以前紹介した下記のバイオ炭を使った社会起業家のジェイソン・アランブルのインタビュー記事の続きを、パート1に続き、翻訳に協力していただいている澤田さんに訳していただきました。
「バイオ炭の約束する未来 ~大気からCO2を削減し、クリーンなエネルギーを生み出す~」ジェイソン・アランブル インタビュー パート1
http://hiroakikato.blogspot.com/2011/10/co2.html
大きな志を持っていて、一方的にライバル視しています。いつかバイオ炭に取り組む仲間として一緒に活動したいです。
「バイオ炭の約束する未来 ~大気からCO2を削減し、クリーンなエネルギーを生み出す~」ジェイソン・アランブル インタビュー パート2
TreeHugger: 伝統的なバイオマスの活用技術と、バイオ炭の技術はどう違っていますか?
アランブル:
伝統的なバイオマスのシステムでは、単に燃焼させて発熱させ、蒸気エンジンやタービンを
動かします。
それら(蒸気エンジンやタービン)の技術では、およそ1メガワット以上のシステムであり、
効率が本当に高いです。
伝統的バイオマスシステムでは、私の考えでは、1メガワット以下の場合に得られるエネル
ギー効率は約15%だけで、残りは熱になります。 それが、小規模なバイオマスでの限界に
なっています。
TreeHugger: もう少しあなた自身のことを話してください。あなたはこの技術をどのように始め、最終的にはどこまで大きくしたいですか?
アランブル
私はプリンストン大学で学び、炭素緩和団体( Carbon Mitigation Initiative )で仕事をしていました。
そこでの主なプロジェクトはクリーンな石炭技術で、それを手伝っていました。
私はクリーン石炭技術をさらに進めることに、その時、本当に矛盾があると思いました。
たとえ石炭から出てくるCO2をすべてを捕捉できるとしても、掘り出す時点ですでに汚いのです。
それで私は、この炭素捕捉と低放出の技術を、バイオマスのようなよりクリーンな燃料に適用したいと思いました。
それは本当に興味深く、そこからプロトタイプを作り始めました。。
それを進める中で私は本当に願ったことは、活動を拡大して、全大陸で、小さな村や大きな工業・農業コンビナートで廃物を処理して、バイオ炭作成と炭素マイナスのエネルギー変換ができるようにしたいと。
我々の目標は、毎年、大気から20億トンのCO2を取り込めることです。
そのためには、大きな規模の活動にしていく必要があります。それは大変なことです。しかし事実は、やらねばならないのです。
TreeHugger: あなたが言っておられる設備は巨大なものではありません。より大規模な設備化は可能ですか?小規模プラントの場合の長所や短所はありますでしょうか?
アランブル:
長所と短所があります。
私は小規模が良いと考えます。なぜなら、巨大なバイオマス発電プラントでは、バイオマスをトラックや船で運びこむのに資金を使い果たしてしまうからです。(不幸にも、これは現在の化石燃料の場合です)。それで、大規模プラントでは、地方の全ての資源を使い尽くしてしまいます。
私は小規模プラントを建設して、バイオマスの発生する場所で処理した方が良いと考えます。
TreeHugger: あなたは、クリーン石炭は自己矛盾しているといわれましたが、もっと話してください。これは本当にオカド違いの話ですか?
アランブル:
我々の活動は、クリーン石炭技術とは本当にかけ離れたものです。
石炭会社が、クリーン石炭プラントを建設中だ、と言って入る時、それは単に、将来、その
技術ができた時にプラントにクリーン対策を取り付けられる、という意味にすぎません。
現在建設中のプラントは、かつての石炭プラントよりも、確かにクリーンです。
しかしそれは、いまだに石炭を使うため、とても汚いのです。 水銀もいまだに含まれており、炭素や、塵埃、ススが大量に放出されています。それは悪い材料なのです。
石炭の鉱山が極めて破壊的であることも、一緒に考えて下さい。
2~3か月前にCoal River valleyの巨大な発電プラントに行って抗議しました。その時Jim Hansenがいました。
TreeHugger:彼は刑務所に入ったそうですね。
アランブル:
はい、彼は刑務所に行きました。 Darryl Hannahもそうです。 彼女も逮捕されました。
彼らが山を吹き飛ばし、そして瓦礫を谷底に捨てた現場を見るべきです。
私はウェスト・バージニア(国のもっとも美しい場所の一つ)には、もう二度と行きませんでした。石炭産業はそれを破壊しているのです。
我々は山頂が削られた場所を見ました、瓦礫は、本道から離れた誰からも見えない山の陰に捨てられたのです。
しかし瓦礫は、いまは月のように盛り上げられて美しい山のようにも見えます。それは、ただただ、恐ろしいことです。
問題は、基本的に、これらの町が石炭鉱山の周りで発展したことです。鉱山は町のただ一つ
の雇用口で、みながそこで働いています。それで皆、変化することにはとても抵抗します。
彼らは、それを脅威と受け取りますが、それは理解することができます。
前に進むためには、我々は石炭から脱却するべきだと、政府の人々に理解させるべきです。
問題は、エネルギーの観点から何で代替するか、そして、いかに町の活性化を保つか、です。それは、とても大きな問題です。
TreeHugger:バイオ炭は輝かしく見えます。そしてあなたは、クリーンエネルギーと、CO2の大気からの除去した上、土壌の改善までできるダブルのパンチを持っています。しかし、それらは同時には開花しません。 大変なことは何ですか?
アランブル:
主な問題は、規模です。バイオ炭でインパクトを与えるには、ある程度の規模が必要で、我
々にはそれが難しい。
なぜならこの技術では、膨大な設備投入が必要だからです。
そこに到達するには、まずプラントを作る資金と、そして政府の助けが必要です。
USDA社のTom Vilsackは、今、バイオ炭のことが判っていると、バイオ炭の夏の学会で言いました。
私が知る限り、彼は米国で数少ないバイオ炭を理解する政治家であります。
我々は本当に、バイオ炭の可能性についての理解を高める必要があります。
バイオ炭関係者では誰も政府の補助金や政府の支援金を要求しません。
本当に我々が必要なのは、技術を働かせて現状を打破するために、研究開発と小ビジネスの認可をとりつけることです。
TreeHugger: 最良のシナリオ通りになり、沢山のサポートを受けて技術を働かせたとして、広い設備投入ができるまで、どれだけの期間が必要ですか?
