2009年9月30日水曜日

自然は少年を男にし、男をいつまでも少年のままでいさせてくれる

何度かしつこく行方不明の友達の奥さんのMさんに電話をして、友達の無事が確認できた。

無事どころか超元気だった。


「炭焼いてるんだ。三条に窯を作るつもり。」

というと、かなり興味深々な様子。


いろいろ悩むこともあるけど、目指しているものの原点は下の動画のよう。


「ラグビーは少年を男に成長させ、男をいつまでも少年のままでいさせてくれる」

というのは、いつかのフランス代表のキャプテンの言葉だという。


こうも言い換えられるとおもう。


「自然は少年を男に成長させ、男をいつまでも少年のままでいさせてくれる」

※ 女性の方は、「少年」を「少女」に、「男」を「女」に変換してお読みください。

懐かしい人たちから立て続けに

今日はかなり懐かしい人たちから連絡の来た1日でした。
こんな日ははじめて。

まずひとりめは、三条のNPOにいたときに、
そこの活動に誘っていただいた吉川さん。

iphoneにしてから、iphoneは普通の携帯から電話帳などを移動できないので、
ほとんど誰の番号も入っていなくて、
かかってきて、出てからはじめて誰だかわかる仕組みになっています。

ある会社で時々必要になる通訳をやらないかという話。


二人目は、高校ラグビー部のときの同期の藤井。

体力も根性もバケモノレベルで絶対敵に回したくない相手だった。

このときも、誰の番号かわからず、

「おお、久しぶり。オレだけど。」

「知らねぇ。誰っらや?」

「藤井だけど。」


という感じで会話が始まる。


20代の頃よく遊んだ同じ高校の同期のM君と連絡がつかず、
消息をしっているかという話。

携帯も解約されており、実家の電話も解約されている。

2週間前は電話がかえってきたけど、出れず、
その後、解約されていたという。

彼の奥さんにメールを出したら、

「今、海外出張中」

ということらしく、長期滞在ならアリかもしれないけど、
実家にも電話がつながらないのは...

と思い、奥さんに電話をしてみてもつながらず...


そうこうしているうちにまた知らない番号から電話がかかってきて、
出てみたらヤスヨシ君だった。

NPOで仕事をしていたときに、何度かパソコンを教えに通っていて、
今でも僕の教えたソフトを活用していろいろやってくれている。

数ヶ月前にパソコンを買い換えて、ソフトのダウンロードの仕方がわからないといっていて、
今回も同じ内容。

でも相手の画面の見えない電話で説明するのは、
前回かなり骨を折ったので、近日中に家に行って教えることに。



かかってきたのはこの3人だけど、
M君の行方不明の件があるので、共通の知り合いであるケンジさんに。

ケンジさんに最初にあったのは、9年前で50代だったけど、
今は60代になっている。そして数年間会っていない。

M君のことは心配で奥さんに連絡し続けるしかないけど、
このことを通してケンジさんと久しぶりにお話できたのはうれしい。

2009年9月29日火曜日

松田さんとの会話

先ほどの投稿したブログでは、

「どうしよう...こうしよう...」

みたいな感じで書いて、
書けば書くほどその漠然とした気持ちが強くなり、
尊敬する松田さんという方に電話してしまいました。

松田さんは年齢は1つ下ですが、
地域通貨の活動をしているときに
早稲田で「アトム通貨」という活動を立ち上げていたことで
知り合いになり、いろいろ勉強させてもらっています。

今は日本中の荒れた山をキレイにするべく
何か動いていることは知っていて、
今年の春には、「NPO森の蘇り」という団体の
関東事務局というものになっていて、

『富士山グリーンジョブ~森はみんなの力で変えられる~』

http://mori-no-yomigaeri.org/info/mothers_day.htm

というビッグイシューの販売員になっているホームレスたちと
森の中に入り、皮むき間伐を行うプロジェクトをやっていました。


そして、10月4日に早稲田の国際会議場で行われる
日本熊森協会が主催の
第3回 くまもり東京シンポジウム
http://homepage2.nifty.com/kumamori/symposium-index.html

