2010年5月31日月曜日

雑木は暗い




今日は先週、バークを炭にする試験窯を作ったマルユーさんへ。

材料が濡れていたり、雨が降っていたりと、条件をそろえきっていなかったため、ブログでも報告したとおり、実験は失敗。

ただ、細々とではあるけど、燃えていたので、材料を燃やしきってしまうために火はつけたままにしておいたのを見に行った。

材料は上の方まですべて燃え尽きていたので、次に焼くときも窯はそのまま使えそうなのでよかった。

その後、燕の中高一貫教育の学校に炭の材料をとりにいき、以前、白炭を焼くための道具の溶接をお願いしたマルダイさんへ、もう一個別の道具の溶接のお願いに。

せっかく栄町に行ったのだから、見附のこんにゃく屋でこんにゃくを買いたい、と思って見附方面に車を走らせたけど、思ったより遠くて挫折。

挫折したあたりが、しらさぎ森林公園のあたり。

「森林公園という言葉のなんと気分のいい響きよ」

と思い、しらさぎ森林公園の敷地内で炭を焼いている「しらさぎ竹炭組合」が炭を焼いているかと思い、行ってみたら焼いていた。

一生懸命活動されている何度かお会いした組合員がひとりで窯に向かって薪をくべていた。体の小さなおじいさんだけど、薪を割るときの斧の使い方が迫力があって、こんな風になりたいと思った。

4時くらいに、柏崎の炭焼き小屋のところに戻ってきた。

先週はマルユーさんにいたので、自分が使っている窯に来るのは一週間ぶりくらい。ここに来ると、「戻ってきた」という感じでいい。

日差しは強かったけど、大きな桜の木があるため、作業スペースがすべて日陰になっている。しかし、もう虫がたくさん出ているので、明日からは虫よけを持っていかなければならない。

先週はタイミングが合わず、炭出しをしたけど、次の窯を焼くことができず、その後マルユーさんへ行っていたので、窯をすっかり冷やしてしまった。反省。

どこで何をしていようとも、自分の窯は空けないようにしようと思う。

明日は朝早くから火を入れる。テントで宿泊モード。

しかし、今日の4時くらいに、雑木林に行くと、陽はまだ45度くらいの角度にあるのに、林の中は真っ暗。葉が濃くなってきたためだと思う。

雑木も大きなのは切ってやって開けてやらなければならないと思う。明日はちょっとすかしてやろうと思う。

日本代表

昨日はサッカーの日本代表の試合を見ていて、1―0で勝っているときに、今日も早いので後半を見ずに寝た。

朝起きて、ネットのニュースで確認したら自殺点とかで負けていてショック。

岡田監督はフランス大会のときもそうだったけど、選手たちの個性をチームとして生かしきれない監督だと思う。ワールドカップ終了後はサッカー界には戻らないといっていますが、大変なプレッシャーをずっと感じている上、限界も感じているのかもしれない。

それに比べて、ラグビーの日本代表はジョン・カーワン監督就任依頼、登り竜的な進化をしている。来年のワールドカップも期待できるし、2019年に向けて、ラグビーが人気だった頃のラガーたちが親になっていて、その子供たちがラグビーをしていたり、地域のラグビークラブみたいなのも盛んになっている社会的な背景も後押ししてくれて、2019年の日本でのワールドカップも期待してもいいかもしれない。

カーワンが就任してから、寄せ集めの集団だった日本代表が、初めて「チーム」となった感じがある。

カーワンのコーチングやチームビルディングの話は、時々聞こえてくるけど姿勢ややり方が感動ものです。

ジョン・カーワン(ラグビー) 「日本らしさ」築きたい

http://www.asahi.com/sports/column/TKY200611280183.html

2010年5月30日日曜日

軽トラのオイル交換

今日は、ラグビー部時代の1つ先輩のアラキさんに軽トラのオイル交換をしてもらいました。

「しんきゃならん」

と思いつつも、1000キロもオーバーして走ってしまった。


そうすると、なんと、下の写真は軽トラから出てきたオイルですが、こんなに真っ黒に。

まさにチャコールブラック(炭黒)になっていました。


車を長持ちさせるには、オイル交換は命のようです。

車の整備士は、よく人間にとっての血液と、車にとってのオイルは同じだと説明してくれます。

もし、あなたの体の血液がチャコールブラックだったら...?

そして、軽トラは炭焼きのオレにとっては命そのもの。

みなさんもオイル交換はめんどくさがらず、ケチらずにやりましょう。



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2010年5月29日土曜日

TBSドラマ タンブリング

毎週、10分前にはテレビの前にスタンバイして見ている土曜のTBSドラマ「タンブリング」。

まともな演技すらできなかったのが、ついに関東大会へ進出できるようになったけど、ここまで来るのは、男子新体操ということや、能力がない、練習場所も、顧問もないことなどでバカにされながらもやってきた。

ドラマといえども共感する。

僕も「職業 炭焼き」などというと、バカにされたり、「絶対無理」と言われることが多くある。

ドラマを見習ってがんばります。

こんな本読んだ。非営利団体の経営について。

最近読んだ本です。

炭プロジェクトも継続的な活動をしていかなければ、何の意味もないと考えています。

ある人が言っていた言葉が印象的ですが、

「『動く』ということは、『お金が動く』ということだ」

その通りだと思いました。

寄付金を貧しい人たちをサポートするために使う、という活動でも、その成果はどれだけのお金を使えたかということです。

我々のような林業、もしくは炭を通して日本の山や世界の自然を守るという活動も、設備から、交通費から人件費、通信費までかかってきます。

それほど大きくない窯ひとつで炭を焼いている現状ですら経費はかかってくるのですが、目標としている「日本の山を守る」「磯やけした海を復活させる」「砂漠を緑化する」などの目標を達成するには、それなりの資金力が必要です。