アランブル
毎年2ギガトンのCO2を大気から取り込める段階まで進めるには、積極果敢なスケジュールに
たとしても、おそらく、5~10年はかかるでしょう。
これは非常に大きな仕事です。 繰り返しますが、これは本当に必要なことと思います。
2011年10月16日日曜日
2011年10月15日土曜日
アラブの春
デモとかまったく興味なかったけど、いくつかの国で政権崩壊につながったアラブの春から始まって、ニューヨークのオキュパイ・ウォールストリートとかを見ていると、これからの社会の変化を感じる。
世界の1500以上の都市に飛び火しているらしいOccupy Togetherの活動は、おれは炭やるので絶対参加しないだろうけど面白い。
http://www.occupytogether.org/
注目しているのがリーダーがいないらしいということ。ウェブサイトや何人かの人のレポートなどを読んでいると、多くの人が集まってきて、自分のできることをや得意なことをみんなで出し合って調和のとれた活動をしているように感じます。
デモなんてやることのない人が不満をぶちまけているだけとか、特定の人を恥じ入らせたり反省させたりして変えようとする前に自分が変われ!とか思っていましたが、今はまだ政権崩壊など壊すことはできても何かを生み出したわけではないかもしれませんが、確実に変化を起こす力があるんだと感じます。
世界の1500以上の都市に飛び火しているらしいOccupy Togetherの活動は、おれは炭やるので絶対参加しないだろうけど面白い。
http://www.occupytogether.org/
注目しているのがリーダーがいないらしいということ。ウェブサイトや何人かの人のレポートなどを読んでいると、多くの人が集まってきて、自分のできることをや得意なことをみんなで出し合って調和のとれた活動をしているように感じます。
デモなんてやることのない人が不満をぶちまけているだけとか、特定の人を恥じ入らせたり反省させたりして変えようとする前に自分が変われ!とか思っていましたが、今はまだ政権崩壊など壊すことはできても何かを生み出したわけではないかもしれませんが、確実に変化を起こす力があるんだと感じます。
2011年10月12日水曜日
ドラム缶サイズのバイオ炭ストーブのテスト結果は上々で期待が高まる。
先日は1日、ドラム缶を改造したバイオ炭ストーブのテストをしました。
今までに何度かTLUDストーブとか、バイオマスガスストーブと紹介したもののドラム缶サイズのもので、その辺に転がっているドラム缶に、簡単なアタッチメントをつけるだけで、剪定材とか、倒木、枯れ葉、雑草、農業廃棄物などのゴミにしかならないものを、バイオ炭とエネルギーにしようとという試みです。
テストの結果は上々で、いくつかの改善点があり、それを直してテスト結果がOKなら販売を開始する予定です。
販売するだけでなく、移動も簡単なので、このバイオ炭ストーブを担いで、竹やぶの中で冬の間に倒れた竹などを炭にしてきれいにしたり、今まで炭にしたくてたまらなかった葦などの背の高い雑草とかもエネルギーと炭になるし、ある場所で始末に困っている剪定材を炭にしながらバーベキューをしていろいろな料理を作りたいです。

まずは、このように材料を入れます。
1回目の実験では乾いた竹、2回目の実験では切ったばかりの生の竹と籾殻を使いました。
写真は2回目の実験です。

火をつけた瞬間から炭化している煙が出てきました。
通常の「燃焼」は、酸素を使って有機物が燃えていくことですが、炭焼きの「炭化」とか「熱分解」は、無酸素もしくは低酸素で有機物が発熱し、分解していくことです。
火をつけた瞬間から安定してそのような状態になったということは、空気孔が絶妙ということです。

あっという間にガス化して、ガスに炎がつきました。
煙≒ガスで、煙が出てくる前に燃えているために、煙はほとんど外に出ません。

こんな感じに煙は全然でません。
熱がもったいないので、焼き芋までしてしまいました。

短時間でいい感じに焼けました。

お湯まで沸かしてしまいました。
鉄管をはわせることで、湯沸かし器にもなり、風呂もできるんじゃないかと渋川師匠。

途中、煙が何度か出てしまう時間帯があった。それでもこんな程度で、住宅地でやってもOKなレベルだと思う。
しかし改善の余地あり。
林の向こうに気になる地震雲のようなものが...。この日の夕日も辺な夕日で、周りを染めず、自分だけ真っ赤になって沈んでいった。
この日と翌日の夜中にラグビーのワールドカップを見ていると、2日連続で地震速報が入り、大阪だったかと九州で震度3くらいだった。
ワールドカップを今までにテレビで何試合か見たけど、そのうちの3回くらいで地震速報が入って、最初は地震の規模などが表示されないから試合どころではなくなってしまう。

できた炭はこんな感じ。
場所によって、炭になりすぎている部分と、生の籾殻が目立つように生焼けになってしまう部分がある。この辺はすぐに改善ができる。
籾殻はどうなるかと思ったら、しっかりと炭になっていました。
今回は竹と混ぜましたが、籾殻用のアタッチメントをつければ、籾殻だけでもほぼ無煙で炭にすることができるのではないかと期待が高まります。

こっちは、1回目のテストのときにできたバイオ炭の写真。使った材料は乾いて虫が食っていた竹を2本弱。できた炭の量は、肥料袋に1袋弱。かかった時間は1時間。
2回目のテストは生竹を3本弱と隙間にもみがら。できた炭の量は土嚢袋1袋。時間は約2時間。
水をかけて消化したので、重量はまだはかっていません。乾燥させてからはかりたいと思います。
これを使って(別の窯使ってもOK)、全国のあちこちでゴミにしかならないような資源を炭にする全国的なネットワークをつくり、農業や温暖化防止とか森林保全とか、川や海の浄化など使ってノウハウなどを共有したり、蓄積したりしていくようなものを作れたらと思います。できた炭は廃材とかを使ったものでなければ、販売も可能だと考えていますので、販売ネットワークも構築していけたらと思います。
今までに何度かTLUDストーブとか、バイオマスガスストーブと紹介したもののドラム缶サイズのもので、その辺に転がっているドラム缶に、簡単なアタッチメントをつけるだけで、剪定材とか、倒木、枯れ葉、雑草、農業廃棄物などのゴミにしかならないものを、バイオ炭とエネルギーにしようとという試みです。
テストの結果は上々で、いくつかの改善点があり、それを直してテスト結果がOKなら販売を開始する予定です。
販売するだけでなく、移動も簡単なので、このバイオ炭ストーブを担いで、竹やぶの中で冬の間に倒れた竹などを炭にしてきれいにしたり、今まで炭にしたくてたまらなかった葦などの背の高い雑草とかもエネルギーと炭になるし、ある場所で始末に困っている剪定材を炭にしながらバーベキューをしていろいろな料理を作りたいです。
まずは、このように材料を入れます。
1回目の実験では乾いた竹、2回目の実験では切ったばかりの生の竹と籾殻を使いました。
写真は2回目の実験です。
火をつけた瞬間から炭化している煙が出てきました。
通常の「燃焼」は、酸素を使って有機物が燃えていくことですが、炭焼きの「炭化」とか「熱分解」は、無酸素もしくは低酸素で有機物が発熱し、分解していくことです。
火をつけた瞬間から安定してそのような状態になったということは、空気孔が絶妙ということです。
あっという間にガス化して、ガスに炎がつきました。