で、シロウト代表でパネリストとしてお話をするというのです。


彼が言うには、来年あたりから、日本各地で日本の森をどうしていくのかということを、
いろいろな人が集ってみんなで心を合わせてやっていくだろうと。

皮むき間伐というのは、チェーンソーを使って木を切り倒す間伐ではなく、
たっている木の皮をむき、たったまま枯らしていくという間伐のやり方で、
子どもでも楽しみながらできるというのが特徴です。

詳しくはコチラの本に。

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皮むき間伐の季節は4月~8月。

ぜひやってみたいと思います。スケジュールができてきました。

■■ リンク ■■

日本熊森協会
http://homepage2.nifty.com/kumamori/

現場主義。Paint It Charcoal Black!

先日、92ちゃんと燕のドブ川に炭と鉄を沈めに行ってから、毎日ドブ川の様子を92ちゃんが報告してくれます。

「今日も変化なし」

と。


流れる水であるので、水槽が鉄イオンで真っ黒になったような劇的な変化は起こりにくいかもしれません。

また、何かやり方に間違いがあったのかを再確認し、いろいろな場所で実験をしていきたいと思います。


「世界中を炭だらけにしたい」

という思いからチャコールブラックスの活動は始まりました。


炭だらけにするということは、世界中に炭によって浄化された川や海がたくさんあり、砂漠に木とともに炭が埋められ砂漠の緑化、立ち枯れした木の多い山での植物の復活。

そして、建築物に炭を使ってもらうことで心地のいい空間を作る。

心地のいい空間とは自然に穏やかな気持ちになり、安心して暮らせる住まいつくり。

農業や家庭菜園に炭を使うことで、化学肥料などで枯れてきている土の復活など。


思い描くことを実現するのはなかなか難しいですが、思い描いただけでは何も変わりません。

行動あるのみ。前へ。


自分が今までやってきたことは、環境活動やイベント、コーチングも含めてバーチャルなものだったような気がします。

教室で何かを学ぶことは大切ですが、子どもの頃、

「教室に学ぶことなんて何もねぇ」

といっていた少年少女たちが、いつからイベント会場やセミナールームが大好きになってしまうのだろうか。

今日もあちこちでいろいろなイベントやセミナー、勉強会、ミーティングなどが行われているはずです。


「教室を出て、外へ出よう。行動をして、変化を起こそう」


ということからコーチングをやめ、世界中を炭だらけにする活動(Paint it charcoal black)を始めました。


時々、「コーチングやワークショップを再開したい」という気持ちも沸いてきますが、今のところセミナールームやイベント会場のようなバーチャルな空間に戻るつもりはありません。

炭焼き場を完成させたら、そのリアルな空間が人生や自然とのワークショップの場となる予定です。


現場主義というのはコツコツの積み重ねで、時々どうしたらいいのかわからなくなりますが、多分、僕にとっては初めてのコツコツとした地道で、時には暗い森の中でオバケに遭遇する恐怖も伴なうものですが、「前へ!」の精神でがんばっていきたいと思います。

2009年9月28日月曜日

ウェブショップの作成に奮闘しています

今日は昨日そば屋で元首相の森さんに会った(見た)ことを自慢しまくりました。

そして今は眠い目をこすりながら、ウェブショップの作成のために奮闘しています。

ちなみに、今回ネットショップを作るために使っているサービスは、

Color Me Shop! pro
http://shop-pro.jp/

というサービスです。

これは、何度かドメイン取得やサーバー利用のために使ったことのある
ロリポップという会社のサービスで、
この会社のサービスはすごく使いやすくて大好きです。

ウェブショップ開設のために無料だけど信頼できるサイトもあったし、
ロリポップさんのサービスでも

Color Me Shop! mini
http://cart.lolipop.jp/

という契約者なら無料で使えるサービスもありましたが、
有料のサービスを選びました。

ウェブショップは作ったことがないので、ほとんどわけがわからない状態なので、
どんなサービスを選べばいいのかという基準もありませんでしたが、
なんとなく、使い勝手がよさそうな感じがしました。

