2019年4月13日土曜日

クルド人少女のいじめの記事を読んで

私は多文化共生の夢を見ているが、叶うだろうか。

川口市の小学校、学校ぐるみで“クルド人少女のイジメ事件”隠し
 ハーバービジネスオンライン  2019/04/12

こういう記事を読んでしまった。つらい。

私はベトナム人の女性と結婚して、8月に子供が生まれる。子供は見た目も他の日本人の子供とは違うだろうし、妻と私の共通語は英語だけど、ベトナム語と日本語で教育するつもり。

当然、日本に住んで学校に行くことになれば、日本語は最初は他の生徒とは違うだろうし、行動も日本人の子供にとって理解できない馴染めないものになっていくとは思う。

多文化共生の夢を持っていて、そのために技能実習生などの人材を日本に送り出す会社に勤めている。真っ黒なこの業界で、一歩一歩、道を踏み外さずに正しくやってお互いの役に立つように努力している。

その私が自分の子供が日本で住んで学んで、将来仕事をしていくことにものすごい不安を感じていて、今の仕事でやっていることと、自分の子供の将来への気持ちにものすごい矛盾がある。

多文化共生という言葉は言うのは簡単だけど、どの国もまともに行っていないのは事実。数千年もうまくいっていない国や地域もあれば、この数十年間で移民が増えてうまくいっていないところもある。それを「失敗」だとみなす人もいる。

しかし数十年で「失敗」とみなしても良いのだろうかと思う。「世界がひとつになる」というような言葉は美談として語られがちだけど、現在我々が感じている痛みの多くは、グローバリゼーションだのテクノロジーなどによる世界がひとつになっていくものによることが大きいと思う。

しかしこの「世界がひとつになる」という動きは止めるべきものでもなく、止められるものでもない。人類がもし太陽系や銀河を飛び出していけるような科学力を持つことが星としての成熟や人類にとっての幸せにつながるかどうかはわからない。成長し続けること、前へ前へ進んでいくこと、陰から陽に向かうこと、これが宇宙またはこの世の常であると考えているので、こういう困難があろうとも、異なる人同士が知恵を出し合って宇宙へ宇宙へ、知的好奇心を満たしていくのは当然の流れだと思う。

2000年かかっても多文化共生などうまくいっていなかったりする。しかしニュージーランドのように先住民と後から来た人たちがラグビーを通してお互いが尊敬しあっているような話もある(一面だけ切り取った場合。まだまだ課題はあるでしょうが)。

マオリ・オールブラックスは民族紛争の世界史に咲く希望の花だ

他民族を奴隷として使っていたような時代から、一歩一歩、人の権利を守るためのいろいろな思想や法が生まれてきた。我々はまだまだその途上だということはわかっている。

しかしそれでも、このクルド人の生徒のいじめのようなことは、今後日本でもあちこちで行われると思うと心が痛む。外国人に対する偏見などは、まだ外国人に慣れていなく、自分が「差別している側」である当事者意識すらないため、なかなかなくならない。

20年前に私がアメリカに留学したときに「差別されたか」ということを聞かれることがあったが、ワシントン州では全くなかった。(差別されたかどうかわからなかっただけかもしれないが。)。むしろ「日本のほうが外国人に差別しているよ」ということがほとんどだった。

あれから20年。本格的に外国人に向き合う段階に入ってきた。


2019年4月10日水曜日

オンライン学習で動画ばっかり見せるやつ腹立つ

仕事で日本語を教えることもあるので、日本語教師の研修もしたいと思って、某企業の日本語講師養成講座をずっと前からやっています。

しかし日本のオンライン学習だのはなぜいつも動画を見てクイズに答えるだけとかばっかなんだろうか。

動画がつまらなすぎて全然学びにならない。University of the Peopleを見習いたまえ!と思う。

UoPeopleでは、貧困地域からの参加が想定されているので、高速インターネットがなくても良いように設計されています。

分厚いテキストやオンライン図書館などでの資料探して読み、レポートを書いてクラスメイトたちとディスカッションしながら学びを深め、テストもある。

日本語講師養成のやつも十数万円と日本語講師養成講座としては安いけど、全然学びにならないし(自分次第のところもあるが)、日本で通じる資格にもならんし。

追加料金20万か30万くらいはらえば、日本国内でも通じる資格のとれるコースにアップグレードできるけど、日本にスクーリングとかいかなければならないので海外在住の私には無理。

スクーリングって意味あるの?UoPeopleのオリエンテーションだけど勉強しているとそう思う。UoPeopleはタダだけど、真剣に勉強するための仕組みだとかモチベーション上げるための仕組みだとか、それをやらなかった場合に失うものとかいろいろあっていい。

2019年4月5日金曜日

University of the Peopleの授業を1個キャンセルして、TOEICの特訓することにした

いよいよ4月17日からUniversity of the Peopleのコースが始まるので武者震いをしております。

本来なら新入生は、最初のタームに、基本的なコースを2つとらなければなりません。
私の場合はコンピューターサイエンスなので、
・Programing Fundamental
・Online Education Strategy
の2つです。

Online Education Strategyはオリエンテーションの意味合いが強く、大学の仕組みだとか、通信制大学で挫折しないためのやり方などを学ぶのだと思うので、これに加えてもうひとつのクラスは可能かと思っていましたが、まずは英語力を高めたいと思うので、プログラミングの方をキャンセルしました。

プログラミングなどを学ぶのを目的としてこの大学に登録したので、ちょっと遠回りのようですが、やはり大量のリーディングをこなせるためのリーディングスキルや、その背景となる単語力を伸ばしたい。