煙≒ガスで、煙が出てくる前に燃えているために、煙はほとんど外に出ません。
こんな感じに煙は全然でません。
熱がもったいないので、焼き芋までしてしまいました。
短時間でいい感じに焼けました。
お湯まで沸かしてしまいました。
鉄管をはわせることで、湯沸かし器にもなり、風呂もできるんじゃないかと渋川師匠。
途中、煙が何度か出てしまう時間帯があった。それでもこんな程度で、住宅地でやってもOKなレベルだと思う。
しかし改善の余地あり。
林の向こうに気になる地震雲のようなものが...。この日の夕日も辺な夕日で、周りを染めず、自分だけ真っ赤になって沈んでいった。
この日と翌日の夜中にラグビーのワールドカップを見ていると、2日連続で地震速報が入り、大阪だったかと九州で震度3くらいだった。
ワールドカップを今までにテレビで何試合か見たけど、そのうちの3回くらいで地震速報が入って、最初は地震の規模などが表示されないから試合どころではなくなってしまう。
できた炭はこんな感じ。
場所によって、炭になりすぎている部分と、生の籾殻が目立つように生焼けになってしまう部分がある。この辺はすぐに改善ができる。
籾殻はどうなるかと思ったら、しっかりと炭になっていました。
今回は竹と混ぜましたが、籾殻用のアタッチメントをつければ、籾殻だけでもほぼ無煙で炭にすることができるのではないかと期待が高まります。
こっちは、1回目のテストのときにできたバイオ炭の写真。使った材料は乾いて虫が食っていた竹を2本弱。できた炭の量は、肥料袋に1袋弱。かかった時間は1時間。
2回目のテストは生竹を3本弱と隙間にもみがら。できた炭の量は土嚢袋1袋。時間は約2時間。
水をかけて消化したので、重量はまだはかっていません。乾燥させてからはかりたいと思います。
これを使って(別の窯使ってもOK)、全国のあちこちでゴミにしかならないような資源を炭にする全国的なネットワークをつくり、農業や温暖化防止とか森林保全とか、川や海の浄化など使ってノウハウなどを共有したり、蓄積したりしていくようなものを作れたらと思います。できた炭は廃材とかを使ったものでなければ、販売も可能だと考えていますので、販売ネットワークも構築していけたらと思います。
2011年10月6日木曜日
チャコールブラックス物語
以下の物語は、最後の章だけがフィクションで、あとは歴史的な事実です。
チャコールブラックスは、この物語に沿って活動していますが、自分で考えた最終章だけが、どうもイマイチです。
今後はこの物語を、紙芝居風のスライドにしてウェブサイトに貼り付けたり、炭のプロモーション活動の一環として演劇orミュージカルorヒーローショーとして各地をまわり、そして漫画や小説にしたいと考えています。
この物語に肉付けをしてキチンとした物語にして、脚本や漫画にすることをボランティアで関わっていただける方を探しています。コンテストみたいにするかもしれません。
目的:
1.物語を通して、アフリカの飢餓や世界の貧困、森林破壊、途上国の教育や子供の労働、気候変動、海の砂漠化、日本の森の問題、現代人の問題?、エネルギー問題、食料問題などについて、子供から大人まで知ってもらう教育的目的。
2.それらの問題について、炭をどう役立てることができるかということを知ってもらう。
入れたい要素:
自分では入れることができませんでしたが、この物語はシンプルだけど深く、そしてちょっとバカな要素を入れたい。
1.チャコールブラックスを正義の戦士としてではなく、悪の力と正義の心を持った存在(仮面ライダーやタイガーマスクのように)もしくは、正義の力(炭の力)に悪の心(不純な動機)を持っていて、世界を黒く暗黒に染めようとしたら、明るくなってしまって、太陽の光を見たら吸血鬼が死ぬように滅びてしまうか、心まで正義になってしまうような。
2.易経とかよくわかっていませんが、「陰極まって陽生ず」であり逆に「陽極まって陰生ず」のように、現代社会は発展してきた影で、様々な問題が生じています。その影の部分と、炭やチャコールブラックスをかけて描き、その影(悪)の力、もしくは心が極まったときに、光を生じていくような。
3.上の目的に書いたとおり、教育的要素。

かなりの難題ですが、このような物語の原型を作ってみたいという奇特な方は、下記のURLから声をかけてみてください。小説でも脚本でも漫画でもCGでもOKです。
http://www.charcoalblacks.org/inquiry.html
チャコールブラックス物語
幻の黄金郷 エル・ドラード
フランシスコ・デ・オレリャーナがアマゾン川流域の人里離れたのリオ・ネグロ地方に入ったのは、1542年のことだった。
彼の目的は黄金郷(エル・ドラード)を見つけ出すこと。
オレリャーナは黄金を発見することはできなかったが、高度な文明を持った巨大な都市を見つけた。
農地に囲まれた数十万人もの人口を抱える都市同士が、まっすぐな50マイル以上の道で結ばれている。オレリャーナはスペイン帰国後にそう報告した。しかし、後に続いた探検家たちは、その伝説の都市を発見することができず、オレリャーナの報告はうその報告だとされた。
現代の人類学者もエル・ドラード伝説を否定している。アマゾン川流域は、土壌の浸食と、痩せた土地ということで悪名高い。この土地でオレリャーナが報告した都市のような、多くの密集した人口を養うことは不可能だと考えられていた。
それから500年の間に、南米ではアンデスの山奥にマチュピチュの遺跡が発見され、インカ文明の存在が明らかになり、中南米ではマヤ文明の遺跡も発見された。しかし中央アマゾンからは、ピラミッドも寺院も出てこなかった。ただ、広大な草原とジャングルがあるだけだった。
先住民たちも、1万年前の石器時代のような暮らしをしている。まるで何も歴史を持っていないかのように。
しかし2002年にデューク大学の科学者たちは、オレリャーナが正しかったことを証明した。そして、その発見は「エル・ドラードの秘密」として、45分のBBCのドキュメンタリーにまとめられた。
草原の中に点在するいくつもの森の孤島。その森の孤島が自然のものではない証拠がたくさんでてきた。陶器や炭、食べ物の残骸、人骨。それは人々がここに住んでいたことをしめしている。
先住民の言語の中に、農業をしていたらしい言葉がいくつもあることも見つかった。
さらに、川には洪水を防ぐための土手工事をした形跡もある。それは幅10~15メートル高さ2メートルもあり、現在までもよく維持されている。町と町をつなぐためと思われる道や運河もある。それはスペイン人がこの地へ来る前のものだ。
しかし、それでも巨大な都市が存在していたと証明する決定的な証拠がなかった。それは食料。多くの密集した人口を養うためには、巨大な農地が必用であるはずだが、アマゾン川流域の土壌は、激しい日差しや豪雨のため、地球上でも最も農業に適さない土地だった。
その証拠が見つかった。テラ・プレタと呼ばれる黒い土だった。
アマゾンに息づく奇跡の黒い土「テラ・プレタ」
オランダの土壌学者であるビム・ソンブルクは、1950年代に、アマゾン川流域で「テラ・プレタ」と呼ばれる黒い土を見つけた。
アマゾンの土地が痩せていて、森林を焼き払って開墾したとしても、1作以上はできず、化学肥料を使っても3作の収穫はできない。強い日差しや豪雨にさらされて、土壌から養分やミネラル分が流出してしまうためだ。