マニュアルに従って操作していけば作れる仕組みになっていますが、
小売の経験が全くないため、
在庫管理や原価管理とか、なんとなくわかりそうだけどわからないことがたくさん出てきて
自分の勉強不足を思い知らされますが、
知らない世界に足を踏み入れたような感覚でワクワクしています。

どんなページになりつつあるのか、チラリとお見せしましょう。







2009年9月27日日曜日

炭を粉にして袋詰めをする

趣味なんてもんはありませんが、あえていうならウインドウショッピングです。

流行の靴や服を見て歩いて、時々お気に入りのものを購入します。

というのは真っ赤なウソで、ウィンドウショッピングに行くところといえば、新潟県人なら誰でも知っているホームセンターのムサシやコメリ。

そこで

「こんな斧が欲しいなあ...」

「この鉈(ナタ)、よく切れるだろうなあ...」

「こんな機械があったら便利だろうなあ...」

などと考えるのです。


週末のたびに訪れてはそんなことを考え、
毎週眺めてみていたのが、粉砕機。


焼いた炭を粉にしてほぼ均一の大きさにして、
農業資材かなんかに使えるようにしたいと。


そのために特殊なウン十万円もする粉砕機がもちろん必要なんだけど、
ある竹炭の生産組合が、ムサシで売っているものと全く同じ
枝や葉を粉砕して肥料にするような機械があって、それを使っていました。

価格は約2万円。

今まで斧だとかのこぎりだとか、チェーンソーだとか、
必要な道具をコツコツと購入していましたが、
この粉砕機はまだでした。

「どうしても欲しい...」

と思って、よだれをたらしながら毎週のようにムサシに通っていました。



そして、昨日。

ブラリと入ったムサシで、憧れの粉砕機が目に入り、
たまたま普段もっていない2万円もの現金ももっていたことで
衝動買いをしてしまいました。


ボロの軽自動車にいて、車の中に入るかわからないので
店員の前でああでもない、こうでもないとかなり悩みましたが
結局勇気ある決断をし、ボロ車でタダでさえテントや寝袋や簡易ベッドなど
いろんな荷物の入っている車にムリヤリぶち込みました。

しかし、もうひとつの問題。

動力が電気であること。


炭焼き小屋には電気がないため、この機械を動かせない。

さらに僕の住んでいるのはアパートであるため、
部屋の中やアパートの通路で炭の粉を撒き散らせながら粉砕するのも無理。

市内の山奥に住んでいる心当たりのある人は、
ただいま長い旅に出ていて、いつ帰ってくるのかもわからない状況。


そこで、いつもお世話になっている西山さんに電話をして、
場所と電気を貸していただけることになり、行ってきました。



昨日、大きな買い物をしたついでに、また大きな買い物をしたのが、
お茶屋さんとかがパック詰めをするときに袋を熱で溶かして密閉するシーラー。

これもウィンドウショッピング先のコメリで約1万円。

この二つを駆使して、午前中のうちに上の写真のような試作品ができあがりました。

チャコールブラックスのロゴの入ったシールを張りつけ、超シブイ。
芸術の域。


お昼になり、燕三条にある小嶋屋という十日町に本店のある有名なそば屋に連れて行ってもらい、
季節モノの店員のかなりお勧めの天丼とそばのセットを、
かなり混んでいたけど、静かな座敷でいただいていました。


