人口の10%も生き残ることはできない。食料を生産することが難しくなるからだ。

食料問題により、今世紀中に犠牲になる人類の数は、90%にもなるだろう。

P.S.

これより先は書いてあることがよくわからなかったので、翻訳不能でした。

ラブロック博士の、宇宙規模で、億単位の年月をかけた地球の浄化能力など、思考の範囲があまりに巨大なため、ラブロック博士のそういう理論を勉強する必要があると思った。

2010年8月12日木曜日

テラ・プレタの黒い土

オランダの土壌学者、ビム・ソンブルクがまだ駆け出しの研究者だった1950年代、頃、アマゾン川流域を旅し、「テラ・プレタ」と呼ばれる驚くほど豊かで肥沃な土を見つけた。

この地域の土が痩せていることは、生態学の常識だ。

森を切り倒し、焼き払って開墾したとしても、強い日差しや豪雨にさらされ、土壌からは養分やミネラル分が流れ出し、あとには不毛な大地が残る。

1作以上はできず、化学肥料を使っても同じ場所では3作の収穫すらできない。


ところが、この黒色の土は、農業に不向きなはずの熱帯でも毎年、手入れをすることなく、豊かな収穫ができた。


「これと同じような黒い土ができれば、現代の食料問題も改善できるのではないか」

と、この古代から現代にいたるまで全く手入れをせずに豊かな実りをもたらしてくれる不思議な土は、科学者たちの研究の対象となった。


テラ・プレタの研究者のひとりである、バイロイト大学のブルーノ・グレイザー博士は、テラ・プレタ地力は、熱帯であるにもかかわらず、地球上で最も肥沃な大地のひとつだという。

「隣接した土地では、タピオカしか栽培できないのに、テラ・プレタでは、パパイヤやマンゴーなど、数多くの作物を栽培できるのです。豆や穀類の収量も肥えた土地の何倍もあります」

グレイザー博士によると、テラ・プレタには、周囲の土壌より約3倍もの多くの有機物、窒素、リンが含まれていて、それ以上に際立った特徴は、炭の含有量がとても多いことだった。土の色が黒いのは、木炭が入っているからだという。炭素の量が、ほかの土壌よりも40~70倍も多い平均50t/haも含まれていた。

ブラジルの農業研究公社の土壌研究者、ベンセウラウ・テイヘイラもは、普通の熱帯の土壌と違い、強い日差しや豪雨に何百年もさらされているのに、地力が落ちていないことを指摘する。

テイヘイラ氏は、農業公社の施設に、テラ・プレタの土で畑を作って試験を行い、その地力のたくましい回復力に驚いた。

「40年間、コメ、トウモロコシ、キャッサバ、豆などあらゆる作物を栽培してきました。毎年作物を上、土を強い日差しや雨にさらすことは、熱帯では土を破滅させるもので、絶対にやってはいけないことです。それでも、この土はもちこたえました」

と語る。


テラ・プレタはアマゾンの様々な地域で見つかった。見つかる場所は集落跡だった。陶器の破片などが見つかるため、この土壌は、アマゾンに住む高度な文明を持った先住民たちによって、人口的につくりだされたものだということがわかった。


アマゾンに人々が住み始めたのは約1万年前だと言われている。

グレイザー博士は、

「先住民たちは、紀元前4000年も前から、テラ・プレタを作りました。旱魃や豪雨、そして熱帯の暑さを数千年も耐え、今も地力を維持していることは驚くべきことです」

と語る。

アマゾンで3年間研究をおこなってきたコーネル大学土壌生産力管理・土壌生化学部のヨハネス・レーマン博士は、

「この地域では、かつて高い農業技術を持つ文明が存在し、炭を土壌に混ぜて使っていたらしい。今は滅びてしまい、技術も伝えられていないが、土壌は改良された結果、周囲の痩せた土地に比べて農業に適していると見られる」。

テラ・プレタを発見したソンブルグは、、痩せ地を豊かな土地に変える秘密が、テラ・プレタにかくされているのではないかと考え、その謎を解くことで、テラプレタを現代に蘇らせたいと考えていた。

