2018年7月31日火曜日

他者の立場で考えることができる人は、圧倒的に留学経験者に多い。

今日、外国人の人材紹介を行っている会社の方とお会いしてきました。以前、組合に勤めていて技能実習生の仕事をしていたようですが、話を聞いてみるとなんか普通の組合の人と違う。

やはり留学経験があって、自分自身が言葉もわからないアウェイなところで語学を身に着けていった経験があるとのことでした。

一般の中小企業の人だけでなく、かなりいろいろな国に頻繁にいっている組合の人でも、日本の現状を客観的に見ることができる人はあまりいないように感じています。

技能実習生の人にも言われたことがあるようです。「●●さんの日本語はわかるけど、他の人の日本語はわからない」と。

日本に住むならいろんな人の言っている日本語が理解できなければならないのはやまやまですが、こういう方は外国人に伝わる言葉、言い回し、順番で話す技術が経験から身についていて、いろいろな国の言葉にも応用できる「言語技術」をもっているのだと思います。

一緒にお話ししていると、今外国人がたくさん労働者としてでも観光客としてでも日本に入ってきている中、日本人が1980年代からタイムトラベルしてきたような人が多いと外国人も困るだけでなく、日本の国際的な評価にもつながっていくと考えています。

私は多様性によって日本企業や日本が活性化したらという気持ちで仕事をしますが、それだけでは足らないように思い始めました。やはり完全アウェイな世界で苦しんでもがきながら外国語を身に着けていく経験は必要だと思いました。

知り合いのFacebookで流れてきた本がこちら。

子どもの頭がグンと良くなる!国語の力
http://amzn.asia/6eHmzcC

著者は出口さんという予備校だかのカリスマ講師のようですが、本来はこの方の本に書いてあるようなことを国語の授業で教えてもらうことで、理解する力や、人の立場で考えられるようになったり、それこを外国語を身使いこなすための基礎である「言語技術」を身につけられるものだと考えております。

技能実習の世界はまだ1980年代

NPO作って世の中が少しでも良くなる活動してきて、NPOかビジネスか関係なく、周りには使命感のようなもので仕事をする人が多かったです。

いろいろな地域づくりだとか環境活動、ライフスタイル、テクノロジー、新しい仕組みなどを通して世の中は着々とみんなの力で変化していくものだと思っていました。新しい未来がやってくると。

しかし技能実習生の送り出しの仕事を始めて、そういったことはこの業界にはまだ来ていないことがわかりました。世の中の動きからかなり疎外された気分です。1980年代にタイムトラベルしたような。しかしこれが現実。

ベトナム側の認識が遅れているのは良くないけど1000km譲っても、日本側の関わる人たちも同じ意識なのはどうなんでしょう。

ネットがあらゆるものを変えているこの時代に、アマゾンで中間業者とか通さずなんでも買えて、Zozosuitsで自分にピッタリの服を変えるこの時代に、送り出し機関とか監理団体という中間業者だけでなく、ベトナム側にも日本側にもブローカーがたくさんいるのはなぜでしよう。監理団体にも毎日のようにベトナムとかからの営業電話がかかってくるのはなぜでしよう。

他の業界とは違うのはわかっていますが、ネット企業とかネット通販、ネット銀行、ネット大学とかあとなんとかとかいろいろあるのにネット送り出し機関、ネット監理団体がないのはなぜでしよう。法律や制度の問題だけでなく、関わっていた人たちがポカンとしていたことも大きいと思います。

今は外国人労働者の受け入れということで、天変地異かというほど状況は変化していて、今まで参入してこなかった人や企業も入ってくるでしよう。制度だけでなくイノベーションを起こす企業とかも現れるのを期待するだけではなく、ベトナム側の状況を知り関わる者として、自分自身から変化を起こしていきたい。

2018年7月30日月曜日

大阪新世界近くのNEW WORLD INNに泊まっています。寂しいくない!

