2011年8月29日月曜日

チャコールブラッククッキング 特産品づくり

以前から炭を使った名産品というか特産品というか、そういうものをつくりたいと思ってきました。

今日、放射能の危険性について詳しい友達と話をしていると、想像以上に危険な状態なんだということを知りました。

ずっと前にブログでもお伝えしたかもしれませんが、チェルノブイリ周辺に住む少年が、ヨード剤を嫌って吐くので、地元のお年寄りたちが炭をすりつぶしていたのを飲ませていたところ、その子だけいわゆる原爆症が出なかったという話があります。

炭はもともとヨウ素をはじめとしていろいろな放射性物質も吸着する性質があり、原発の空気清浄機とか汚染水の浄化とかにも使われているようです。

原発の事故の直後に何人かの親しい人たちには、食用の竹炭パウダーを配りましたが、僕自身がめんどくさがってぜんぜん炭を食べていません。

竹炭たこ焼きとか、イカ墨竹炭スパゲティとか、チャコールブラックチーズケーキとか、イベント的にチャコールブラックな食べ物をつくることはあっても、継続性がありません。

もともと健康食品とかを食事とは別に食べたりするのをめんどくさいと思う方なので、仕方ないと思うのは、そういう人は結構多いんじゃないかと思うからです。

それでも一応、炭パウダーを使った歯磨きはしています。

歯を白くするのに、炭を使うほど効果的なことはないと、アガサ・スラッシュ医師の本に書いてあったし、動物から体臭や口臭がなくなるようなので、そういう効果もあるのではないかと期待した。

ちなみに、炭が歯を白くするというのは、炭は精密機械などの研磨剤にも使われるようなので、別に不思議な話ではありません。


まあ、そのような経緯をきっかけにして、別に放射能対策とかばかりじゃなく、チャコールブラックスのミッションである「世界を黒く塗る」活動のひとつとして、いままで漠然と考えていた炭を使った加工食品作りに取り組みたいと思いました。

まずはアイデア出しから、と思って市販の加工食品をつかって方向性の確認をしました。


今回の実験の犠牲になった食品はこちら。

名前を挙げると、キムチ、食べるラー油、ブラックブルーベリー、ねぎみそ、ひじきふりかけです。




まずは、ひじきふりかけから。

食品用の竹炭を混ぜます。



混ぜたけど、もともと黒いからまったくわからん。

炊きたてご飯に乗せたときに、炭がとけて墨汁ご飯になって食欲をなくさせるか確認したかったのですが、ごはんがなかったので確認は明日となります。


次は、ねぎみそです。



漠然とですが、「味噌系は炭に合う」と考えていました。

しかし、混ぜてみると、海苔の佃煮のようになり、口に入れて2秒くらいたつまで俺は今、海苔の佃煮を食ったのだと信じて疑わなく、2秒後くらいに何か味が違うぞ、そうだ、ねぎみそ食ったんだ、と思うとういう時差の問題が発生しました。



味噌系と同じくらい期待しょたのが、食べるラー油系。




これもまだご飯にかけていないので何ともいえませんが、見た目はまあまあではないかと思いました。

しかし、流行ものなので、これを完全にパクるということはプライドにかけてありません。



次は、ブラックブルーベリーのジャム。

写真が逆さになっていることが、実験中に服を真っ黒にし、キッチンに炭の粉を飛ばしながらやっているとう臨場感が伝わるでしょうか。

炭パウダーだけだとお客様にこのような大変な目にあわせてしまう。

なんとか毎日少量でも炭を食べることができる、いろいろな意味で安全な食品を開発しなければ...という思いを強くしました。

結果は、もともと黒いのでほとんど変化なし。

ジャム系は「アリ」だと前から思っていたので確信。


しかし、僕は普段まったくパンを食べないので、クラッカーに載せて食いました。

普通にうまい。

思い出すのは、オーストラリアに旅行に行った友達がお土産に買ってきてくれた黒いペースト状のチョコレートと思われるものと、ポッキーみたいなもののセットです。

黒いペーストがチョコレートだと疑わず、ポッキーにつけて食べるとチョコポッキーになると思って大量につけて口に入れてみると...

チョコレートなんかではなく、とんでもなくまずい味のペーストで、口に入れた分をどうしたらいいのか迷ってしまう食い物がありました。あれはオーストラリア人は大好きな健康食品だそうですが、日本人はこういういたずらに使われるくらい口に合わない。

でも、まずいというのは見習わないで(「まずい」とういのは日本人的味覚を基準にした場合の意味で)、食べ方はそういうのもありかなと。



最後はキムチです。

写真を見れば、言葉は不要と思います。





いろいろとやってみて思うことは、

1.毎日でも口にできるものであること。

2.いろいろな料理に応用可能であること。

3.子供でも喜んで食べれるもの。

が大切だと。


ねぎみそはいまいちだったけど、辛みそ系は結構イケるんではないか。


買わなかったけど、「食べる七味」的な感じで。


そのほかにも、バジルペーストをはじめとして、酒のやまやに売っているような外国産の食べものでも試してみて、最終的には新潟の名産品を使った加工食品にできるように取り組みたいと思います。

2011年8月28日日曜日

かぐや窯

昨日の夜、富山の朝日町へ行って、そのままとんぼ帰りするような感じで運んできたのが、かぐや窯。



運転だけでかなりつかれた...