「テラ・プレタ・ノバ(新しいテラプレタ)」

である。

それによって、もともと生産性の低い痩せた土地で、それが貧困の一因となっている土地を、豊かな土地にすることで、最貧国の人々が自給できると信じていた。

ソンブルグは、1966年、テラ・プレタについて報告した研究レポート「アマゾンの土」を出版。貧困解決のために研究を続けるが、その夢の実現を目にすることなく、2003年に死ぬ。

しかし、テラ・プレタは現代に蘇りつつある。

その豊かさと回復力のカギを握るのが、植物や農業廃棄物を低温で炭化してつくるバイオ炭である。

2007年3月。当時ドイツのバイロイト大学のクリストフ・シュタイナーが率いる研究チームは、通常の劣化した熱帯土壌に炭の粉と、木酢液を加えるだけで、微生物が飛躍的に増殖しはじめ、肥沃な土壌を生み出すサイクルが始まると報告した。

シュタイナー氏の試験区では、肥料だけに比べ、土壌に炭を入れた場合、収量が880%も伸びた。

熱帯の土は、農業に利用されると、急速に微生物の数が減る。

しかし、炭を混ぜてあれば、養分が炭に吸着して雨に流されにくくなることもあって、微生物の減少をおさえられるという。

クリーン技術の開発企業、米エプリダ社社長のダニー・デイ氏は、木炭を使って、世界中の地力が低下した地域で土に養分を取り戻せるかもしれないと考えている。

木炭で強化した土壌では、作物の収穫量が200%から300%増加するとデイ氏は予想している。


テラ・プレタは地球温暖化対策にもつながるかもしれないと考えられている。

温室効果ガスの、人為的な排出量の8分の1は、農業で出るといわれている。畑を耕すと、土中に埋もれていた有機物が地表にさらされ、分解される過程で二酸化炭素が放出される。

レーマン博士は、山林や休耕地、畑から出る不要な有機物を炭にするだけで、米国が化石燃料により排出される二酸化炭素の約3分の1を相殺できると推定している。

レーマン博士は、関係者に呼びかけて、2007年には、第1回の国際バイオ炭イニシアティブ(IBI)と名づけた国際学会を開くまでになり、現在でも継続的な活動を行っており、2010年9月には第3回の国際学会をリオで開催する。

国際バイオ炭イニシアティブ
http://www.biochar-international.org/

また、グレイザー博士は、温暖化に対する耐性について、

「私は温暖化に対する抵抗力があると確信しています。なぜならテラ・プレタは、地球上で最も極端な環境につくられたものだからです。アマゾンの典型的な土壌が、地上で最も痩せた土地であることが、この明白な証拠です」

博士はさらに、

「今後の農業は、極端な気候変動、旱魃、豪雨、高温等の課題に対処しなければならなくなるでしょう。人口増加や砂漠化で農地への負担も高まります。テラ・プレタは、こうした課題をや緩和する一助となるでしょう。テラ・プレタは、持続可能な農業のモデルです。砂漠化した土地の農地利用や、炭素固定と地力の維持と増加を通じて、気候変動緩和など、数多くの21世紀の問題を解決できるのです」

と語る。

環境問題の提言者たちが、バイオ炭について語る

アル・ゴア

枯渇した土壌に炭素を戻すことで豊かな土壌にをつくり、さらに1000年以上もの間、大量のCO2を固定する方法で最もエキサイティングで新しい戦略のひとつがバイオ炭を使うことだ。