面白いたとえが乗っていました。

坂本竜馬は、自分自身や脱藩浪人を養うために、亀山社中を「海援隊」と再編して土佐藩のお抱えになり、現代のお金の価値でいうと、隊員の月額の給料約500万円と、自分の手当て約250万円を確保して組織を維持しました。資金があったからこそ、薩長同盟もでき、大政奉還も実現したということです。

現代の金額になおすと、非常に具体的です。同様に、高杉晋作を読んでも、西郷さんを読んでも、資金調達が非常に上手な人たちだったと感心します。

非営利団体も営利企業並みな事業活動を行う必要があり、行い方も企業と同じ部分もあれば、違う部分も多くあります。

非営利団体では、資金があればある分だけ、語弊を恐れずにいえば、「いいこと」をすることができます。別の言い方をすれば、「ミッションを実現」することができます。

勉強だけしてもやってみなければ何にもなりませんが、ひとつひとつ実践していきたいと思います。

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株式会社とかではなく、非営利団体の道を歩むことはいいことも悪いこともあります。

会社だったら、ツルの一声というものがありますが、非営利団体では、あらゆる人が対等な立場であるため、「船頭多くして船山に登る」ということも多いことでしょう。

多くの人を巻き込んでいくのをこわがって、前に進めずにいるのは、今までにいろいろな活動をしていく中でよくあった

「何もしない人ほど、よくしゃべる」

それも、一見、まっというそうなことを言うことや、人が集まるところには必ず出没する、特にエコ系のところには出没する、カルト宗教の勧誘や、マルチ商法の人たちの人たちの洗脳されてしまった気色悪い目をまた見ることになるのかと思うと一歩も進めないのです。

長野で白炭を焼いている原伸介さんが、TEAM GOGOの活動の後、燃え尽きてひきこもりになったと本に書いてありました。僕も原さんほど活躍したわけではないけど、一生懸命やって、人にどうしても会えないひきこもりになりました。

原さんは復活したみたいで、僕も復活したつもりだけど、まだ後遺症が残っているので、大勢で何かするより、ひとりでやってしまう気が出ています。

しかしひとりでできることなんてたかが知れているので、なんとかみなさんに関わってもらえる環境をつくりたいと思います。ただし、カルト宗教の勧誘目的や、マルチや健康ビジネスなどには厳しくしていきます。

今日は理事になって欲しい人に電話しましたが、明日からアメリカ出張ということで来週お会いしてお願いしてくる予定です。

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発行頻度はかなり少なかったですが、以前からメールマガジンを発行していて、このブログやホームページからも登録していただいていました。

この度、メールマガジンを引越しすることにして、登録していただいていた方のメールアドレスを勝手に再登録できないので、お手数ですが下のフォームから再登録をお願いします。

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2010年5月27日木曜日

粉炭製作 その2 実験は失敗に終わった。しかし大きな前進だ。

月曜日に実験窯を作っていると報告した粉炭の製造。昨日、一昨日とマルユーさんに泊り込みで実験をしてきました。



粉炭の材料になるのは、下の写真のような樹皮。

これらは処分に困っているようで、会社の敷地内にもたくさんの山があり、処分しきれないものは燃やしたり、敷地内にある山に捨てているようです。


バークの拡大写真がこれ。

こんなものが炭になるのかと、玄人は考えますがなるのです。しかも高品質な粉炭に。


まず、窯の中に種火をつけるための薪を投入します。


十分に火力がついてきて、薪が熾(おき)という炭火のように、バンバンと煙の出る状態ではなく、色は赤や白になって、静かに燃える状態にします。


その上からさらに大量の薪を投入します。

種火の薪は灰になりますが、このあたりから炭になります。



そして、その上からバークをかぶせます。

バークをかぶせることによって、バンバンと出ていた煙がでなくなり、煙突が煙を吸い込んでくれます。


完成形がこの状態。

バークが蓋の代わりとなりつつ、ある程度の空気は吸い込んでくれるので、煙突から煙が出続けます。


手作業でのバークの投入はあまりにも大変だったので、マルユーさんの社長がパワーショベルでひとかき投入してくれました。

山本粉炭工業の開発した開放式平炉は、こんな風に機械力を使えるので大量に材料を投入できるところです。

バークで蓋をするときに、少しずついれていくとバークが燃えてくるので急いでいれなければならないのですが、92ちゃんが仕事の合間に駆けつけてくれなければえらい大変な作業になっていました。

2人がかりでもこの作業はけっこうくたばりました。


パワーショベルで入れた材料を先がフォークのようになっているスコップでならしていきます。



そしてこんな状態になります。

下の方から炭になっていってどんどん沈んでいくので、バークを継ぎ足してやるのです。


最初はただ木が燃えているような煙が、水蒸気を多く含んだ煙にかわり、においや色が変化していき、完全に炭焼きモードの煙になりました。

この時点では、実験の成功を確信していました。



しかし天気は雨。雨はわかっていましたが、実験を強行したこと。

そして、写真を見ながら振り返ることで気づいたのですが、ショベルで入れたあたり以降の材料となるバークは色が黒っぽくなっていて、水分を多く含んでいる。実際には雪まで多く混じっていた。