大阪の新世界近くに来ています。NEW WORLD INNというゲストハウスというのかホステルというのかINNというのかに泊まっています。

宿泊代は個室なのに1泊2430円也。

私は技能実習生の営業の仕事で、我々のような送り出し機関の収入源というのは実習生に借金を負わせていただいている手数料なので、できるだけコストを抑えたいと思い、いつも新潟の自分の実家を中心に宿泊し、他の地域に行くときはカプセルホテルやゲストハウスなどを利用しています。別に会社からそう言われているわけではなく、できるだけコストを抑えたいなと思っています。

私はそういうところに宿泊するのが大好きなので、全然かまわないどころか、もともと宿泊業に興味があり自分でもいつかやってみたいと思っているので楽しんでいます。

しかし一応出張で来ているので、疲れてしまうこともあり、東京だともう冒険はしなく快適だと思えるカプセルホテルに泊まり、そのほかの地域でも個室のあるゲストハウスみたいなところに泊まることが多いです。

今回のNEW WORLD INNは値段の安さを除いても最高のひとつです。まずは清潔感。そして、部屋がベッドとかなり小さいテーブルだけですが、十分。

前回の出張で、地方都市でビジネスホテルの全国チェーンに泊まって、風呂もテレビもズボンプレッサーも何でもついているんだけど、部屋が狭いのにベッドはでかく、机もいろいろな本や広告をどかさないと仕事もできないし、デカいテレビが邪魔で仕事に使える机のスペースが狭く、部屋が狭いわりにベッドがでかくて椅子も引けないし、昭和な感じの内装なのでなんか寂しい。

それに比べるとここの方が余計なものがなくて広く感じます。

もっといいのが、道路の向いに立ち飲みのホルモン屋さんが2件あって、飲むまい飲むまいと思っていましたが大阪の立ち食いホルモン屋なんて初めてで、ついフラフラ~っと入ってしまい、気づいたら生ビール300円也を4杯のみ、ホルモン180円也、イカ焼き200円くらい也、厚揚げ焼き150円くらい也、レバー150円也、菊油200円也を食べ、合計で1980円でした。大満足な上に安い!支払いは1980円也でした。

ひとつ使いにくいのが、フロントを中心に個室があるので、トイレ行くためにドアを開けるとフロントがあるので、ちょっと恥ずかしい。でも古い建物のビジネスホテルとかみたいに寂しくないのでいい。

http://newworld-inn.jp/

2018年7月29日日曜日

【こんな本読んだ】外国語を身につけるための日本語レッスン

まだ読み始めたばかりだけど、すげぇ本買った。

「外国語を身につけるための日本語レッスン」

外国語を身に着けるためには、母国語で「言語技術」というものを学ぶ必要があるが、残念ながら日本人は生まれてこのかた学習したことがない。

そういうところが、日本人が英語が苦手の原因でもありそうだし、他の文化を容易に理解しようとできないところにあるのかもしれません。

この問題は「やさしい日本語」というだけでは解決しなさそうです。いくら自分でやさしい日本語にしたつもりでも、異なる文化の人が理解できないような表現をつかっていたら伝わらないからです。

そういうのはN1とかの人でも難しいはずで、ましてや6か月前にひらがなから学び始めた技能実習生には理解できるはずがないからです。

今後外国人が増えてくるとそういう行き違いなどもでてきて問題も増えていくと思うので、この本もしっかりとよく読んで理解していきたいです。


2018年7月28日土曜日

やさしい日本語について2

英語がまだあまり使えなかったとき、「これは英語でどういうんだろう?」と、英語に言い換えるのを不可能そうな単語を一生懸命英語で一言で言える単語とかを探していた記憶があります。

まあ、もともと外国語同士はいいくら通訳の人がすばらしくてもイコールにはならないと思います。

外国語同士だけでなく、方言同士でもそれはあると思います。

たとえば、私の地元の燕市では、怒ったときに昔は「シャーつけっぞ、このヤロ!」とかいう人がいましたが、このシャーつけるというのは日本語でどういう風に言い換えることができるのか、なんかされそうなのはわかるんですが、具体的に何をされるのかは、燕出身の私でさえわかりません。

やさしい日本語

来年4月にできる外国人労働者の新制度とかが本当に実現したら、目標50万人とか言っているので、今よりも外国人の数が多くなっていくと思います。

外国人がたくさんになってくるといろんな問題が起こることは予想されています。接点がないとか、接点があってもお互い理解しあえないこととかあると思います。これをやっちゃダメとかあれをやっちゃダメとか日本だといろいろあると思いますが、ダメだということとかなぜダメなのか伝えられないとか、伝わる日本語で言うことができないとか、話したくないとかあるでしょうが、そういうことでますます近くにいる外国人と日本人が離れて、「あのわけのわからないうるさい奴ら」となっていくのが一番怖いと思います。