そのとき、見たことのあるおじさんが座敷に入ってきて、

「アレ、なんかあの人知ってる」

とおもったら、元総理大臣の森さんでした。


あまりにも普通に入ってきたので、ビックリとかなかったのですが、
となりにいるありちゃんに、

「ホラ、森さんだよ」

といったけど

「知らな~い」

と無反応。


「森さんだって。元首相の。」

「え~、わかんない」

と無反応。


「ホラ、見なよ、あのおじさん!」

と言ったら、やっと気づいてくれました。


そのくらい不慮の出来事でビックリしました。


今、国体やっているのでどんな人がいてもビックリすることはありませんが、
確か森さんは、ラグビー協会の名誉会長だか何かやっていると思いますが、
燕や三条はラグビーの会場とは無関係だし、
ラグビーの試合の開始もまだ先のはずなので、「なぜ!?」と思いました。

森さんがいるということは、ラグビー関係者の有名なお方々がいらっしゃるのか、
とワクワクしましたが、残念ながらそういうことはありませんでした。


そば屋の近くの地場産業センターの前には、なぜかおばちゃんたちがたむろしていて、
おばあちゃんたちなどは、歩道の日陰にゴザをしいてピクニックをしていたので、

「何があるんだろう!?」

とおもっていたら、なんと反対側の歩道は人で埋め尽くされていて、
警官が交通整備をして、何人かの手には日の丸をもっていたので、

「天皇と皇后様が来るんだ!」

ということがわかり、なぜかそれだけでハッピーなうれしい気持ちになるということは、
天皇の存在というのは、この路上にいる人たちを見ても分かるとおり、
政治的な意図とは全く関係なく、日本人の生活に密着して元気を与えてくれる存在なんだなあと
初めて思いました。

さて、粉砕の話に戻る。

午後から炭の粉を撒き散らせながら、体中が炭の粉をかぶり炭黒(チャコールブラック)になり、
これを書いている今も炭黒ですが、全ての炭の粉砕を完了させることができました。

見てください。こんなにシブい。

これらの炭は、現在作成中のインターネットショッピングのサイトで販売する予定なので、
家庭菜園などやられている方や、庭の木や花などの植物を元気にしたいという方は
ぜひ購入してください。

ショッピングのサイトは数日以内に、商品数はわずかですが公開するつもりで、
このブログやサイトでも告知します。



2009年9月26日土曜日

ぎょうざパーティ

今日はひとり餃子パーティをやりました。

ひとり餃子パーティは寂しい...


昔、中国人の友達の家で正月などにみんなでワイワイいいながらチームワークで餃子を作り、完成したときのおいしさは最高だった。


餃子とは中国ではおめでたい場での食べ物なんだろうか。

それならば、今日僕がやったのは、日本で言えば正月にひとりで餅つきをしているようなものだったのだろうか。


まあ、ひとり餃子パーティといっても、ただおいしい餃子がふと食べたくなり、

おいしい餃子=オレの作った餃子

という感覚が湧いてでてしまったので、惣菜や市販の餃子を食べる気にならなかった。

しかし餃子つくりは大変に手間がかかる。


中国でもおめでたい席での食べ物だというのがわかる。

まず、野菜をかなり細かく刻むので、無心に野菜のみじん切りをする。

これをしっかりとやらないと、ごつごつした舌触りの餃子になってしまう。


久しぶりにつくった餃子は、ひと味もふた味も足らなかった。

2009年9月23日水曜日

裸でも生きる

最近読んでみたいと思っていて、なかなか読んでなかった本。


読みたくて読んでなかったのも、僕は人の書いたものを読むと、つい自分と比べてしまって、自分が情けなく感じて逆に勇気がなくなってしまう。

mixiをやめたり、人のブログとかもほとんど見ないのはそのせい。

今は、「オレはオレ」という感じで動いていきたいと思っていた。


でも、この本は手にとった。

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与えるだけという支援でもなく、心の広い人が品質が悪くでも購入するフェアトレードでもなく、途上国で生産されて、本当の先進国の人たちが心から欲しいと思えるブランドを創りたい、ということを本当に実現している人の話。

読んだ感想は


「・・・・」

言葉も出ない。


「あらゆる苦難を乗り越えた」と、書評だか何かに書いてあったけど本当だった。


同じ人間でこういう人がいるのか...と、絶句。

まるでライオンやトラの物語を読んでいるような...