最初に入れたバークは6時間くらいでかなり沈み、夕方投入したバークは一晩中沈まなかった。

その間、ずっと煙は出続けていた。

朝4時過ぎ。明るくなったので煙を見にいくと青っぽい。においも炭化が終了して灰になりつつあるにおいに近い感じがした。

しかし、材料はまだたくさんあるのでそんなはずはないと思い、ただ空が薄暗いから青っぽくみえるのだと思おうとした。



空が完全に明るくなるのを軽トラの中で待った。

完全に明るくなっても煙は青みを帯びている。

この時点で実験は失敗だと落胆したが、煙の変化をもっとみるため8時くらいまで軽トラの中から見ていた。

8時には煙がほぼ透明になった。絞れるものは全部絞って、それでも足らなく、体まで削りとられている煙だ。これが続けば炭になった部分は灰になっていく。

たぶん、湿気を多く含んだバークが、その後の雨でさらに水分を含み、下の炭になっている部分が加熱して水分を蒸発させるスピードよりも、炭になっている部分が燃え尽き方が早かったからだろうと思う。

ただ、窯の構造事態は問題なかったと思う。

乾いた材料を使うような段取りをすればなんとかなると思ったので、本格的な窯を作ることも含めて検討していけると思う。

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結界をつくる

炭プロジェクトの活動のきっかけは、

1.身の回りに結界をつくる

2.世界中を結界にする

というものです。

結界というと僕はゲゲゲの鬼太郎とかのマンガや小説、ゲームなどを思い出して興奮しますが、多くの人にとっては非現実的で怪しい響きがあるかもしれません。

しかし、カルトじみた解釈をすることもできますが、現実的な解釈の仕方をすることもできます。

炭があると微生物が活性化するというのは、結界の現実的な解釈の方法のひとつです。

twitterfeed

ずっと以前に、ナベショウさんから教えてもらったブログとツイッターの連動アプリ

twitterfeed
http://twitterfeed.com/

を設定しました。

これで、ブログがツイッターに反映されるはず!テスト!

2010年5月24日月曜日

使えない木材(バーク)を炭にする

今日は、早起きが結構きつかったけど、早起きして五泉市にある製材所のマルユーさんへ。

マルユーさんは、自分の会社で越後杉を切り、モーツァルトの音楽を木に聞かせながら自然乾燥し、製材、家具の製作などまで行っているこだわりの会社です。

加工の過程で、木材の60%ほどが建材には使えなくなり、特に樹皮などはバークと呼ばれ、多くはゴミとなってしまいます。

僕が2008年の5月に一ヶ月間の研修に行ってきた、山本粉炭工業という会社では、バークを含め、山から切り出した自然木の中で、こういった製品に使えない部分を、粉炭(粉の炭)にする技術を開発しました。

通常、粉炭というと、炭になりきらなかった炭ですが、この会社の技術では1200度近くまで温度が上がり、完全に炭化した高品質の炭となります。



マルユーさんの社長とお話したときに、

「ぜひやってみよう」

ということになっていました。

そんな技術があるなんてことは、玄人なら特にそうだけど、マユツバもので、

「うまくいくわけがない」

と考えがちで、実際にそう言われることもある。

だから、急にお金をかけて立派な設備を作るわけにはいかないので、穴を掘って、ホームセンターに売っているものだけで試験窯を作る。

僕もユンボの講習を受けたことがあり、山本粉炭さんでも使っていましたが、種類ごとにクセがあるようで、僕はエンジンすらかけることができませんでした...


ほとんどをマルユーさんの社員さんにユンボでやってもらって、僕は仕上げだけをしました。

考えるのとやるのとでは、えらい違いがありました。

今日は、窯つくりだけで夕方になったので、火をつけることができませんでしたので、明日は火を入れます。

この金網の上で盛大に焚き火をし、焚き木がゆるやか且つ高熱で燃える「沖」になってきたら、誰からも引き取り手のない「バーク」を蓋代わりに乗せます。

うまくいけば、煙が金網の下から煙突に吸い込まれて、下の方から炭になり、バークがどんどん沈んでいくので、上に継ぎ足していき、数日間してある程度まできたら、上まで焼ききり、水を大量にかけて消化します。

燕高校のジャングル化した庭からも処分に困る剪定材などが大量に出てくるので、これが成功して、ある程度多くの人に認められれば、本格的な窯を作り、事業化することができるでしょう。

圏外へ行きます。

携帯の圏外へ行くので、今日から2~3日電話もメールも通じません。

2010年5月23日日曜日

森=ジャングル

最近、「森」という言葉をよく聞きますが、いずれもその響きのイメージと、実際の森の違いに戸惑っています。

「森ガール」

という雑誌を本屋で見つけたとき、

「いよいよ、木こりを目指す女性が増えたか!?」

と思いましたが、

「森の中にいそうな女の子」

ということでした。

また、先日のニュースなのでは、「森ブラ」だったか、森のデザインをしたブラジャーが出てきたりと。

あと、「○○の森」みたいな名前のついたバーチャルな空間もあり、

「森の中でコーチング!?」

とか思うと、単なるサイトの名前だったりしてかなりガッカリします。


多くは、「森」という響きを極端にいいイメージをしていて、絵画や漫画や写真などによるイメージが強いのだと思います。


しかし、僕にとって、森=ジャングルで、ランボーへと成長しない限りは恐ろしいものです。

一昨日なんかは、炭焼き小屋の外で作業していたら、ヘビがいて、ヘビもびっくりしたらしく、「キュー!」って感じですごいスピードで炭焼き小屋に入っていきました。しかも、これから窯の中に入れようとしていた材料の束の中に...