ところが、この黒い土は、そんなアマゾンでも何千年、何百年の古代から全く手入れをすることなく、豊かな収穫ができた。バイロイト大学のグレイザー博士は、テラ・プレタは地球上で最も肥沃な大地のひとつだという。
最貧国の人々に自給の道を切り開く可能性
ソンブルグは、痩せ地を豊かな土地に変える秘密が、テラ・プレタにかくされているのではないかと考えた。そのなぞを解くことで、もともと痩せた土地で、それが貧困の一因となっている土地を豊かな土地にすることで、最貧国の人々が自立できると信じていた。ソンブルグは、その夢の実現を目にすることなく、2003年に死ぬ。
しかし、テラ・プレタは現代に蘇りつつある。その豊かさと回復力のカギを握りのが、炭ということが研究で明らかになった。テラ・プレタは炭の含有量がとても多く、土の黒いのは木炭が入っているからだった。炭素の量が他の土壌よりも40~70倍も多い平均50t/ha も含まれていた。
古代人の炭焼きが作り出した人口土壌
テラ・プレタは様々な集落跡で見つかるため、この土壌は人工的に作り出されたものだとわかった。アマゾンに紀元前4000年も前から、高い技術を持つ文明が存在し、炭を土壌に混ぜて使っていたと考えられている。
2007年。当時ドイツのバイロイト大学のクリストフ・シュタイナー博士は、劣化した熱帯土壌に炭の粉と、木酢液を加えるだけで、微生物が飛躍的に増殖し、肥沃な土壌を生み出すサイクルが始まると報告した。熱帯の試験区では、炭を入れた場合は収量が880%も伸びた。世界中で地力の落ちた土地でも、木炭で強化した土地では、作物の収穫量が200%から300%増加すると予想している。
温暖化を止め、食料危機を回避できる
テラ・プレタは地球温暖化対策にもつながるかもしれないと考えられている。温室効果ガスの人為的な排出量の8分の1は、農業で出る。山林や畑から出る不要な有機物を炭にするだけで、米国が化石燃料により排出される二酸化炭素の約3分の1を相殺できると推定している。
テラ・プレタは温暖化による気候変動に対する抵抗力があると期待されている。熱帯のアマゾンは地球上で最も極端な環境で、地上で最も痩せた土地だからである。
「今後の農業は、極端な気候変動、旱魃、豪雨、高温等の課題に対処しなければならなくなるでしょう。人口増加や砂漠化で農地への負担も高まります。テラ・プレタは、こうした課題を緩和する一助となるでしょう。テラ・プレタは、持続可能な農業のモデルです。砂漠化した土地の農地利用や、炭素固定と地力の維持と増加を通じて、気候変動緩和など、数多くの21世紀の問題を解決できるのです」
オレリャーナは黄金を発見することはできなかった。しかし、黄金よりも価値のあるものを見つけた。エル・ドラードに残るテラ・プレタに使われている炭は、「黒い黄金」と呼ばれ、現代の様々な課題に対して期待されている。
アマゾンに伝わる「黒い戦士」伝説
オレリャーナがエル・ドラードを発見してから約500年後の今、世界はたくさんの課題を抱えている。
経済的な問題だけでなく、温暖化やそれに伴う食料やエネルギーの問題。
日本では山は荒れ、海は枯れ、人は微笑みをなくした。
痩せた土地で食べ物を生産している東アフリカなどでは、4500万人もの人が食料やエネルギーの欠乏、気候変動に苦しんでいる。
また、世界の人口の半数以上が薪を主な燃料にしているため、森林は失われ、温暖化が加速し、煙で毎年200万人もの人々が亡くなっている。
エル・ドラードのあった地域の原住民の伝説では、
「世界が乱れてくると、必ず世界を調和するために『黒の戦士』たちが現れる。」という予言がある。
その予言では、黒の戦士たちが、世界を次々と黒に染めていくと、そこから緑が生まれてくると言われている。
食料が生産できなかった土地では、十分に食べられるほど食料が収穫できるようになり、砂漠は緑になった。
薪のエネルギー使用による森林破壊が深刻な地域では黒の戦士たちは、不要なものから黒い力を作り、その過程でエネルギーまで生み出すかまどを作った。
すると、エネルギーのために薪を必要としなくなり、森林破壊を食い止めるだけでなく、多くの命を救うことができるようになった。
そして、「黒い戦士たちは、『チャコールブラックス』と呼ばれ、それに参加するすべての人に多くの変化をもたらした」と最後は結ばれている。
伝説のとおり、日本の山村にある炭焼きの文化や技術には、日本だけでなく、世界の多くの問題を改善していける力を持っている。
※ この物語には、一部フィクションが含まれています。
チャコールブラックスは、この物語に沿って活動していますが、自分で考えた最終章だけが、どうもイマイチです。
今後はこの物語を、紙芝居風のスライドにしてウェブサイトに貼り付けたり、炭のプロモーション活動の一環として演劇orミュージカルorヒーローショーとして各地をまわり、そして漫画や小説にしたいと考えています。
この物語に肉付けをしてキチンとした物語にして、脚本や漫画にすることをボランティアで関わっていただける方を探しています。コンテストみたいにするかもしれません。
目的:
1.物語を通して、アフリカの飢餓や世界の貧困、森林破壊、途上国の教育や子供の労働、気候変動、海の砂漠化、日本の森の問題、現代人の問題?、エネルギー問題、食料問題などについて、子供から大人まで知ってもらう教育的目的。
2.それらの問題について、炭をどう役立てることができるかということを知ってもらう。
入れたい要素:
自分では入れることができませんでしたが、この物語はシンプルだけど深く、そしてちょっとバカな要素を入れたい。
1.チャコールブラックスを正義の戦士としてではなく、悪の力と正義の心を持った存在(仮面ライダーやタイガーマスクのように)もしくは、正義の力(炭の力)に悪の心(不純な動機)を持っていて、世界を黒く暗黒に染めようとしたら、明るくなってしまって、太陽の光を見たら吸血鬼が死ぬように滅びてしまうか、心まで正義になってしまうような。
2.易経とかよくわかっていませんが、「陰極まって陽生ず」であり逆に「陽極まって陰生ず」のように、現代社会は発展してきた影で、様々な問題が生じています。その影の部分と、炭やチャコールブラックスをかけて描き、その影(悪)の力、もしくは心が極まったときに、光を生じていくような。
3.上の目的に書いたとおり、教育的要素。

かなりの難題ですが、このような物語の原型を作ってみたいという奇特な方は、下記のURLから声をかけてみてください。小説でも脚本でも漫画でもCGでもOKです。
http://www.charcoalblacks.org/inquiry.html
チャコールブラックス物語
幻の黄金郷 エル・ドラード
フランシスコ・デ・オレリャーナがアマゾン川流域の人里離れたのリオ・ネグロ地方に入ったのは、1542年のことだった。
彼の目的は黄金郷(エル・ドラード)を見つけ出すこと。
オレリャーナは黄金を発見することはできなかったが、高度な文明を持った巨大な都市を見つけた。
農地に囲まれた数十万人もの人口を抱える都市同士が、まっすぐな50マイル以上の道で結ばれている。オレリャーナはスペイン帰国後にそう報告した。しかし、後に続いた探検家たちは、その伝説の都市を発見することができず、オレリャーナの報告はうその報告だとされた。
現代の人類学者もエル・ドラード伝説を否定している。アマゾン川流域は、土壌の浸食と、痩せた土地ということで悪名高い。この土地でオレリャーナが報告した都市のような、多くの密集した人口を養うことは不可能だと考えられていた。