この戦略を実行する最も大きな障害は、炭素に価格がついていないことで、経済を炭素を固定するために方向にシフトさせることができないことだ。

現在、バイオ炭の公的なネットワークや流通チャンネル、商用規模での生産設備はないが、炭素の安定した価格があれば、すぐに仕組みを作ることができる。

なぜならバイオ炭は、低いコストで炭素を固定するのに高い効果があるからだ。

第45代アメリカ合衆国副大統領
2007年ノーベル平和賞受賞者


ジェイムズ・ハンセン


焼畑農業を炭農業に変えよう。農業や林業の廃棄物をバイオ炭の生産に使うことで、半世紀のうちに8ppm以上のCO2を削減することができる。

炭素を土壌に埋設することにはものすごい可能性がある。

農作物や林業の廃棄物や、動物の排泄物などを熱分解して作ったバイオ炭は、炭素を数世紀もの間固定し、土壌を豊かにするのに使うことができる。

バイオ炭は、土壌の栄養分や肥料を保持するのを助け、N2Oなどの温室効果ガスを削減する。

ジェイムズ・ハンセン NASAゴダード宇宙研究所長


ビル・マッキベン


たくさんの有機物を継続的にバイオ炭に変えることができれば、ここ200年間の歴史を時間をかけて逆転していくことができるだろう。

我々が今までに放出して増えた大気中の炭素を、植物が吸収し、それをバイオ炭にしたものを大地に返すことで削減できるのです。

我々は映画を巻き戻すことができるのです。石炭を鉱山へ、原油を油田へもどすことができるのです。

ずっとしてこなかったことですが、地球を「来たときよりも美しい」状態にすることができるのです。

ビル・マッキベン(Bill McKibben)
「ディープエコノミー~生命を育む経済へ~」などの著者。環境活動家。
350.orgの設立者。

350.orgとは、気候変動に立ち向かう地球規模のキャンペーンで、350という数字は、地球が従来の環境を維持するうえで上限となる大気中の二酸化炭素濃度。


ティム・フラネリー

バイオ炭は、人類の未来の環境にとって、もっとも重要で、唯一の改善策だということを断言することができる。

バイオ炭の技術は世界規模で、幅広く応用することができる。

穀物生産や、その他の農業、畜産、林業、そして、人間の排泄物ですらバイオ炭にすることができる。

そして、その効果は早く、劇的である。

ティム・フラネリー
科学者、冒険家。「The Weather Maker」の著者。


ジェイムズ・ラブロック

我々を救う唯一の方法は、炭を大量に土に埋めることだ。

農業から出る廃棄物には、植物が夏に吸収した炭素が含まれ、放っておくと二酸化炭素として放出されてしまう。

これを土中で分解しない炭に変えて、土に埋めることで、地球のシステムの中からまとまった量の炭素を固定することができる。

ジェイムズ・ラブロック
生物物理学者、発明家。「ガイア理論」の提唱者。

2010年8月11日水曜日

地球を救う唯一の方法。ジェームズ・ラブロックさんによる。

前回のエントリーで紹介した英語のバイオ炭についての本で、ガイアシンフォニー4番に出演していた「ガイア理論」で有名な生物物理学者のジェームズ・ラブロック博士の言葉が引用されていた。

博士によると、今世紀中に地球の温度が2度上昇すれば、地球の人口は6分の1になるという。

しかし、我々自身が生き延びる唯一の方法として、博士は次のように言っている。

There is one way we could save ourselves and that is through the massive burial of charcoal.

我々を救う唯一の方法は、炭を大量に土に埋めることだ。

この引用は、ニューサイエンティストという科学雑誌の2009年1月24日版のインタビューだということが書いてあったので、検索し、全文を読むことができた。

博士によると、農業から出る廃棄物には、植物が夏に吸収した炭素が含まれ、放っておくと二酸化炭素として放出されてしまう。これを土中で分解しない炭に変えて、土に埋めることで、地球のシステムの中からまとまった量の炭素を抜き取ることができるという。


インタビューで「そんなことで効果はあるのか?」という問いに、


地球上の生物圏は毎年、550ギガトンの炭素を放出する。我々人間が放出するのは、わずか30ギガトンにすぎない。

植物によって固定された炭素の99%は、バクテリアやセンチュウ、昆虫などによって1年ほどで大気中に排出されてしまう。

我々にできることは、農業廃棄物を低酸素状態で燃やし、炭に変えて、畑の中に入れることだ。

少量のCO2は出るが、ほとんどは炭素の塊である炭となる。

また、この炭化プロセスの副産物としてバイオ燃料が作られるから、農民はこれを販売して利益を得られる。


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そして、本の中には、テラ・プレタというアマゾンの黒い土についての話が何度も出てきた。