顔は青ざめて、

「なぜオレばっかりこんな目に...早く帰りたい...」

とモチベーションはあっという間にゼロになりました。


ヘビだけでなく、虫も恐ろしい。巨大な蜂も、バイクのエンジンの音と聞き間違えるような轟音を出して何匹も飛んでいるし、木のまわりには、ヘビのようなツタがまきついていて気持ち悪くて鳥肌がたってくる。

それだけならまだいい。

平家の落ち武者のオバケがでてくるなんて、怪談ストーリーが出てきた日にはどうすればいいのだろうか?

山の入り口あたりで作業しているだけでもこれだけの恐怖体験があるのだから、世間の「森」に対する美しすぎるイメージを聞いてしまうと、現実とイメージの大きすぎる違いにテンションがかなりダウンしてしまう。

森=ジャングル。

森ガールは、ジャングルガールでなければいけない。

○○の森という名前のサイトは、○○のジャングルでなければいけない

が、そっちの方がテンションが下がってくる。


ひとりでも多くの人に山に入ってもらえるような、そして本当に「森」といえるような環境をつくれるような活動をしていきましょう。

インターナショナル リーダーシップ アカデミー

長岡市と姉妹都市の関係であるテキサスのフォートワース市で7/17~8/2の間に行われる、インターナショナルリーダーシップアカデミーというところに、日本からの参加高校生12人の引率として参加してきます。

Internatiolan Leadership Academy
http://www.fwsistercities.org/?q=node/95

このプログラムでは、フォートワース市と姉妹都市関係であるイタリア、ドイツ、インドネシア、ハンガリー、メキシコ、スイスから来ている高校生約100人が、地球規模の問題について、ダイアローグを通して自分たちの世代がどう向き合っていくかを考えていくものです。

昨日、詳しい内容を引率の経験者の人から聞かせていただいたのですが、ファシリテーションを自然にプログラムに取り入れているような感じなので、ファシリテーションを炭プロジェクトに生かしたいと考えている僕にとって、すばらしい体験になるだろうなと思っています。

ほぼ世界の公用語になっている英語を使っているからできるプログラムかもしれませんが、同じことを日本でやろうと思ったら、えらい大変というか不可能ではないかと思いました。

10チームくらいに分かれて活動するので、それぞれにトレーニングされたファシリテーターがついてサポートし、ホストファミリーも50家族くらいいて、我々引率も他の国の引率と協力して責任ある立場になるようです。

安全面とかいろいろな問題もあるし、ファシリテーション型のリーダーシップも日本ではあまり学ぶ機会も体験する機会も少なく、そもそも誰が責任を持ってこういうプログラムを立てるのかという時点で話が前に進まないように感じる。

地域の中の多くの人を巻き込んで、大きな責任を持っての活動なので、そういう真髄を学んできたいと思う。

昨日、参加高校生の面接をしてきましたが、「目が点」、「あごが床まで落ちる」というくらいこのプログラムの意義を理解していて、その経験からどんな自分になりたいという向上心をもっていて驚愕しました。

それでも実際にかなり長い期間のプログラムであるし、言葉の壁などで挫折を経験するだろうけどそれもまた修行。僕もかなり自身満々でアメリカ行ったけど、最初はまったく言葉がわからず、外人が怖く、「このまま卒業できるんだろうか?」と絶望した時期もありましたので、そういうのを参加者たちがしぶとく乗り切るプロセスを共にすごすというのも大変だろうけど、楽しみのひとつです。

2010年5月21日金曜日

総会と窯だし

昨日は、越後炭焼きの会の総会でした。

寺宝温泉で、普段なかなか接する機会のない大先輩方との交流は刺激的でした。

今日は校庭の芝生化に使うための木炭を窯だししました。

学校の庭の剪定材なので、あまりいい材料ではなかったのですが、なかなかいい炭になっていました。

木炭を焼いたのは初めてで、炭もなかなかのできだったので、バーベキューしたらどうなるだろうかと思いました。

しかし、芝生化の肥料なので、大切に保管しておきます。

2010年5月20日木曜日

アメリカ行き決定!

7月半ばから、2週間ちょっとの間、アメリカへ行くことになりました。高校生12人くらいの引率者です。

7年ぶりの渡米なのでワクワクすることもありますが、2週間ちょっとの間、炭プロジェクトの活動に関われなくなるのが残念でもあり、不安でもあります。

しかし、時間が少ないということを知ることは、ケツに火がつくということでもあるので、

「時間はいくらでもある」

と感じるよりも集中して仕事ができそうです。

校庭の芝生化のメリット

新潟県内での校庭の芝生化の前例を調べていたところ、まったく検索に引っかかりませんでしたが、県議会議員の若月ひとしさんという方の鳥取や和歌山での報告を見つけました。

チャコールブラックスでも、炭の提供として関わっている芝生化ですが、若月さんの報告の中に芝生化のメリットとしてこんなことが書いてありました。

芝生化による考えられるメリットは…
 1) 温暖化防止
 2) 周辺への砂の飛散防止
 3) 緑による癒し効果
 4) ヒートアイランド緩和によるゲリラ豪雨防止
 5) 大気の浄化作用

芝生化したグランドを使う生徒たちや、それを借りて使わせてもらう我々だけでなく、ゲリラ豪雨や温暖化の防止など、グローバル規模でも意味があることなんだとわかりました。

さいきんは、人工芝を使うところが多く、人工芝もラグビーをするのに痛くないですが、熱い...

真夏なんかは、コンクリートのところと同じかそれ以上に熱く感じる。。。と思う。

やっぱり、天然芝は涼しくていいし、エンジェルスの松井も、「天然芝は足に負担がかからなくていい」といっていましたので、やっぱり天然芝でできるに越したことはありません。

議員でこういう活動に関わっている方がいることを知って、今後はたくさんの校庭が芝生化されていくことの希望を感じました。


ひとりごと 事を成すには?