それから500年の間に、南米ではアンデスの山奥にマチュピチュの遺跡が発見され、インカ文明の存在が明らかになり、中南米ではマヤ文明の遺跡も発見された。しかし中央アマゾンからは、ピラミッドも寺院も出てこなかった。ただ、広大な草原とジャングルがあるだけだった。
先住民たちも、1万年前の石器時代のような暮らしをしている。まるで何も歴史を持っていないかのように。
しかし2002年にデューク大学の科学者たちは、オレリャーナが正しかったことを証明した。そして、その発見は「エル・ドラードの秘密」として、45分のBBCのドキュメンタリーにまとめられた。
草原の中に点在するいくつもの森の孤島。その森の孤島が自然のものではない証拠がたくさんでてきた。陶器や炭、食べ物の残骸、人骨。それは人々がここに住んでいたことをしめしている。
先住民の言語の中に、農業をしていたらしい言葉がいくつもあることも見つかった。
さらに、川には洪水を防ぐための土手工事をした形跡もある。それは幅10~15メートル高さ2メートルもあり、現在までもよく維持されている。町と町をつなぐためと思われる道や運河もある。それはスペイン人がこの地へ来る前のものだ。
しかし、それでも巨大な都市が存在していたと証明する決定的な証拠がなかった。それは食料。多くの密集した人口を養うためには、巨大な農地が必用であるはずだが、アマゾン川流域の土壌は、激しい日差しや豪雨のため、地球上でも最も農業に適さない土地だった。
その証拠が見つかった。テラ・プレタと呼ばれる黒い土だった。
アマゾンに息づく奇跡の黒い土「テラ・プレタ」
オランダの土壌学者であるビム・ソンブルクは、1950年代に、アマゾン川流域で「テラ・プレタ」と呼ばれる黒い土を見つけた。
アマゾンの土地が痩せていて、森林を焼き払って開墾したとしても、1作以上はできず、化学肥料を使っても3作の収穫はできない。強い日差しや豪雨にさらされて、土壌から養分やミネラル分が流出してしまうためだ。
ところが、この黒い土は、そんなアマゾンでも何千年、何百年の古代から全く手入れをすることなく、豊かな収穫ができた。バイロイト大学のグレイザー博士は、テラ・プレタは地球上で最も肥沃な大地のひとつだという。
最貧国の人々に自給の道を切り開く可能性
ソンブルグは、痩せ地を豊かな土地に変える秘密が、テラ・プレタにかくされているのではないかと考えた。そのなぞを解くことで、もともと痩せた土地で、それが貧困の一因となっている土地を豊かな土地にすることで、最貧国の人々が自立できると信じていた。ソンブルグは、その夢の実現を目にすることなく、2003年に死ぬ。
しかし、テラ・プレタは現代に蘇りつつある。その豊かさと回復力のカギを握りのが、炭ということが研究で明らかになった。テラ・プレタは炭の含有量がとても多く、土の黒いのは木炭が入っているからだった。炭素の量が他の土壌よりも40~70倍も多い平均50t/ha も含まれていた。
古代人の炭焼きが作り出した人口土壌
テラ・プレタは様々な集落跡で見つかるため、この土壌は人工的に作り出されたものだとわかった。アマゾンに紀元前4000年も前から、高い技術を持つ文明が存在し、炭を土壌に混ぜて使っていたと考えられている。
2007年。当時ドイツのバイロイト大学のクリストフ・シュタイナー博士は、劣化した熱帯土壌に炭の粉と、木酢液を加えるだけで、微生物が飛躍的に増殖し、肥沃な土壌を生み出すサイクルが始まると報告した。熱帯の試験区では、炭を入れた場合は収量が880%も伸びた。世界中で地力の落ちた土地でも、木炭で強化した土地では、作物の収穫量が200%から300%増加すると予想している。
温暖化を止め、食料危機を回避できる
テラ・プレタは地球温暖化対策にもつながるかもしれないと考えられている。温室効果ガスの人為的な排出量の8分の1は、農業で出る。山林や畑から出る不要な有機物を炭にするだけで、米国が化石燃料により排出される二酸化炭素の約3分の1を相殺できると推定している。
テラ・プレタは温暖化による気候変動に対する抵抗力があると期待されている。熱帯のアマゾンは地球上で最も極端な環境で、地上で最も痩せた土地だからである。
「今後の農業は、極端な気候変動、旱魃、豪雨、高温等の課題に対処しなければならなくなるでしょう。人口増加や砂漠化で農地への負担も高まります。テラ・プレタは、こうした課題を緩和する一助となるでしょう。テラ・プレタは、持続可能な農業のモデルです。砂漠化した土地の農地利用や、炭素固定と地力の維持と増加を通じて、気候変動緩和など、数多くの21世紀の問題を解決できるのです」
オレリャーナは黄金を発見することはできなかった。しかし、黄金よりも価値のあるものを見つけた。エル・ドラードに残るテラ・プレタに使われている炭は、「黒い黄金」と呼ばれ、現代の様々な課題に対して期待されている。
アマゾンに伝わる「黒い戦士」伝説
オレリャーナがエル・ドラードを発見してから約500年後の今、世界はたくさんの課題を抱えている。
経済的な問題だけでなく、温暖化やそれに伴う食料やエネルギーの問題。
日本では山は荒れ、海は枯れ、人は微笑みをなくした。
痩せた土地で食べ物を生産している東アフリカなどでは、4500万人もの人が食料やエネルギーの欠乏、気候変動に苦しんでいる。
また、世界の人口の半数以上が薪を主な燃料にしているため、森林は失われ、温暖化が加速し、煙で毎年200万人もの人々が亡くなっている。
エル・ドラードのあった地域の原住民の伝説では、
「世界が乱れてくると、必ず世界を調和するために『黒の戦士』たちが現れる。」という予言がある。
その予言では、黒の戦士たちが、世界を次々と黒に染めていくと、そこから緑が生まれてくると言われている。
食料が生産できなかった土地では、十分に食べられるほど食料が収穫できるようになり、砂漠は緑になった。
薪のエネルギー使用による森林破壊が深刻な地域では黒の戦士たちは、不要なものから黒い力を作り、その過程でエネルギーまで生み出すかまどを作った。
すると、エネルギーのために薪を必要としなくなり、森林破壊を食い止めるだけでなく、多くの命を救うことができるようになった。
そして、「黒い戦士たちは、『チャコールブラックス』と呼ばれ、それに参加するすべての人に多くの変化をもたらした」と最後は結ばれている。
伝説のとおり、日本の山村にある炭焼きの文化や技術には、日本だけでなく、世界の多くの問題を改善していける力を持っている。
※ この物語には、一部フィクションが含まれています。
2011年10月4日火曜日
バイオ炭とは何か
こちらの記事も翻訳ボランティアに協力してくれている方が訳してくれました。近いうちにチャコールブラックスのウェブサイトに整理したいと思います。
原文
International Biochar Initiative
http://www.biochar-international.org/biochar
バイオ炭は有用な土壌改良剤
バイオ炭はバイオマスを炭化して得られる固体材料です。
バイオ炭は、土壌改善と、バイオマスが自然に劣化して放出される温室効果ガスを減少させる目的で、土に加えることができます。
炭素を地中に封じ込める素晴らしい価値もあります。
廃棄物を炭にして、土に入れて土壌改良剤として使い、炭素を固定し、食料安全保障を高め、森林減少を食い止めることができる技術は、2000年も前の文明が実践してきたものです。バイオマスを炭にすることで、微細で多孔質な炭素が土壌が養分と水を保持できるように助けてきました。