アマゾンはもともと、土壌が痩せている。

ナショナルジオグラフィックマガジンの2008年9月号の特集「地球の悲鳴食を支える土壌を救え」の記事によると、

アマゾンでは、「森林を開墾すれば、強い日差しと豪雨で養分がたちまち失われ、あとには不毛な大地が残る。熱帯では大規模農業はできないと言われてきた。 」

しかし、そのアマゾンで、テラ・プレタと呼ばれる黒い土は豊かな収穫が期待できる土で、何百年も強烈な日差しと豪雨にさらわれながらも、その養分を少しも失っていないと研究者たちは報告する。

研究者たちは、テラ・プレタの畑を作り、毎年様々な種類の作物を作った。毎年作物を上、土を日差しと雨にさらすことは、アマゾンでは絶対にしてはいけないことだが、テラ・プレタの畑はそれでも持ちこたえ、その回復力に研究者たちは驚いたという。

テラ・プレタは集落跡でしか見つかっていないため、自然のものではなく、人の手で作られている。
http://www.blogger.com/post-create.g?blogID=7441696079861852070
多くの研究者たちが、テラ・プレタを研究し、この土を現代に蘇らせる研究をしていた。

2007年の3月に、当時ドイツのバイロイト大学のクリストフ・シュタイナー率いるチームの報告によると、。その回復力のカギを握るのは、植物やごみを低温で燃やしてつくる炭だという。

「熱帯によく見られるやせた土に、炭の粉と木酢液(炭焼きで出る煙を冷やしてつくる液体)を混ぜるだけで、土の中の微生物が飛躍的に増加し、肥沃な土壌を生むサイクルが始まる。熱帯の土は、農業に利用されると、微生物の数が急速に減る。だが、炭が混ぜてあれば、養分が炭に吸着して雨に流されにくくなることもあって、微生物の減少を抑えられるようだ。 」

なかなか要約は難しいので、詳しく知りたい方は、下記のナショナル・ジオグラフィックマガジンの記事を読んでください。

http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/0809/feature05/_06.shtml


ある学校で炭の話をさせてもらう機会をいただけるかもしれないので、その機会や、いろいろとお話ができる機会を作って伝えていけるようにしたい。

この本を読むまで、かなり狭い視野で炭のことを見ていて、世界中に炭の能力を広めていくには時間がかかると思っていたけど、ジェームス・ラブロックさんのお墨付きでもあり、世界中の多くの科学者たちの研究の対象となっていることはうれしい。

2010年8月8日日曜日

読書中

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アメリカで買ってきた

「バイオ炭 ~気候変動をストップし、土壌を肥沃にする炭の力~」

という本を、辞書を引き引きしながら読んでいます。


炭で地球を救おうという考えを持っている人が、日本人だけはなことがわかり、読んでいて心強い仲間を持ったような気にもなる。


国際バイオ炭協会というものもあるようで、まだウェブサイトをしっかり読んでいないけど、世界中に仲間がいて心強い。

スタッフはみんな北米やオーストラリアの人たちばかりで、炭の製造技術が世界一高く、いろいろな方法で焼ける技術をもった日本人が入っているかどうかわからない。入っていないとしたら残念なことなので、仲間になれるようにしたいと思う。