その解決策の1つとして日本人もシンプルな日本語を話せるようになることが大切だと思います。

日本人が英語を勉強するときに、「たった500語でしゃべれる!」「たった6つの文型だけで!」みたいなのをよく聞くと思いますし、私が英語でしゃべっているのもだいたいそんなもんだと思います。それでもネイティブにも伝えられるし、もちろん外国人同士の会話ならもっと不自由ありません。

日本語も外国人同士が日本語でしゃべっているのを見ると、私は感動しましたが、つかっている言葉も言い回しもシンプルで、たぶん日本人を相手に話すよりも意思疎通がうまく行っているのではと思います。

日本人が500語や6つの文型で英語を話せるようになりたいと思うのと同じで、外国人もそう思っているでしょう。残念ながら日本語検定とかはシンプルな日本語から遠く離れていて、日本人以上に文法を理解しなければならないし、日本人のように日本語が使えるようになることが前提のように感じています。

やさしい日本語を話すのは難しいです。技能実習生の監理団体の人が外国人相手に話すときに、やさしい日本語つかうんだろうなあと思っていると、全然難しい日本語で話したりするので、外国人と多く接している人でも使いこなせるわけではありません。

やはり自分が外国語を学んだことのある人は、自分の不自由さを知っているので外国人が日本語をつかったときに優しい言葉を選らぶことができるというのもあるし、シンプルな外国語しか使えない中で生きているので、制約された日本語環境の中でもなんとか伝えることができる、理解することができるのだと思います。

やさしい日本語を話せるようになるトレーニングはそんなに簡単ではないと思います。しかし、できるようになると、英語を話すときに慣れていないと複雑な言い回しや、外国語にない言葉が頭に浮かんで、「これ英語でどういうんだ?」と混乱して俺には無理だとなります。

しかしやさしい日本語を使う癖がついていると、日本語もシンプルなので、英語もめちゃくちゃシンプルにでちょっとニュアンスが違うんだけど、外国語なので全く同じニュアンスで伝えられるわけがなく、でもなんとか伝わります。そういうメリットもあります。

やさしい日本語を日本に普及させたい。どうやって普及したら良いのか。自分自身体系的なものを持っているわけではないので、取り組んでいる人と協力したり、同じ送り出し機関にいる日本人とかと一緒に体系化しなければならないと思います。やさしい日本語なので、日本人にとってもやさしいものでなくてはならず、何回もトレーニングコースに通って、みたいなのじゃダメです。

1回の練習、1回資料を読んだだけで「そうか、そうだったのかあ~」くらいでないとダメだと思います。

あとは日本人にとってのメリット、自分にとってのメリットをどう見せるかだと思います。私はやさしい日本語が使えるようになれば、英語も話せるようになると思っているので、そういうのを伝えていければ。

あと、今英語を学んでいるような人たちは国際的になりたいとかあると思うし、外国人とも距離を近づけることができる人たちだと思うので、そういう人たちが英語の他に、英語はできないけど簡単な日本語ができる外国人とよりスムーズに話せるようになると二刀流だと思うので、まずは英語を学ぶ意思のある人とか、英語が話せるようになりたいと思っている人を対象に普及活動をしていければと考えております。

まさにこれ。

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ブテチゲ

嫁の幼馴染がハノイのベトナム人街で韓国料理店をやっています。以前、スタッフがまとめて田舎に帰るために休みをとったときに嫁にヘルプ要請が来て一緒にいってきました。

とはいっても私は手伝うと不法就労になっておまわりとかもよく来るので座っていてほぼヘルプしませんでした。

夜7時とか早い時間には全然お客さんが来なく、9時以降の遅い時間にお客さんが来る店で、客はだいたい飲んで、カラオケ行って、お姉様をホテルなどに連れ込む前に腹を満たしていくようなお客ばかりだと行っていたので、どんなお客さんが来るのかと期待していたら、普通のお客さんたちで、お姉さまを連れ込むような人とかそんな多くありませんでした。

そこでほとんどのお客さんが注文していたのが、薄くて広い鍋に真っ赤なスープとソーセージとかスパムとかの具が入って、インスタントラーメンの麺が入ったいかにも安そうな鍋。いかにも安そうだけど、めちゃくちゃ魅力的に見えました。

そこではすでに夕食をごちそうになっていたので食べれませんでしたが、その後嫁と一緒に別の韓国料理屋でイカとかタコの入ったちょっと高級そうな同じような鍋を他の客もみんなつついていたので注文して、めちゃくちゃおいしかった。

それがブテチゲだというのは自分でも作ろうとネット検索してから。ブテは日本語の部隊という意味で、軍隊で残り物とかぶち込んだ鍋とのことです。翌朝、ビンマートに食材を買いに行って作ってみたりとか、自分でも何回か作ってみて、嫁の同級生の店にも行って、タコとかイカの入らない、ソーセージとかスパムの具だけのやつを食べても劇ウマ!