*食料安全保障(Food security)とは、全ての人々が、活動的で健康な生活のための食事の必要性と食品の嗜好を満たすような安全で栄養価の高い十分な食料を、常に、物理的、社会的、経済的に入手できることを意味している。
バイオ炭は、世界中の焼き畑や、歴史的に維持管理されてきた農地で見られます。
詳しい研究により、バイオ炭が豊富に含まれるアマゾンの黒い土(テラプレタ)での、バイオ炭の土壌改良剤としての性質と価値が判ってきました。
バイオ炭は、やせた土や、有機質分が殆どなく、また水や化学肥料が十分に使えない場合に、食糧を増産し、農産物を多様化する重要な道具になります。
バイオ炭は、土壌の水質と水量を向上させ、植物が必要とする養分や化学成分を保持することで土壌を改良します。多くの養分が土にとどまり、地下水への流出や水の汚染がなくなります。
バイオ炭は気候変動に対する簡単で強力な道具
バイオ炭の中の炭素は、数百から数千年変わることなく、地中で維持されます。
バイオ炭は、無酸素または低酸素状態で、バイオマスを加熱し、熱分解することで作られます。
土壌改良材になるだけでなく、製造される際に、クリーンで再生可能な燃料用の油やガスの副産物も作られます。
バイオ炭を土壌改良材として使うときは、大気中のCO2を削減する「炭素削減(カーボン・ネガティブ)」)にもなります。
バイオ炭を作る過程で、バイオ炭とバイオエネルギーの両方が生産できるので、化石燃料に変わるエネルギーになる上、炭素が地中で安定に保持されるので、気候変動を防ぐことになります。窒素炭化物の削減にもなります。
この技術は簡単ですが強力で、毎年2.2ギガトンの炭素貯蔵が2050年までに可能になります。 安価で広い応用が可能な技術です。
原文
International Biochar Initiative
http://www.biochar-international.org/biochar
バイオ炭は有用な土壌改良剤
バイオ炭はバイオマスを炭化して得られる固体材料です。
バイオ炭は、土壌改善と、バイオマスが自然に劣化して放出される温室効果ガスを減少させる目的で、土に加えることができます。
炭素を地中に封じ込める素晴らしい価値もあります。
廃棄物を炭にして、土に入れて土壌改良剤として使い、炭素を固定し、食料安全保障を高め、森林減少を食い止めることができる技術は、2000年も前の文明が実践してきたものです。バイオマスを炭にすることで、微細で多孔質な炭素が土壌が養分と水を保持できるように助けてきました。
*食料安全保障(Food security)とは、全ての人々が、活動的で健康な生活のための食事の必要性と食品の嗜好を満たすような安全で栄養価の高い十分な食料を、常に、物理的、社会的、経済的に入手できることを意味している。
バイオ炭は、世界中の焼き畑や、歴史的に維持管理されてきた農地で見られます。
詳しい研究により、バイオ炭が豊富に含まれるアマゾンの黒い土(テラプレタ)での、バイオ炭の土壌改良剤としての性質と価値が判ってきました。
バイオ炭は、やせた土や、有機質分が殆どなく、また水や化学肥料が十分に使えない場合に、食糧を増産し、農産物を多様化する重要な道具になります。
バイオ炭は、土壌の水質と水量を向上させ、植物が必要とする養分や化学成分を保持することで土壌を改良します。多くの養分が土にとどまり、地下水への流出や水の汚染がなくなります。
バイオ炭は気候変動に対する簡単で強力な道具
バイオ炭の中の炭素は、数百から数千年変わることなく、地中で維持されます。
バイオ炭は、無酸素または低酸素状態で、バイオマスを加熱し、熱分解することで作られます。
土壌改良材になるだけでなく、製造される際に、クリーンで再生可能な燃料用の油やガスの副産物も作られます。
バイオ炭を土壌改良材として使うときは、大気中のCO2を削減する「炭素削減(カーボン・ネガティブ)」)にもなります。
バイオ炭を作る過程で、バイオ炭とバイオエネルギーの両方が生産できるので、化石燃料に変わるエネルギーになる上、炭素が地中で安定に保持されるので、気候変動を防ぐことになります。窒素炭化物の削減にもなります。
この技術は簡単ですが強力で、毎年2.2ギガトンの炭素貯蔵が2050年までに可能になります。 安価で広い応用が可能な技術です。
2011年10月3日月曜日
バイオ炭だけで、人間由来の温室効果ガス放出量全体の12%を削減可能(treehugger翻訳記事)
この記事も翻訳ボランティアの方に訳していただいたものです。
バイオ炭だけで、人間由来の温室効果ガス放出量全体の12%を削減可能。
この記事はいろいろなバイオ炭についての研究記事を要約したものです。
原文はこちら。
Biochar Alone Could Offset 12% of All Human Greenhouse Gas Emissions:
http://goo.gl/wm1gb
Nature Communications誌によると、バイオ炭の生産で、人間由来の世界の温室効果ガスの排出の12%までを削減が可能である。さらに、同量のバイオマスからバイオ炭だけでなく、エネルギーも同時に取り出すことで、それ以上に削減可能。
バイオ炭の可能性を最大にするには、大きな社会的なコミットが必要
この研究では、バイオ炭生産量レベル(最大、最少、中間)についての、3つのシナリオで研究されている。
Jim Amonette (Pacific Northwest National Laboratory)の研究によれば、全てのシナリオにおいて、バイオマス中の炭素の評価方法で、「一般の人々と政府による確固としたコミットが必要不可欠」だと述べている。 つまり、、これは簡単ではないということだ。
すべてのシナリオで、非農地や現在は非管理になっている土地が、バイオマス生産の農地になると仮定されている。さらに、著者の計算では、十分なバイオマスが土中で保持されて残り、腐敗をしないでいること、家畜の食料に使用される残余の農産物が使用されていないこと、建築廃材からのバイオ炭が使われていないことなどの条件が含まれている。
これらは、バイオ炭を使って、意図しない否定的な結果が出た場合に、研究者が多くの反論に対して説明できるための表現である。
毎年10-18億トンの削減が可能。 Science Daily誌より
Amonetteとその同僚が見出したことによれば、最大のシナリオの場合に、炭素放出の削減量は毎年1.8pG(18億トン)、100年間で1300億トンが削減されるだろうと見出した。
回避できる放出量には、温室効果ガス(CO2、メタン、窒素酸化物)が含まれている。削減量は毎年の人間由来による温室効果ガスの年間放出量 154億トンの12%分になる。
最少のシナリオの場合でも、炭素の削減量は10億トンを少し下回る量になり、100年間では650億トンが削減量になる。
同量のバイオマスを化石燃料に置き換わるエネルギーにした場合は、最大のシナリオの場合に、1070億トンの炭素を今後の100年で削減できる
バイオ炭の可能性を最大限に発揮させるには、効果的な熱分解システムが必要
Jim Amonetteによれば、バイオ炭による気候変動緩和の可能性の、およそ半分はその炭素貯留能力にある。残りは、バイオ炭を製造するための熱分解の過程で発生するエネルギーの効率のいい使い方と、土壌改良に使った場合の結果次第。すべてはバイオ炭の可能性を、フルに生かすかにかかっている。