今年の9月には、リオデジャネイロで第三回の国際バイオ炭会議があるようで、後でもうちょっと詳しく見てみる。

国際バイオ炭協会
http://www.biochar-international.org/

2010年8月6日金曜日

炭焼き小屋周辺の整備の続き

今日も朝から92ちゃんと行田さんが、炭焼き小屋周辺の整備に来てくれた。

昨日に比べると雲がかっていて、気温も昨日ほどでないと思うがクソ暑い。このクソ暑い中よく来てくれたと思う。ありがたい。


行田さんがビニールシート小屋の柱の補強をし、92ちゃんが草刈りや間伐、剪定をしている間、僕は竹炭の材料を窯に入る長さの90cmにカット。

普段はのこぎりを使って手作業でやるけど、今日は行田さんがマルノコを逆さにした機械を持ってきてくれたので、短時間で終了した。

回転する刃物は何でも怖い。腰がひけながらの作業だった。


炭焼き小屋の上の広場は、92ちゃんが昨日、今日と草刈、剪定をしてくれたので、広くなり、まるで庭のような感じになった。

テントが景観を損ねているが、濡れては困るものが入る物置になっているのでまだ動かしていない。近いうちに動かさなければならないと思っている。



下の写真なんかは、気持ちのよさそうな森の風景のようにとれているけど、この白っぽい光はみんな灼熱の太陽の光なので、クソ暑い。写真は、現実を美化して写すこともある。


下の写真は、手前が92ちゃんが枝の剪定をしてくれているところ、奥が行田さんがビニールシート小屋の整理をしているところ。

ビニールシート小屋ができ、周りの草や枝がすっきりしたことも大きいが、何よりも人が来てくれて一緒に作業をしてくれたことが、今までとの大きな違い。

これだけの作業を一人でやろうと思ったら、考えもしなかったので10年たってもこの状態にはならなかった。

また、山の中でのひとりでの作業は超超超超・・・・・・・寂しいので、ひと作業しては休憩し、ひと作業しては休憩と、休憩している時間の方が多くなるのだけど、話す相手がいたり、近くで人が作業しているだけで、自分の仕事もはかどる。


山菜のことはよくわからないけど、枝を剪定してくれていた92ちゃんから、

「タラの芽がいっぱいある」

と教えてもらった。なので、タラの芽の出る木はこんなやって残しておいてもらった。

来年の春はてんぷらだ。


これが完成したブルーシート小屋。これで雨の日でも作業ができるし、真夏日も直射日光を避けて仕事をすることができる。また、薪や材料も乾かしておくことができる。

しつこいようだけど、光の当たり方が、旅行雑誌とかの森の中のレストランとかホテルの写真のような美しい光になっているけど、現実は景色は写真と同様かそれ以上に美しいが、日差しが強く、クソ暑い。

写真や文字では表現しきれないものが、現実の体験の中にはある。

炭焼き小屋周辺の整備

2週間アメリカに行っている間、炭焼き小屋の周りを放置状態だったことと、手がまわりきらなかったことと、どう整備していいのかわからなかったので草ボーボーで荒れ果てた状態になっていた。

昨日は近所の行田さんが朝から来てくれて、炭焼き小屋の前にブルーシートの屋根のついた作業スペースを一緒に作ってくれた。

行田さんは、近所でドラム缶で炭を焼いている団体の人だけど、ドラム缶だと満足せず、土の窯を使いたいということで、チャコールブラックスがつかわないときに窯を使ってもらうことになった。

その辺に生えている木を切ってきて骨組みにしたので、森の中もすっきりして、作業スペースもできた。


昨日は猛暑だったけど、作業していた場所は、桜の木が直射日光を防いでくれて、風も入ってきて結構涼しくて助かった。


午後になると、92ちゃんが来てくれて、草刈り機で草刈りをしてくれて、広場みたいになっているスペースの間伐や剪定をしてくれて、見違えるように綺麗になって広くなった。

明日は何人かのお客さんが来ることもあり、これを機会に人が集まる場にできたらと思う。

燕中等教育学校のグラウンドに虫が集まってきたように、何か場をつくるキッカケがあればそれはできるんだろうなと思う。

見違えるようになった炭焼き窯周辺の写真をとるのを忘れたので、今日撮影してきます。

2010年8月5日木曜日

メキシコ料理

フォートワースではほとんど毎日メキシコ料理だったので、帰ってきてからもメキシコ料理とメキシコビールが恋しい。

テキサスはメキシコと隣同士であり、歴史的にはもともとメキシコだったこともあるようで、文化的にメキシコの影響を多く受けているらしい。

寮の食事もほとんどがメキシコ料理で、ホームステイ先でもハンバーガー以外はみんなメキシコ料理でメキシコビールのコロナとマルガリータを飲み、注文を現地の人にお任せしたレストランでの前菜もメキシコ風の味付けだった。