男だけの柔道部に入ったところから、偏差値40の工業高校から慶応に入ったことから、高校時代に科目に入っていなかった英語を勉強した話とか、バングラディシュの大学院に入るところから、起業してバッグの工場を探して交渉するところから、日本に帰ってきてバッグを売るところなど。

全ての挑戦での行動パターンとしては、何か思いついて、本気でやる。

その「本気」の度合いが、まずほとんど寝ずにやること。なりふりかまわず、惨めでボロボロになること。それでぶっ倒れて意識を失ったり、鬱病になったりすること。それでもあきらめないで、まさに石にかじりついてでもやっている。

自分の人生を省みて、ここまで本気で何かしたことは一度もなかったと思う。本気度のケタが違う。

この炭プロジェクト。多分本気な思いは負けていない。

あとは行動あるのみ。しかも半端なく。

そんなことを衝撃とともに教えてくれた本。


著者の山口絵里子さんは、TV番組の「情熱大陸」に取り上げられている。


「『情熱大陸』に出たい」

と、半ば本気で数日前にラーメン屋で食事をしているときにCMが流れたのを見て言ったことがあるけど、

「情熱大陸に出るには、ここまでやらなきゃならないのか...」

と、心が引き締まった。

山口さんの立ち上げたバッグブランド「マザーハウス」
http://www.mother-house.jp/


僕はファッションへの興味が筋金入りに低いのでいままでバッグや財布などを欲しいと思ったことがなく、どちらもボロボロのやつを使っていますが、正直、この会社の品物はカッコよくていろいろ欲しくなってしまった。


情熱大陸で山口絵里子さんが紹介されているページ

http://www.mbs.jp/jounetsu/2008/03_16.shtml

YOUTUBEで全て見ることができます。


動画の中で、

「またゼロからです」

という言葉が何回か出てきて、いつでもそんな気持ちで仕事をしているのかとさらに尊敬。





川の浄化作戦

炭焼きを始めて、最もやりたかったことのひとつに、炭と鉄を使った海や川の浄化があります。

詳しい理論は後で書きますが、人間などの動物が生きるために、鉄分がひつようなように、植物が光合成を行うためにも鉄が必要です。

山の森が豊かだった頃は、山の中の鉄分をが溶けて、海や川に流れ出ていたために海も川にも植物プランクトン、海藻、魚などの生物がたくさんいました。

現在では、海岸がコンクリートで覆われるようになり、山の水が流れ込むところが川以外になくなり、その川に流れる水自体が、森林の荒廃のために鉄分が少なくなっています。

そのため、川の生物がいなくなっただけでなく、海にも植物や生物がいなくなるという「海の砂漠化」が起きていて、地球上の酸素の約半分を担っている海の植物が危機にあるので、地球温暖化も加速していくのです。


炭と鉄は非常に相性がよく、理科の実験で炭とアルミホイルで炭電池を作ったりするように、電流が流れます。

電位の高い炭素(C)から、低い鉄(Fe)の方に電流が流れ、電位の低い方の鉄が溶けるので、鉄がイオン化し、植物プランクトンや海藻が吸収することができ、増殖するのです。

炭と鉄をつかった海や川の浄化作戦は、いろいろなところで行われていて、僕もどうしてもやりたかったのです。


まずは、92ちゃんの家の水槽で実験しました。

92ちゃんは、子どもと田んぼの用水にザリガニや小魚をとりにいったときに、生物が自分の子どもの頃に比べると少ないだけでなく、生えていた水草がまったくないことに気づきました。