翻訳:澤田 茂友
編集:加藤寛明
バイオ炭だけで、人間由来の温室効果ガス放出量全体の12%を削減可能。
この記事はいろいろなバイオ炭についての研究記事を要約したものです。
原文はこちら。
Biochar Alone Could Offset 12% of All Human Greenhouse Gas Emissions:
http://goo.gl/wm1gb
Nature Communications誌によると、バイオ炭の生産で、人間由来の世界の温室効果ガスの排出の12%までを削減が可能である。さらに、同量のバイオマスからバイオ炭だけでなく、エネルギーも同時に取り出すことで、それ以上に削減可能。
バイオ炭の可能性を最大にするには、大きな社会的なコミットが必要
この研究では、バイオ炭生産量レベル(最大、最少、中間)についての、3つのシナリオで研究されている。
Jim Amonette (Pacific Northwest National Laboratory)の研究によれば、全てのシナリオにおいて、バイオマス中の炭素の評価方法で、「一般の人々と政府による確固としたコミットが必要不可欠」だと述べている。 つまり、、これは簡単ではないということだ。
すべてのシナリオで、非農地や現在は非管理になっている土地が、バイオマス生産の農地になると仮定されている。さらに、著者の計算では、十分なバイオマスが土中で保持されて残り、腐敗をしないでいること、家畜の食料に使用される残余の農産物が使用されていないこと、建築廃材からのバイオ炭が使われていないことなどの条件が含まれている。
これらは、バイオ炭を使って、意図しない否定的な結果が出た場合に、研究者が多くの反論に対して説明できるための表現である。
毎年10-18億トンの削減が可能。 Science Daily誌より
Amonetteとその同僚が見出したことによれば、最大のシナリオの場合に、炭素放出の削減量は毎年1.8pG(18億トン)、100年間で1300億トンが削減されるだろうと見出した。
回避できる放出量には、温室効果ガス(CO2、メタン、窒素酸化物)が含まれている。削減量は毎年の人間由来による温室効果ガスの年間放出量 154億トンの12%分になる。
最少のシナリオの場合でも、炭素の削減量は10億トンを少し下回る量になり、100年間では650億トンが削減量になる。
同量のバイオマスを化石燃料に置き換わるエネルギーにした場合は、最大のシナリオの場合に、1070億トンの炭素を今後の100年で削減できる
バイオ炭の可能性を最大限に発揮させるには、効果的な熱分解システムが必要
Jim Amonetteによれば、バイオ炭による気候変動緩和の可能性の、およそ半分はその炭素貯留能力にある。残りは、バイオ炭を製造するための熱分解の過程で発生するエネルギーの効率のいい使い方と、土壌改良に使った場合の結果次第。すべてはバイオ炭の可能性を、フルに生かすかにかかっている。
翻訳:澤田 茂友
編集:加藤寛明
「バイオ炭の約束する未来 ~大気からCO2を削減し、クリーンなエネルギーを生み出す~」ジェイソン・アランブル インタビュー パート1
ホームページの「バイオ炭ニュース」では、翻訳ボランティアの方と協力して海外の情報を紹介しています。ボランティアの方に訳していただいた、勝手にライバル視しているアメリカのジェイソン・アランブルのインタビュー記事パート1です。
ジェイソン・アランブル インタビュー パート1
「バイオ炭の約束する未来 ~大気からCO2を削減し、クリーンなエネルギーを生み出す~」
by ジャコブ・ゴードン ナッシュビル、テネシー 2010年1月20日
原文
http://goo.gl/l5yvv
※読む前にバイオ炭についてあまり知識のない人に一言
炭は「熱分解」という技術を使って作られます。これは、無酸素もしくは低炭素状態で木や草などの有機物を加熱することで、炭素と可燃性のガスに分離され、炭素は炭に、可燃性のガスはバイオガスやバイオオイルとしてエネルギー利用できる技術です。炭素が残るので、CO2をほとんど放出しないクリーンエネルギーとして注目されています。バイオ炭とは、農業や林業廃棄物、食料残渣などで作られた炭のことです。
農業廃棄物を集めて熱分解することで(低酸素状態で高温で燃やす炭焼きの技術)、世界を救う黒い物質を作ることができる。それはバイオ炭。
バイオ炭を作る際にクリーンエネルギーも発生し、同時にCO2を固定し、農作物や庭を驚くほど肥沃にします。
ジェイソン・アランブルは、バイオ炭を製造する小規模の炭化炉を全世界に普及させたいと事業を行うスタートアップ企業であるRe:Char社の若い創業者である。(昨年6月TreeHuggerにスペシャルレポートを寄稿してくれた)。
ジェイソンは今年のPoP!Tech会議でのソーシャル・イノベーション・フェローであり、PoP!Tech会議で、我々は彼に出会うことができ、バイオ炭と彼の事業についてインタビューすることができた。
このインタビューを行うきっかけをいただいたPop!Tech に感謝します。
iTunesでの対談を聞いてください。
*音声を聞くには、こちらの原文のサイトから聞いてください。
http://goo.gl/l5yvv
TreeHugger: バイオ炭とはいったいどんな物ですか?
ジェイソン・アランブル:
バイオ炭は、バーベキュー用の炭と非常に似ていますが、バイオ炭は廃物(農産物を育てた後の残物、殻、茎、葉、残木からも)から作られます。
それらの廃物を無酸素状態もしくは低酸素状態で下で加熱することで炭にします。
その過程で、多くのエネルギーもできます。 これは本当に熱い、発熱性の反応です。
ですから、我々の技術では、エネルギーとパワーを生むのです。
TreeHugger: あなたの技術で私がバイオ炭を作ったらどうなりますか?どんな作業になりますか?私はなにをすればいいですか?そして結局どうなりますか?
ジェイソン・アランブル: 初めに農業廃物を集めます。
殆どの農家ではすでにこの種の廃物は集められています。彼らは積み重ねて堆肥にしています。
廃物は正しい仕方で、一貫性をもって処理する必要があります。細かく砕かなくてはなりません。
我々はマルチングの機械と、脱穀機でちょうど良い大きさにして炭化炉で処理します。
そこで、炭と発電機を動かすエネルギーを製造することができます。エネルギーを製造した上、製造されたバイオ炭は農地に戻して、実際に約6インチ下に埋めます。
それにより、(温暖化対策のCO2削減のため)炭素を隔離することができる上、農地の生産量を改善できます。
バイオ炭は、実際に大変な土壌改良剤になります。
TreeHugger: それは農産物に良いのですか?
ジェイソン・アランブル: 農産物にも、庭にも、森にも、全てによいのです。
TreeHugger: 廃物のタイプは、食品廃物はどうですか?農産業の副産物でないといけませんか?
ジェイソン・アランブル:
どんなものでもOKです。
考慮すべきは主に含まれる水分です。乾燥しているほど良い材料です。
食品廃物は湿ってべとべとするものが多いので、乾燥機や太陽熱で乾燥させれば、可能です。
TreeHugger: 大気中のCO2量のためとは、どういう意味ですか?