この炭プロジェクトの活動も着々と前に進んではいるものの、物事実現のペースがかなり遅く感じる。

炭プロジェクトが実現することは

1.たくさんの人が日本の森林、世界の森林の現状を知る、学ぶ。

2.その中から多くの戦士たちが現れる。戦士たちは、

a. 山に入って間伐する
b. 国内、海外の砂漠で植林する
c. 間伐材、樹皮、製材過程の端材や庭などの剪定材を炭にしまくる。
d. 炭鉄レンガを気合いれて作り、海や川の植林をしまくる。
e. 炭を生活に使うことで、場の浄化を行うところがあちこちで出てくる。
f. 国内、海外の砂漠化直前の農地を炭で復活させる。

などなどを行っていく。

その結果、日本の山も海も川もきれいになり、砂漠化が緑になり、温暖化も止まる。

というのが、描いていたストーリーですが、このペースでは実現しないと、反省している。


物事が実現するときはどういうときかというと、後先考えずに、わけもわからずに動く。そうすると、いろいろなことをやりちらかしているようになるけど、ある瞬間に「カチッ」とはまり、全体が動き出す。

それまでの過程には、数々の修羅場があるが、動いているときは、アホなので乗り越えられる。

とならなければならないのに、今の僕はいろいろなことを恐れている。

山の中での活動や炭焼きは安全面が気になるし、地主さんたちがどう思うかとか、多くの人を巻き込むとどうなってしまうかわからないとか。

いままで体験した修羅場といえば、炭焼きの火が消えた、炭が燃え尽きて灰になった、オバケやヘビや虫の恐怖を感じた、チェーンソーは怖い、などなど。

反省。

今日は越後炭焼きの会の総会。師匠たちにいろいろと相談しよう。

2010年5月19日水曜日

校庭の芝生化プロジェクト

芝生の種を実験的にまいたところを確認しに行ってきました。

実験場所に向かって歩いていくと、ところどころ緑色のところがあり、

「あっ!生えてる!緑になってる!」

と喜ぶけど、それはところどころ雑草が生えている場所。

実験スペースは植えるときにひっかきまわしたので、ちょっと黒っぽくなっているだけで、種をまいたところだけ何もない。

しかし、よく観察してみると、青い芽が少しでているところがあり、その上に覆いかぶさっている土を取り除いてみると、たくさんの芝が出てきた。


どうやら、種を深く埋めすぎたらしい。

こういうことも実験をしてみないとわからないのでよかった。


こんなコンクリートのように堅い砂漠のような「死のグラウンド」に、芝が生えてくるものかと心配したけど、けっこう多くの芝が芽を出している。


この部分なんか、ホントに芝生っぽそう。

芝生化は可能なんだということがわかってよかった。



芝生化に使うための炭の準備。また、学校の庭を剪定した材料を持ってきた。

これは、炭焼き小屋の雑木林からでてきた枝葉。こういうのも無駄にしないで炭にする。上手く焼けると、葉っぱがそのままの形で炭になる。

2010年5月17日月曜日

フルボ酸鉄が温暖化を止める

旧燕高校のグランドの芝生化のために、学校の庭から出てきた剪定材を使った木炭を焼いていましたが、失敗してそのほとんどを灰にしてしまいました...

朝起きたらほとんどが灰に...

次回からはやっぱりテントを張って、泊り込みで火の番をする!

最近は毎日のように山に行っていて、周囲がどんなものかわかってきたこともあって、夜の山もあまり怖くなくなってきた。

今日は大きな失敗をしてしまいましたが、いろいろな事があって、今後の展開の道筋がつけられたような日でした。

そのひとつが、鉄炭レンガですが、鉄炭レンガとか、鉄炭ダンゴとかいろいろな名前で言ってしまいましたが、炭プロジェクトでは、「アイアン炭ブロック」と名称を統一しましょう。

余談ではありますが、鉄炭団子を海中に入れている山口水産高校が検証した書類も見ることができました。ファイルの写真を見ると、団子を入れたところと入れていないところでは、えらい違いがあります。
http://www.ysn21.jp/~suisan-h/moba/jikken1.pdf

新潟でも、こんな風に検証しながらできるように準備を進めています。

また、クエン酸を使った「フルボ酸鉄」の作り方として、こんな紹介もありました。

フルボ酸鉄とは、本来は山から川を流れ、海に出て行くイオン化された状態の鉄分のことで、この「フルボ酸鉄」がなければ、川や海の生態系は活性化しません。現在は、山が荒れ放題のため、このフルボ酸鉄が流れずに、川も海も自然の浄化機能を失ってしまったのです。

この方法では、鉄炭レンガよりも簡単にフルボ酸鉄を作る方法が紹介されていました。

以下、ウェブサイトからの引用です。

******************

空の2L入りペットボトルに水を1.8L入れ、次に無水クエン酸を加えてよく溶かします。
次に、使い捨てカイロ1ヶを全量ボトルに入れて混ぜ合せ、まる一日開栓して放置すれば完成です。(写真)

これを河川や海に散布すると、水中の植物や植物プランクトンが増え、
光合成(CO2+水+光→02+でんぷん)によりCO2が削減され、(注釈1)
地球温暖化を防ぐことができ、又、藻や魚介類も増え、豊かな魚場もできるとのことです。
******************