その田んぼからとってきた小さい魚と小さいザリガニが入っている水槽の水を浄化しようと、炭を入れ始めました。

炭と鉄の相性は最高という話をしていたので、サビたクギと炭をバンセンで縛りました。


バンセンの束です。


こんな感じになります。


よく見えませんが、水槽の中に落とすと、見る見るバンセンの色が変わってきます。


サビていた茶色っぽい状態から、炭のような真っ黒な色に変化していきました。

ほんの数10分です。

水の色も変化していって、少しずつにごった感じがしてきました。


水を浄化するために炭を入れたのに、これでは逆効果ではないか!?と心配しました。

しかし、読んだ本の実験の通り、これは鉄がイオン化してきて、植物プランクトンが発生しているのだと思いました。

翌朝、早朝4時半に山梨へ出発する前に、水槽を見たら、濁りはかなり濃くなっていて、ますます不安になりました。

しかし、水がにごるのは植物プランクトンが増えているからだという頭もありました。


そして今日、92ちゃんが見せてくれたのがコチラ。


鉄のバンセンは、水の中で完全に腐ってまっ茶色になりました。

普通、水の中に鉄を入れただけじゃこんなにならないといいます。



さらにビックリするのが水槽の中の小魚たち。

ちょうど1週間前に見たときは、白っぽい色をしていましたが、かなり黒々していました。

が、元気です。

1週間前はほとんど色素がないような感じでしたが、今日見たのは、スーパーの魚屋に売っているような肌の色でした。

大人の魚になったのか。ザリガニも脱皮したようです。



この実験は、水槽の水が水槽が見えなくなるほど濁って真っ黒になってしまったため終わりました。


今日は92が「水草がなくなった」と言っていた、北小学校の裏のドブ川の用排水路です。

用水の残りと、排水が流れ込んでくるため、ゴミだらけで生物は全くいません。こんなところに足をつけるのも嫌です。

さあ、このドブ川に水草や生物は帰ってくるのか。






ホームセンターで買ったジャガイモを入れたりするようなネットに炭を入れます。

そして、鉄であるクギやバンセンをいれ、拾った鉄くずなどもいれ、重しとして石も入れます。



それを流れないように紐で結んで、ドブ川へ投入。

水の流れに影響を与えないように、なるべく端っこに。




V



完成。

初めてにしては、ビューティフルに出来た感じがします。


汚水が流れ続けるということは変わらないので、我々生活者は自分達が流す水のことをより深く考えていかない限り本当の浄化はないと思いますが、それでも今できることのひとつとしてやっています。

こういった取り組みで、全国の多くの地域で本当に川や海が浄化され、植物が帰ってきているので、新潟中の海岸や川で取り組みたい。


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2009年9月13日日曜日

苦手な数字、論理、書類を乗り越え、企画力、行動力に優れた男に

2週間前に以前勤めていた会社の親方と飲んだときに、簡単な算数の計算を1ケタ間違えた。

「お前、まだ数字苦手だな~」

といわれた。

「一緒に仕事してるときもそうじゃねぇか。1千万を1億と書いてみたり」


数字が苦手だという認識はなかった。

数学の成績はけっこうイケてる方だと思っていたからだけど、
よく考えたら、数学の前の算数はあまり成績はよくなかったと思う。
暗算もまるでできないし。


しかしその言ってもらったひと言が考える機会を作ってくれた。

数字に弱い...

それはやっぱり認めなければならない。
正直、バランスシートとか会計報告とかを見てもまるっきりわからない。

さらに、数字に弱いだけではなくて、
論理的なところが弱い。
思考にいつも飛躍や省略があるから。

追い討ちをかけるように、書類にも弱い。

「書類を作れ」

といわれるのが一番イヤだし、
炭プロジェクトをやるにあたっていくつか助成金などに申し込もうとしていたけど、
結局書類が書けなかった。


今までの数年間の自分は、

「そんな弱点はあっても、オレには別のいいところがある」

と開き直っていた。


しかし、33歳を目前に控えた今、静かに反省。

そして、若い頃に憧れていた大人像というのは、
数字に強く、ロジカルな思考ができて、作る書類も説得力に満ちている
なんて大人像。

多分、それとは逆の能力はちょっとは発達したと思うけど、
これらの能力を苦手克服して伸ばさない限り、先はないなと...

