2012年5月26日土曜日

エコファーム新潟を訪問

先日、以前から気になっていたエコファーム新潟とその周辺の山道を、みゆき牧場の渡辺さんと、みずばしょうの会の今井さんに案内していただきました。

エコファームは、地震で一度崩れて、少し再開しましたが今はほとんど使われていないようです。

その理由のひとつが道の問題。

エコファームもみゆき牧場さんの土地を使っているのですが、そこへ行くまでに牧場を通ることになる。近年は牧場などに入るための規制が厳しくなっているため、不特定多数の人が通るわけにはいかない。

別のルートで上がるための道が作れればいいけど、今でも歩いていくための山道はある。その道を案内してもらいました。


みずばしょうの会と学生が試してみた簡易的な炭焼きをする「かじこ焼き」の窯の跡。残念ながらうまくいかなかったようです。


柏崎の80代近い漁師の方と話していたときに、山と海の関係に話が及び、「雑木林なんか、今、どこもはいらんねぇねっかやあ」と言っていて、いかに人が山に入らなくなって荒れているのかわかりました。

しかし、実際に入れないような竹やぶは多く見てきたけど、トリムの森の奥の山道とかも、柏崎で炭を焼いていた山とかも、雑木林だけど、けっこう道がはっきりしていて入ることはできました。

今回は初めて、あのじいちゃんが言っていた「はいらんねぇ雑木林」というものでした。


そこを無理やり入っていくのですが、道なき道。雑草や枝などが道を塞ぐだけでなく、木がたくさん倒れていたり、地面に穴があいていたりとか。


蓬平の猿倉岳の山道もかなりキレイになっていたことから、一生懸命手入れをしている人の存在がわかりました。金にならないことなのに。

こういう森の問題を解決するための仕組みを作りたいというのはよく聞きますが、それを貨幣経済の枠組みだけで考えてしまうと、ほんの一部の森、一部のバイオマス資源、一部の人だけしか対象にならず、仕組みの枠の中に入らないような場所ではやはり、非貨幣経済も含めた話で考えていかなければならないと思いました。

金にはならないけど、価値を作り出している。自然に調和した農業をしている農家は、食べ物を生産している以外にも、環境を再生したり守るという価値を生み出している。農業だけでは子供に十分な教育を受けさせることができない収入であったりするので、そういう人には子供の大学の授業料を無料にするべきだと活動を始めた方もいるようです。


国道17号からほんの車で5分くらいでバス停もある地域だけど、棚田の多くが使われなくなっている。住民も特に震災後、少なくなっているようです。


けっこうきれいな川も通っていました。




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