山口県の県議員の方のブログです。

「二木けんじ県政報告」
http://17238147.at.webry.info/200808/article_3.html

また、この件の特許について、こんな紹介もありました。
http://www.resona-fdn.or.jp/new-tti/info/02_25.html

クエン酸は一般家庭ではなかなか手に入らないということが書かれていましたが、新潟では「自然食品の郷 恵」というお店には、何かの洗浄用として扱っているようなので確認しています。

2010年5月16日日曜日

大人数で鉄炭レンガつくりと炭焼きとバーベキュー。

昨日は燕から小野寺ファミリー4人と三条から先週も来てくれた小浦方さんが鉄炭レンガつくりに来てくれました。

鉄炭レンガだけじゃなく、旧燕高校のグラウンドを芝生化するときに一緒にまくための木炭の材料を切ったり、窯に投入したりするのを手伝ってもらってありがとうございました。


七輪の炭火で、いままで作ったことがあったのは、コーヒーとカップラーメンのみ。

火を囲って食事した人数は先週はじめて小浦方さんとカップラーメン食べただけなので、今回の僕を入れて6人というのはダントツで最高人数。

さらに作ったのもホットドッグと野菜の炭火焼きというカップラーメンから大幅にグレードアップ。


それだけじゃなく、大勢で食事したり作業したりすぐのが楽しく、仕事もはかどります。


こちらが今回作った鉄炭レンガ。日に当てて乾燥中です。


先週作ったのを、本来は炭窯で焼くのですが、七輪の炭火で焼いてレンガに。

焼いたのは、小野寺ファミリーと小浦方さんに持って帰ってもらい、近所のドブ川で実験してもらうことに。



小野寺さんから早速、実験で近くの側溝にレンガを投入したとメールがありました。

水の流れがなく、においもきついそうなので、においがとれるといいなあと思います。



炭焼きの方は、今回は初めての木炭。

しかも生木なので火がつくタイミングが未経験。19時半ころには煙が確認できて窯口をふさぐ。

今回は煙突を写真のように少し伸ばして、先端に煙を散らすようなやつをつけました。これによって、煙を冷やして取れる竹酢液や木酢液が、煙が冷やされる道を長くすることで、量が多くとれることになります。

ぜいたくを言えば、煙突は2本つけて、もう5メートルほど伸ばしたいです。


予想以上に、とれる木酢液の量がアップしました。

煙突の下のとがっているところの下に水滴がついているのが見えるでしょうか。

今までだと、「ポッ、ポッ、ポッ、ポッ」という感じで液がしたたっていましたが、今日は「ちょろちょろちょろちょろ」と、小さな滝のようにして流れてきます。

この木酢液も、グランドの芝生化に使いますので大切にとってあります。



そして今日は4時に起きて火を見に行く。

「炭焼きは、全てをゆっくりやる」

ということが学んだことのひとつです。

何か変化がおきたからといって、すぐに対処してしまっては、その変化がとまってしまったり逆効果だったりします。

「問題発生か!?」

と思ったとしても、じっくりと様子を見ないと、問題かどうかを見極めることができず、実は問題ではないことの方が多いような気もします。

これは、炭焼きだけでなく、人生のすべてのあてはまりそうで、もちろん「即行動!」というのがいいのですが、人の成長や人との関係、問題との付き合い方となると、即行動しないで、こういう長い視点で見ることが大切だと。

余談ですが、幕末の西郷さんや坂本さんたちのことを知るにつれて、すごいなぁと思うのは、「待つ」ことを知っていて、実際に時期が来るのを待てたということです。


昨日の夜はあまり寝る時間がなく、朝も4時だったので、窯に行ってもすぐに眠くなる。

少し調整しては、軽トラで横になり、また調整しては横になった。やっぱり昼寝小屋が必要だ。昼寝小屋がないと、ついつい早く対処してしまう。

朝の美しい景色は写真では伝えきれない。この場所が特別美しい場所というのではなく、朝というのはどこでも美しいものだと思う。

僕は一日の終わりを感じさせる夕方が寂しくていたたまれなく、朝とか朝焼けが大好きです。ずっと朝だったらいいのにと思う。

2010年5月14日金曜日

木を切る


日に日に緑が濃くなっていく。

恐れていたジャングル化が始まった。オレがランボーになるペースより、ジャングル化の進行の方が早い。


今日、はじめてチェーンソーで木を切った。

人工林は間伐した方がいいけど、自然林では切ってはいけないのでは!?

と思っていたけど、森が成長していくと、最終的に最も有利な木が生き残り、森の生長がとまる。

すると、木が炭素を吸収する量が減り、木が呼吸して放出するCO2の量が多くなる。

ということは、木が若くて成長が盛んなうちに木を切っては使っていったほうが資源を利用できるという。

だから、山の仕事をするお年寄りたちは、

「切ってやったほうがいいんだ」

というんだなあ。

森を見ていると、小さな苗がどんどん伸びていきますが、大きな木がたくさんって光が差さなかったりして、途中で成長が止まっているのが多くある。

こういう理由でご先祖様たちは数十年単位で木を切って使いながら生活していたんですね。


芝生化するグランドに使うために、高校から剪定した材料をまたもらってきた。

処分に困っていたということで、校長先生も喜んでくれて、用務員さんにもとても感謝された。


炭焼きようの工具もマルダイさんから仕上げてもらって完成した。

2010年5月13日木曜日

苛性ソーダを買いに行く

今日は薬局に石鹸の材料のひとつで、劇薬でもある苛性ソーダというのを買いに行きました。

薬局に入る前に入り口脇のトイレに入ってビックリ!