炭プロジェクトも、「プロジェクト」といえるものにならず、
自分で炭を焼いて趣味のレベルで終わってしまうなと...

認めざるを得なかった。


かなり静かに反省。


「炭プロジェクトを趣味のレベルではなく、
本当に日本の森がきれいになり、
世界中の海や川を浄化し、砂漠に木を生やすにはどうしたらいいか...」

と、もちろん苦手なロジカルな思考ではなく、
ぼんやりとイメージで考えた。

それで、昨日の夜は寝ないで取り組んでいたことがあるけど、
それはおいおいとお話していくことに。


今日、ある本を探しに本屋にいったけど、
みつからなかったかわりに目を奪われた本がある。

わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?
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今のところ世界一周に特に興味のないオレがどうしてこの本に興味をひかれたかというと、

世界一周をするために、いろいろな会社を回り、
スポンサーになってもらうことで本当に実現した今年大学を卒業したばかりの人。

「なんて企画力に優れた人なんだ!」

と思った。


先ほど書いたとおり、オレはちょっとは行動力はあるかもしれないけど、
数字、論理、書類の3点セットが大の苦手で
企画書も事業計画書も書いたことがない。


「あなたの企画力のエキスを少しでも分けて欲しい!」

と、ワラにもすがる思いで手にとり、一気に読んだのは、
世界一周にでかける前までの章まで。

世界一周に入ってからよりも、それを実現するまでに
何を考え、どんな筋書きでどんな行動をしてきたのかを知りたかった。

経歴を見ると、やっぱり

「慶応義塾大学卒業」

と書いてあった。


本を読んで気になる人の経歴を見ると、
ほぼすべての人が慶応卒業。

すべての学生がそうではないにしろ、
行動力や企画力に優れた学生をたくさん出すなんて、
なんという学校なんだろうと思った。

今日は例によって炭パンを焼き、
たまたま富山からの帰りで柏崎をとおりかかった
あさかさんと直人くんに渡した。

炭パンを食べてもらえることになってよかった。

2009年9月6日日曜日

商品開発とB級グルメツアー、そして警察からの電話

炭の在庫が増えてきて、使ってしまわないと次の炭が焼けない...

早く今ある炭を販売したり、プレゼントしたり、環境浄化プロジェクトに使いたい...と思っていました。

しかし炭グッズをつくるにあたり、炭を部屋や家に入れたりするグッズの場合、多くは、竹の網のバケツのようなものに丸竹の炭などが入っているものですが、チャコールブラックスのイメージ上、なかなかそういう方向にイメージがいかない。

そこで、いろいろと入れ物などを買ってきて試作品を作りました。

炭をカゴなどに入れる場合、炭は粉を出すので粉が部屋を汚してしまう。

それを避けるために、和紙をつかったり、不織布を使いました。

和紙をつかったほうがいい場合と、不織布を使ったほうがいい場合の両方があったので、不織布も発注しました。

いよいよ本格的な「家内製手工業」のグッズつくりが始まりました。

グッズつくりの成果の写真を見てください。






トイレや部屋の片隅に置けるような小さなカゴに入れました。

粉がこぼれないように和紙で囲んであります。








庭や玄関のアクセント用として。







上のものは、大きめの蓋つきのザルにはいっていて、不織布のバッグに炭をくるんで入れてあります。

机の下やベッドの下、棚の中や部屋の四方において結界つくりに最適です。







キッチン用にと、ビン入りの竹炭です。

調味料やパスタ瓶などと一緒に置いて、家の結界の一部となることはもちろん、匂いや湿気とりともなります。

また、キッチンに置いてあるので、揚げ物をするときにひとかけらつかんで油に入れるとカラリと揚がり、使った油の保存時に入れて酸化を防ぐこともでき、ごはんを焚くときにも入れてやわらかく焚くこともできます。