日本で食べるとけっこう高いようなので食べませんが3食連続自作してみました。しかし日本のキムチは甘いとか、うまいものを作ろうと思うとスープのたれも自作しなきゃとかうまいもの作ろうとすると面倒ですが、辛ラーメンのスープでも私にとっては十分です。

しかしスパムの缶詰が高くてびっくりしました。400円くらいするので、タコとかイカ買って入れたほうが安くなりそう。魚肉ソーセージがいい味出しててよかった。今日の昼も自作ブテチゲにすっかな。

2018年7月27日金曜日

ベトナムの送り出し機関のコピペ

ベトナムに住んでいる人のブログを見て、「ベトナムの定食屋などがどこも同じ味付けで、メニューも同じ」と書いてあり、その理由としてベトナム人は新しいことに挑戦しないというのを読んで同意しました。

日本人も新しいことに挑戦しないといわれていますが、他のところと一緒ではもう生きていけないので、差別化か、さもなくば死という世界になっているので、新しいことを考えて挑戦せざるを得ない、挑戦を受け入れる土壌があると感じています。

私の働いているベトナムの送り出し機関とかもみんな法律なんかくそくらえで悪いことをしているのですが、それをとがめると「みんなやっているから良いのだ」と言います。「みんなやっている」この言葉を何度も聞きました。

アホな送り出し機関の連中は今でも失踪保障だのキックバックだの違法なことを日本へ提案していて、うちの会社も以前そういうのがあって辞めさせましたが、どこかの会社で始めたものを他がみんなパクってマネしたのか、書いてある全部一緒で、どの会社のを見ても一字一句違わない。

また、パンフレットもほぼ同じだし、本当にアホかと思っているのが、朝5時とかにたたき起こしてジョギングさせたりラジオ体操させたりする時間割なのですが、これもどっかの会社が始めたのをそのままコピペしているからだと思います。

最近は日本の会社が資本を出してテコ入れしている送り出し機関もでてきているので、そういうところが先進的な取り組みをしていると、「みんながやっているから」「他もこの程度だし」というところはつぶれてしまいそうですし、そういうところは絶滅してほしいと思っています。

いちスタッフとしてはなかなか難しいところはありますが、その辺の重要性などを説明して変えていきたいと思います。

写真はどこで食ってもだいたい同じ味の牛肉のフォー。ただし、この写真のフォーは、Pho Thinという有名店のやつで、ここのは他の店とちがってダシの味が濃くてコクがあるスープなので、他の店のとは全然違います。麺は一緒ですが。


2018年7月25日水曜日

新潟 ベトナム 交流の翼 有効活用セミナーへ行ってきました

10月17日から21日までの間に新潟からハノイにベトジェットのチャーター便が出るということで、その機会を活用するためのセミナーが23日にありました。

1時間ほど遅れてしまったため、興味のあったインバウンドの話を聞くことができませんでしたが、最後の独立行政法人中小基盤整備機構 国際化支援アドバイザーの藤巻さんの話がとても興味深かったです。

私はベトナムで仕事して肌感覚ではなんとなくわかった気になっているところなどもありますが、藤巻さんの話では具体的な統計データなどをもとにしながら分析し今後の予測を立てているので腑に落ちるところが多かったです。

ベトナムは2050年まで成長を続け、インフラが整っていたり、オープンな外交のため東南アジアの中でも人口ボーナス期をかなり生かせる国で成長が期待されています。

日本との関係も、中国という共通の脅威があることや、最大の援助国が日本ということもあり、日系企業には特別にはからってくれるところもあり、日本語が英語と並んで第一外国語となるなど日本人気も強いということです。

2050年には人口が1億5千万人を超え、逆に日本は9000万人くらいまで下がるため、日本に代わって日本語でビジネスをする人たちがベトナムに出現するのでは?という話はとても興味深かったです。