自分の顔をまじまじと見る機会はあまりないけど、鏡に映るトイレに入ってきた男は、体がデカく、ヒゲが少し伸びていて怖い目をしていて、とても「体にやさしい手作りせっけん」を作る顔ではなく、同じく苛性ソーダを原料にして作ることのできる爆弾を作るような顔をしていました。

薬局の店員に

「苛性ソーダが欲しいんですが...」

と伝えると、

「少々お待ちください」

となかなか戻ってこない。


小心者なので、結構自分がどう見えるかというのを気にしてしまうため、心の中で

「あやしい人じゃありません。体にやさしい手作りの炭せっけんをつくりたいだけです」

と唱えていました。

その後、無事に苛性ソーダはゲットできましたが、どこに保管しておこうか...

一度開けたら、即効使い切りたい。

2010年5月12日水曜日

竹のバスビネガー

一昨日から、炭焼きの煙を冷やして液体化した竹酢液の精製装置を作っていました。

1年以上熟成させて、整置分離させて有害物質や油分などを分離させ、さらにつくったばかりの装置で2回精製しました。

下の写真は試作品です。

もうちょっとしたら、sumiストアで販売を開始します。

今回は竹酢液なので、「竹のバスビネガー」と名づけましたが、今後は木の炭もつくっていくので、木バージョンは「森のバスビネガー」と命名しています。


今日は容器を半日以上かけてネットで物色してみましたが、適当なのが全然みつからなかった...

師匠に聞いてみるしか...


ひとつひとつ、商品や事業を形にしていきたいけど、1日があっというまに過ぎてしまう。

特に悩んでいるうちに過ぎてしまうのは時間がもったいない。ナイキのCMの「JUST DO IT」の如く、ただ、動き、動いているうちに不安はなくなってくることもあるが、やっぱり立ち止まったとき、それはパソコンの前で何か作業をやろうとしているときだけど、悩んでしまう。

センスのカケラもない名刺

ずっと名刺を持っていなかったので、不便を感じてきたので作りました。

センスのカケラも感じられない名刺ができてしまったので写真掲載はなしです。

最初作ったやつは、画面でみるとなかなかのものでしたら、印刷してみたら、フォントのせいでなんだか呪文のようなお経のような感じになったので、変えてみたけどセンスはない。

さらに電話番号まで間違えてしまった。

こんなことで完璧を目指していると前に進まないので、とりあえずはこれで良しとする。

2010年5月11日火曜日

炭焼き道具に目処が


昨日、ついにこの道具をつくるための溶接のお願いをしてきました。

お願いした先は、三条にある金属製品製造販売の㈲マルダイさん。

「溶接って一体、どこに頼めばいいんだろう...?」

と悩んでいたとき、

先日、ここの奥さんに会って、炭と鉄で死んだ海が復活するような話をしていたときに、

「ウチは鉄をやっているよ」

という言葉を思い出したから、溶接もお手のものでは?と思って問い合わせたらやっぱりお手のものでした。

今週中には完成するようなので、完成したら山から木を切ってきて、取っ手をつける。

㈲マルダイさん
http://www.marudai-corp.com/

㈲マルダイさんの一押しの商品が

PC用アルミ冷却台「Pure Aluminum すのこタン。」
http://www.sunokotan.com



一方、この長い先端がL字になった棒は、炭をかきだす「えぶり」と呼ばれている棒で、これは棒を買ってきて自分でたたいてまげる。

問題は、3.6mの棒を軽トラに載せて電柱に引っかかったりしないだろうか、ということ。

恐怖の会議

組織や集団をつくるときに、悪夢としかいいようのない恐ろしさは、リーダーだけが仕事をして、周りの人は何もしないけど文句だけいいまくること。

これはリーダーの自然な人柄で逆のシチュエーションになる場合もある。自分には力はないけど、周りの人がいろいろとやってくれるという状況。

そういう人柄ではない人はどうすればいいのかというと、努力するしかない。仕事を手放す努力、仕切って管理したくなる気持ちを手放す努力。

ファシリテーションやコーチングなどの組織開発の手法を学んで実践することが第一歩だけど、最終的には「手放す」ということが、一番のチャレンジとなる。「無責任なのでは...」と自分自身に不安を持ってしまう自分となだめて無責任だと思うくらいゆるめる。

世の中の多くの上司が「部下が使えない」と悩み、ひとりで深夜まで仕事をしてしまうのは、こういう力学がわからない、もしくは情報としては知っていても感覚として理解できない。

わかってはいてもなかなか難しく、「仕切りやになりたい自分」が現れたり、「管理しなければ不安」に思う自分が出ててきたりしてしまう。そのため、たくさんの人に協力してもらって何かを行っていくというのは楽しく、やりがいのあることだけど天国と地獄は紙一重です。

昨日、ある団体の会議にある事業を一緒に行うことができるかどうかということを検討しに参加したら、その団体の状態は、まさに「地獄」の状態だった。

全体像を把握しているのが副リーダーだけで、後のメンバーは発言しない人がほとんどで、「リーダーに対してまっとうなことを言うのが自分の仕事」と思っている人が数名。

最初、あまりにもしつこく副リーダーの説明の言葉尻をとらえて突っ込んでいるのは、「酔っ払っているのではないか?」と思ったけど、完全しらふ。世の中、薬物中毒者や酔っ払いほど、一見まっとうに見えることを言う。

その団体の運営は長年リーダーが出席していなく、副リーダーが事実上のリーダーになっているのは、こんなことに疲れてしまって、登校拒否のような状態になっているのだと思った。