使ったら庭に撒くと土壌の改良になります。



ワインクーラーに入れてみました。

ザルや竹の入れ物に入れるのとまた違った雰囲気があります。



マイカップに入れてみました。

このカップは、アメリカでラグビーをやっていた頃、1年に1回のラグビーの祭り、Fool's Fest(バカの祭り)をチームが主催し、カナダ、アイダホ、モンタナ、オレゴン、カリフォルニアなどのチームを招待して2日間に渡り、20分ハーフの総当り戦のラグビーを楽しみ、ビールを昼夜このカップを10ドルくらいで購入して樽から飲み放題という思い出のマイカップです。

チャコールブラックス版のマイカップも作りたいです。


B級グルメツアーと、警察からの電話の件は後日...

警察からの電話の件は、心配をかけると悪いので書いておきますが、
去年まで住んでいたところの近くでひき逃げだか当て逃げの事件があり、
その犯人の車とモデルが同じということで電話がかかってきました。

事件は今日の昼頃に新潟の西区で起こり、当時僕は柏崎を運転中でしたので無関係です。

2009年9月2日水曜日

ふと心に決めると起こること

最近、職場での業務が変わり、よくわからないのと、その仕事の性質として、1日中「いますぐ仕事」ばかりで集中しているのと、残業が嫌いなため、なんとしてでも早く仕事を終わらせたいという緊張感の重なりで、平日の夜部屋に帰ったり、週末とかは集中しなければならないことが何も手につかないことが多い。

そのため、今後の炭プロジェクトの展開とか考えたり行動したりしなければいけないことがたくさんあるのに全く手についていなかった。

そこで、いつまでもそんなことは言っていられないと思い、昨日突然思いついて今日有休をとって燕、三条にいってきた。

昨日の夜は無理矢理仕事を終わらせて、マッハで燕にとんで行き、国と玉と飲んだ。

国にチャコールブラックスのポロシャツを渡したら、あまりのシブさにメチャメチャ喜んでいた。


そして、おれが着ているところの写真も撮ってもらった。

シブイ...


今日起きてからは、10月に燕高校の閉校式にあわせて行われるラグビー部のOB会の企画。

国がパソコンに向かい、メールの文章を書き、昨日のお酒でくたびれているオレは、目を開いて時々コメントという役に立たなさ。

その後、昼食のラーメンを食べてから、三条の炭焼きのやすらぎ工房さんに向かう。


が、昼食時なのか、誰もいない...

毎日いると思っているから、ついノーアポで来てしまう。


そこで、ポロシャツを注文してくれていた西山さんのところに向かい、仕事のじゃまだとはおもいつつ1時間ほど有意義な話をできた。

それからまたやすらぎ工房に向かうと、今度は車がたくさん停まっている。


この辺がおれの運の良さだと思っているんだけど、タイミングが絶妙。

いたのは、師匠の藤田さんを含む、炭焼きの会のつわものたち。


そこで17日に山梨への視察に誘われ、都合をつけてなんとか行きたい。


そして、三条に窯を作る件、今晩にでも師匠の藤田さんに電話をしようと思っていたら、思いもかけず会ってしまったので

「三条に窯をつくりたいんですけど...」

と告白。


するといろいろなアドバイスをいただき、周りにいた炭焼きの会の人も

「あんたが作るんなら、オレも手伝いにいったる」

という超力強いお言葉。


決心するといろいろなことが動き出すものだけど、

今回は、「決心」というより「ふと心に決めた」という感じだったのに、
こんなに都合のいいタイミングで必要なことが起きることにビックリした。