炭焼きのきっかけを与えてくれた富山の山口さんが、無期限で貸してくれたもの。

この窯を開発した人は、何年か前に富山でお会いして、炭焼きをはじめるきっかけのひとつとなった、「雲の上に木を植える」というまるでジブリの映画のようなタイトルの本を書いた新野恵さんというきれいなお姉さん。

のような名前のじいちゃん。



写真は数年前にお会いしたときのもの。

窯を昨日運ぶのが決まったのが水曜日。


今日、軽トラから降ろしてしまわないと、1週間かそれ以上ずっと積みっぱなしの状態になってしまう。


でも、力持ちのヘルプをお願いするほどの時間的余裕がまったくないので、ひとりで重力の力で軽トラから山に降ろそうと考えていた。

窯の重量は新野さんいわく、300kg。

窯を壊さずに重力の力を借りて降ろすことができるかどうか。


しかしこの幸福者はいい友達をもっていて、92ちゃんとなっとうの2人が降ろすのを手伝ってくれることになった。


しかし、

「6人以上でないとムリ」

といわれているこの重い重い鉄板の窯。

3人がかりでもまったくビクともしなかった。

だけでなく、スズメバチやその他の虫たちの妨害も入る。自然ですから。


そんな不利な状況の中、なんとか3人がかりで軽トラから炭焼き小屋の近くに降ろすことができました。


まあ、アホみてぇに重かったわ。しかも昨日富山から運んでくるのは疲れた...


しかし、本格的な土窯だけでなく、このかぐや窯みたいな初心者でもある程度の品質の竹炭が焼けるかぐや窯があることで、活動の幅も広がると考えています。

開発者の新野さんも最近は体調がよさそうで、いづれ新潟にも使い方を教えに来てくれるようです。


話は変わりますが、最近は地デジ化に伴い、地デジ対応しなかったのでテレビをまったく見なくなりましたが、若干の寂しさもあるので、週の1~2本のレンタルDVDを借りてきてつけっぱなしにしたりしています。

これが思わぬ効用があって、英語力が鍛えられているようです。

「そうか、こういうことをいうときはこういう言い回しをするのか!」

と1~2週間同じものを見続けるので、いやでも頭にインプットされてしまいます。


今日は新しいのを借りてきて、セレンディピティ。

その中でこんな台詞がありました。


日本語で勘弁ですが、

「古代ギリシャでは、人が死ぬとひとつだけ質問されたそうだ。

『彼に情熱はあったか』?」




2011年8月24日水曜日

館林市で炭ワークショップforKids

8月20日(土)に群馬の館林市で小学生を対象にした炭の講演とワークショップを行ってきました。

NPO法人しぜん教育研究学園が毎年行っている小学生を対象にしたサマーキャンプのプログラムのひとつです。

NPOしぜん教育研究学園

http://shizengakuen.web.fc2.com/


最初、学園長の高橋様からメールでお話をいただいたときは、

「喜んで!」

と思いましたが、しぜん教育研究学園のウェブサイトを見たら、子供たちがたくましく自然の中で活動しているのを見て、

「私は炭は焼けますが、虫もつかめず、動物もさわれず、オバケも怖いので、自然教育の講師として本当に私でよろしいのでしょうか?」

と確認したうえで快く受け入れていただいたといういきさつもあります。


行ってみると子供たちはやっぱりパワフルで、講演の準備中もたくさん子供が集まってきて、同時にいろいろな質問をしてくるので、にわか聖徳太子になります。

講演の間中も好奇心に満ちた質問がいろいろと飛んできて、その後は空き缶を使ったTLUDストーブ作りとそれを使った炭焼きのワークショップを行いました。

あまりのパワーにあっとうされ、ほんの2時間ちょっとだったのですが、集中力が切れてポカンという感じになりました。

それからおいしいお昼ごはんをいただき、七宝焼きやロボット体験を見学しました。

ロボット体験は、車型のロボットをパソコンを使ってプログラムを作るというもので、「こんな高度なことにまでチャレンジするのか!」と感心しました。

知らない子供同士で、大人も混じって4日間も野外生活を行うというのはかなり貴重な体験だと思いました。

去年、引率で参加したフォートワースでの「インターナショナルリーダーシップアカデミー」でも、たぶん将来参加した各国の高校生たちは、

「これに参加できたおかげで、自分の人生が変わった」

と思える体験だったと思いますが、このキャンプも小学生のときの体験なので鮮明な記憶にならないかもしれませんが、記憶にのこらなくても確かな力になれるような機会になるのだと思いました。




キャンプでの写真を撮る余裕がなかったので、前日にたべたブラジル料理の写真。

太田や大泉町はまるでブラジルのよう。