「来るもの拒まず」

というのはどんな病的な人が混じっているかわからないので、すごく恐ろしいことで、自分の度量が試される。

度量がある、もしくはスキルや度量を身につけたいと思ったら、「来るもの拒まず」路線でいいだろうし、「自分にはそんな度量がない」と思えば、限定性を持たせるのもいい。

ただし、限定性を持たせたとしても、昨日の酔っ払いのような感じの人とまではいかなくても、問題は必ず起こってくるものなので、結局はスキルと度量の両輪を磨いていく努力を怠ってはいけない。

昨日のあの会議は2時間とても不快な思いをしたあとに、「我々は我々でやらせていただきます」ということになったが、あのバカらしさがあったからこそ、自分たちでなんとかしていくという踏ん切りがついたと思う。

あの副リーダーの気持ちを考えると心が痛む。彼は自宅に帰ってからもつらい気持ちでいただろうし、酔っ払いのような文句だけ言う連中は、「今日もいい仕事をした。まっとうな発言をした。」と満足して眠りについたのだろう。



ちなみに、先日まいた芝の種は、「こんな死の大地に生えるだろうか」と心配をしたけど、今日は1個だけ芽が出ていた。写真の右端の下から4センチくらいのところに、緑色した小さな物体が見えるだろうか。これこそ芝の芽に違いない。


芝生には炭が欠かせない。しかし、炭は商品でもあるので、この芝生化のためだけに材料を切りに行って、炭を焼いている時間もないので不安に思っていたら、なんと、学校のジャングル化していた庭を整備中で、そのごみがこんな感じに出ていた。

「これを引き取って炭にして芝生化の肥料としたい」

と申し上げると学校の方は、処分に困っていたので大喜びだった。

「ごみにしかならない資源を炭にして有効活用する」というのは、炭プロジェクトの活動のきっかけであるので、こんな都合のいい話はない。実行段階では必ずメディアに取材に来てもらわなければならない。

2010年5月9日日曜日

死の校庭に草を生やす


朝から海の砂をいただきに。

早くいったけど、すでに釣り人が多くいた。小心者なので、少量の砂でも、「悪いことをしていると思われないだろうか...あるいは本当に悪いことなのだろうか...」と周りを気にしてしまう。

無事にビニール袋1杯分の砂を入れ、軽トラに積む。


海まで来ることはなかなかないので、このついでに2つのことの下見をする。

ひとつは、今コツコツと作っていて、今後は大量に作っていくSUMI鉄レンガを沈める場所。

SUMI鉄レンガとは何かという方は、コチラの記事を参照ください。

『炭と鉄で海の植林をし、温暖化を止める』
http://www.charcoalblacks.jp/feature/stopglobalwarming.html

どこにどのように沈めていくべきか、今はデータをリサーチ中ですが、現場の雰囲気をつかむには歩いたほうがいい。


もうひとつの下見は、sumiマーケットの開催場所として。

sumiマーケットとは、地産地消のためのマーケットで、sumiマネーも使え、大量生産の農家とかだけでなく、家庭菜園で取れすぎた大根などとか、手作りのものとか、お金は介するけどほぼ物々交換できるような場。

もちろん炭も売る。売れたお金で大根を買えば、ほぼ物々交換になる。


ただ、公園や海が広大すぎて、まったくイメージがわかなかった。

駐車場も広く、集まりやすい場所でいいのだけど、ここでやるとお祭りかプロの方々だけが出展する朝市みたいになってしまう。

考えているのはもう少し小さなスケール。


帰りに炭焼き小屋に行って、煙突を伸ばすための部品を取り付けてみる。

炭焼きの煙を冷やしてとる木酢液や竹酢液は、炭本体と同等、あるいはそれ以上に効力のあるもので、日本で最初に研究をしたのは、戊辰戦争のときに幕軍で函館まで戦って、後に明治政府に仕えた大鳥圭介だと言われています。

大鳥圭介は尊敬する人のひとりなので、ぜひ彼の著書の『木酢偏』を読みたいのだけど、古い日本語で書かれていて内容がよくわからない。国語の授業だと思ってがんばってみるしか...

炭と竹酢液をやった実験農園の苗は写真のようにピンピンしていて、2~3日前にふん投げたバナナの皮もかなり微生物により分解が進んでいる。


その後、炭を使って校庭の芝生化をする予定の学校で、実験で芝の種と炭をまいてみる。

作業の写真をとり忘れてしまったけど、虫のように小さくて細長いのが芝の種。1袋満タンにはいっているけど、たったの0.5㎡分にしかならないのが衝撃的。

炭は粉にする時間がなかったので、スパイクで踏み潰して土の中に入れた。

でなければ、この間も学校のガラスが割られる事件があったばかりなので、「不審なものを発見」と知らない誰かに処分されかねない。

写真は、液肥を混ぜた水をまく92ちゃん。2~3日で生えてくるようだけど、本当に生えてくるのだろうか。


なぜならば、こんな土だからです。

こんなところに草1本でも生えるものなのだろうか。いや、生やさなければならない使命がある。

炭は砂漠の植林でも、炭と一緒に木を植えたところと、そうでないところは劇的に成長のしかたが違うという報告もあるし、砂漠へ草の種入りの炭ペレットを飛行機でまいた実験も成功したと聞く。

ゴルフ場のきれいな芝のメンテナンスにも炭は使われている。

砂漠以上に砂漠化しているこの死の校庭に、草は生えてくるのだろうか。


戦利品をゲット。ゴミ捨て場から拾った。クーラーボックスと測り。購入しようと思っていたものだけにうれしい。この他にもブリキのバケツx3を拾って持って帰ってきた。

ラグビーの初練習の参加者は5人。ちょっとは練習らしいことができた。鬼ごっこみたいな練習からやりますので、初心者の参加大歓迎です。