正直、飽き飽きしたところはあるけど、ブリトーや、ソースのサルサやワカモーレというアボガド主体のソースはおいしいのでいつでも食べたい。

このあたりに海外の食材が売っているのは、「酒のやまや」だけなので、行ってみるとブリトーの皮のトルティーヤが売っていた。

自分でもつくれるけど手間がかかるので、簡単に手に入るのはうれしい。

レシピの参考サイト
本格メキシカン!トルティーヤラップサンド
http://allabout.co.jp/gm/gc/5836/

カルフォルニアのばあさんブログ
サルサソースの作り方
http://blog.livedoor.jp/chiblits/archives/50968924.html

帰国。そしていきなりの肉体労働モード。

フォートワースから帰ってすぐにいろいろな電話やメールをもらって、振り返る間もなく、気分は炭焼きモードになってしまい、うれしいけど感動が薄れていくようでちょっと寂しい。

8月2日の長岡花火が上がっている8時くらいに長岡駅に到着。

フォートワースでも、日本時間で生活をしてしまっていたようで、時差ボケを全く感じずに夜はぐっすりと眠り、翌朝は三条、燕方面へ軽トラを走らせる。


92ちゃんの剪定した栗の木の枝がこんなにあるので、全部炭にするために軽トラに積む。

こういう未利用の枝木はいたるところにあり、「もったいない!」と思ってしまう。

薪ストーブを持っていたら、暖房費はほぼタダになっているはずだけど、狭いアパートなので薪ストーブは使えない。


最も気になっていたことのひとつの、7月に種蒔きをした燕中等教育学校のグラウンドの芝を見に行く。

下の写真は、7月18日に92ちゃんが携帯に送ってくれた写真。芝がきれいに生えていて、まるでニュージーランドのラグビー場のような写真。

あれから2週間がたつので、どれだけ芝が根付いたかを楽しみにしていく。


しかし、現実は日照り続きで、広いグラウンドの多くの部分が枯れかけていた。

毎日92ちゃんが朝晩水撒きしてくれているにも関わらず、もともと水はけが良すぎてすぐ乾くし、雨が全く降らないから。

しかし、きれいに生えているところは生えている。そして、希望は、雑草がかなり元気になっていたことと、虫がいたこと。

18年間、このグラウンドに通っているけど、雑草が生えているところも、虫の1匹もここで見たことがない。雑草が生えたとしても、雨が降らないと立ち枯れしてしまうようなグラウンドで、2週間も雨が降らないと枯れ果てているはず。

だけど、普段、雑草が生えない場所にも雑草が勢いよく育っていた。

歩いているときに、カエルがいた。18年間、この砂漠にカエルがいるというのは絶対にありえない光景だった。

さらに歩くと、虫が足元をすごいスピードで這っている。これもいままでなら絶対にありえないことだった。

炭や木酢液の影響かもわからないし、芝を植えて緑が少しでも増えてきたから虫が集まってきたのかもしれなく、その両方かもしれない。

いづれにしても、「場」をつくると、いろいろなものが集まってくるのだと感じた。

人間も集まってきているようで、週末のラグビーの練習でも人が集まるようになり、興奮しすぎたOB会の40代の会長がアキレス腱を切るなどのアクシデントもあった。


芝生が残っているところは、こんな感じの状態。

この日照りを乗り切れば、なんとか希望が見えてくると思う。今は、近所に住んでいる92ちゃんに頼りきりだけど、水まきなどのメンテナンスも含めて、いろいろな人が協働で水撒きや芝刈りをしていく仕組みをつくる必要があると思った。

サッカー部の生徒たちが水撒きをしてくれていたけど、ポンプの使い方を誤り、我々が行ったときにはポンプは破壊されていた。

かなり手間がかかったけど、土方の92ちゃんには修理はお手のもので、部品の調達を含め、数時間で修理は完了した。