ディスカッションへの参加やレポートなどは、私の今のような英語っぽくない英文になってしまうのは恥ずかしい。クラスメイトは英語圏だけでなく、世界中いろいろなところから参加ですが、Facebookや大学の専用SNSの発言とか見ているとみんなしっかりした英語を使っている。

若い頃にアメリカの大学へ通っていたころは、必死だったので、自分の英語が恥ずかしいなんて考えずに責めたけど、一応おっさんになったし、日本を代表しているみたいな気持ちもあるし、勉強や仕事に長い時間使っていなかったので、集中トレーニングしたいと思います。

TOEIC受験の時期は、次のタームが始まる6月20日前にしようと思い、普通だったらそろそろ申し込みしなければならなそうですが、受験できるところでまだ4月の予定しかない。

ベトナムはTOEICがまさかの毎週受けられると聞いていましたが、これを見るとハノイだけでも毎週どころか、3日に1度くらい受けられるようです。このスコアって公式スコアになるのかな?

早めに申し込んで気持ちを高めようと思っていましたが、ギリギリまで待たなければならなさそうです。


2019年4月4日木曜日

ベトナムでは毎週TOEICが受けられるようなので、900点を目指してみます。

急にTOEICの勉強を始めてしまった。

元々の理由は、University of the Peopleという大学に入りなおすので、英語でレポートとかディスカッションとかたくさんあるので、英語らしい英語が書けなくなっているので、ライティングや文法の特訓につなげるため。また、読まなければならないものが山のように出てくるため、より早く読むことができるようにトレーニングすること。

もうひとつは7月か8月に子供が生まれてきて、今は夫婦での会話は英語なので、自分自身もっときちっとした英語を話せるようになること。

大学の授業を英語で受けていれば勝手に英語力が上がってくる、夫婦で毎日英語を話しているのならスピーキング力は上がってくるとお考えの人もいるかもしれませんが、どうではありません。

スポーツ選手でも毎日基礎スキルや筋トレ、フィットネストレーニングをして試合に臨んでいるように、語学もこういう基礎スキルがきちっとできていると、実践での成長も早くなります。

ラグビーでは、並のプレイヤーだった大西一平さんが、高校生の頃にけがをしている間に鍛えながら治すという施設に行ったところ、筋トレめちゃくちゃやらされ、ケガが完治してグランドにもどったときは、当たればチームメイトが軽く吹っ飛び、走れば今まで感じなかった風圧を感じるほど早く力強く走れるようになったという話は、一流選手のみの話ではありません。

来週からUniversity of the Peopleの授業が始まってしまうので、基礎力アップの準備の時間はそうありませんが、基礎スキルの向上は並行して必ず必要なものだと思っています。

とりあえず最初の目標は900点。今まで何度か受けて、最高だったのは860点くらい。

860点や900点に2つの大きな壁があるようなので、その2つの壁を突破しなければなりません。

私はTOEICの勉強というものをしたことがなく、今問題集をやっていますが、特に文法などは「なるほど、そういうところを見るのか」というところが出てきて、練習次第でTOEICの点数も大学のレポートなどでの文法も向上しそうです。

また、若かりし頃はTOEICや英語というと、際限ないくらい広い海のように感じましたが、今は情報が多いので、この単語レベル。この文法レベル。この読解スキルレベルなど明確にわかるので、やるべきことが明確になっています。



2019年4月3日水曜日

このブログに書いていたことが奇跡が起きて実現した

去年の8月頃、勤務していたベトナム人の技能実習生や労働者の送り出し機関や、日本ベトナムともにこんなに悪い連中がいたのかということに紋々としていた時期がありました。

転職や、ネット送り出し機関などの希望が頭を駆け回り、シンゴジラとかを見て「好きにしろ」という言葉などが背中を押してくれたこともあって、他の送り出し機関へ転職しました。

ベトナムのこの業界にいる人のパターンでよくあるのが、最初に勤めていた送り出し機関などが悪すぎたけど、信頼できるベトナム人経営者と出会い一緒に独立して清く正しく仕事をやるよう努力できる(ベトナムなので完全に清く正しく仕事ができるわけではない。しかしそのための努力だけでも十分価値があると思います)、というのがありうらやましいと思っていました。

あの頃の私は、願わくば私のところにも信頼できるベトナム人経営者が降ってきて欲しいと叶わぬ願いを持っていました。

あの状態は、若かりし頃、非モテの自分にもいつか理想の女性との出会いがあることを期待しているような感じで、そんなことは起こることがないと思いながら、ブログにそのような願いを書いていました。

しかし、そんなことが起こりました。想像の中では、そういう真面目な経営者というのは、日本語が完璧で日本のこともよく理解し、自信に満ちていて、見た目もカッコいい、というものでした。

私のところに降ってきたのは、送り出し機関の経営者なのに日本語が怪しく、どんなことがあっても笑わず、イケメンとはかけ離れた男ですが、法律を守ろう、実習生たちの借金を少なくしよう、などという真面目さは本物です。

最初は前職の社長も真面目そうだけど黒いことしまくっていたこともあり結構疑ってかかっていたけど、半年一緒にいて、大変なことも一緒に乗り越えてきて、私のほうがイラついて気を荒げたこともあったけど冷静で信じてくれていて、信頼関係ができています。

今も結構大きな問題が起きていますが、一緒に乗り越える気満々です。

あとは、ネット送り出し機関にならなくてはなりません。送り出し機関として、自らの存在がなくなってもいいような取り組みが必要だと思っています。