ジェイソン・アランブル:
バイオ炭を温暖化対策のCO2量削減に使える可能性はとても大きいです。
もしそれを測ることができれば、非常に膨大な量となります。大気から膨大なCO2を削減するのです。
こう考えてみてください。植物を植えて大気からCO2を吸収させます。そして、それを炭にするのです。そうすることで、炭素を炭の形で地球に固定して、大気に出て行かないようにするのです。
炭の中での炭素の滞留時間が、少なくとも2000-2500年であることを、確認しています。あなたが炭を埋めると、炭素はかなりの長い間、大気には戻りません。
TreeHugger: 農産物の収量改善に使われて収穫されたり、耕されたり、家畜に踏まれた場合でも土中に捉えられて、炭素隔離はOKになりますか?
ジェイソン・アランブル: 農地が、かき混ぜられ、ひっくり返されても、炭素は地中に留まります。
TreeHugger: Re:Charは私企業です。なぜ、非営利団体でなく、営利企業として活動を行っているのか?
ジェイソン・アランブル:
技術を発展させる大きな原動力は利益追求です。
投資家を得るためには、彼らは収益を求めますので、ビジネスが持続的であるかどうか、または売れるかどうかを知ろうとします。
我々が人々に炭素減少の重要性を本当に確信させようとしても、投資家は自分の財布の中身を見ようとするでしょう。
技術開発の会社にとって、非利益追求の立場では、投資家と一緒の行動は困難でしょう。
我々は利益的であることで、最大のビジネスの範囲と拡大が可能と考えています。
TreeHugger:バイオ炭によって、経済的でかつエコ的な利益が得られるのにどのような方法がありますか?
ジェイソン・アランブル:
理想的な事例は、アフリカでの小規模な農園で、電力は必要だが、送電線がなく使えない場合です。
彼らは電灯、携帯電話、冷蔵庫(食糧と医薬)を使いたいと希望している。
これらの場所では適正量のバイオマスがある。
一般的に、これらの農園では1-2エーカーの広さがある。数か所の農園が集まれば、炭化炉に必要な十分な量のバイオマスが得られ、電力も十分に生産でき、需要に応じられる。
バイオ炭も十分な量作ることができ、化学肥料への依存を減らすことができる。
TreeHugger: 太陽電池の場合と比較して下さい。もし村が、光電池システムを彼らのエネルギーとして導入しようとする場合について、バイオ炭とで長所短所を比較して下さい。
ジェイソン・アランブル:
太陽発電は偉大です。太陽発電や風力は再生可能なものとして、我々が放出しているCO2量を減らすには明らかに重要なものです。しかし、太陽光にはいくつか問題点があります。
夜間に電気を使おうとした場合、電力貯蔵施設が必要になります。これは風力についても言えます。風力も一定の条件の元でしか作動しません。コストもいまだにかなり高くつきます。
そして、廃棄物も大きな問題でした。
熱分解の技術を使ってバイオ炭を作ることで、廃棄物も片付けることができます。 そして、おそらく最も重要なのは、太陽発電では、すでに排出されたCO2を吸収できないこと。
今すでにCO2は387ppmあり、大半の科学者はこれを350ppmまで下げる必要があると言っています。
これを近い将来に実現するには、炭素排出がゼロ以上のことをしなければならない。
我々は、炭素を減少(carbon minus)させて、炭素の隔離を実際に行わなければならない。
TreeHugger: もし、そのアフリカの村がバイオ炭を製造する炭化炉に投資するとして、額はどうなるのか?
ジェイソン・アランブル: この点で、我々はいまだ検証の段階にあり、技術の発展を繰り返して、確かに機能するかを検証している。すでにクリーンテクノロジーでも最も低い従来のバイオマスのコストと同等にできると信じています。
翻訳:澤田 茂友
編集:加藤寛明
ジェイソン・アランブル インタビュー パート1
「バイオ炭の約束する未来 ~大気からCO2を削減し、クリーンなエネルギーを生み出す~」
by ジャコブ・ゴードン ナッシュビル、テネシー 2010年1月20日
原文
http://goo.gl/l5yvv
※読む前にバイオ炭についてあまり知識のない人に一言
炭は「熱分解」という技術を使って作られます。これは、無酸素もしくは低炭素状態で木や草などの有機物を加熱することで、炭素と可燃性のガスに分離され、炭素は炭に、可燃性のガスはバイオガスやバイオオイルとしてエネルギー利用できる技術です。炭素が残るので、CO2をほとんど放出しないクリーンエネルギーとして注目されています。バイオ炭とは、農業や林業廃棄物、食料残渣などで作られた炭のことです。
農業廃棄物を集めて熱分解することで(低酸素状態で高温で燃やす炭焼きの技術)、世界を救う黒い物質を作ることができる。それはバイオ炭。
バイオ炭を作る際にクリーンエネルギーも発生し、同時にCO2を固定し、農作物や庭を驚くほど肥沃にします。
ジェイソン・アランブルは、バイオ炭を製造する小規模の炭化炉を全世界に普及させたいと事業を行うスタートアップ企業であるRe:Char社の若い創業者である。(昨年6月TreeHuggerにスペシャルレポートを寄稿してくれた)。
ジェイソンは今年のPoP!Tech会議でのソーシャル・イノベーション・フェローであり、PoP!Tech会議で、我々は彼に出会うことができ、バイオ炭と彼の事業についてインタビューすることができた。
このインタビューを行うきっかけをいただいたPop!Tech に感謝します。
iTunesでの対談を聞いてください。
*音声を聞くには、こちらの原文のサイトから聞いてください。
http://goo.gl/l5yvv
TreeHugger: バイオ炭とはいったいどんな物ですか?
ジェイソン・アランブル:
バイオ炭は、バーベキュー用の炭と非常に似ていますが、バイオ炭は廃物(農産物を育てた後の残物、殻、茎、葉、残木からも)から作られます。
それらの廃物を無酸素状態もしくは低酸素状態で下で加熱することで炭にします。
その過程で、多くのエネルギーもできます。 これは本当に熱い、発熱性の反応です。
ですから、我々の技術では、エネルギーとパワーを生むのです。
TreeHugger: あなたの技術で私がバイオ炭を作ったらどうなりますか?どんな作業になりますか?私はなにをすればいいですか?そして結局どうなりますか?
ジェイソン・アランブル: 初めに農業廃物を集めます。
殆どの農家ではすでにこの種の廃物は集められています。彼らは積み重ねて堆肥にしています。
廃物は正しい仕方で、一貫性をもって処理する必要があります。細かく砕かなくてはなりません。
我々はマルチングの機械と、脱穀機でちょうど良い大きさにして炭化炉で処理します。
そこで、炭と発電機を動かすエネルギーを製造することができます。エネルギーを製造した上、製造されたバイオ炭は農地に戻して、実際に約6インチ下に埋めます。
それにより、(温暖化対策のCO2削減のため)炭素を隔離することができる上、農地の生産量を改善できます。
バイオ炭は、実際に大変な土壌改良剤になります。
TreeHugger: それは農産物に良いのですか?
ジェイソン・アランブル: 農産物にも、庭にも、森にも、全てによいのです。
TreeHugger: 廃物のタイプは、食品廃物はどうですか?農産業の副産物でないといけませんか?
ジェイソン・アランブル:
どんなものでもOKです。
考慮すべきは主に含まれる水分です。乾燥しているほど良い材料です。
食品廃物は湿ってべとべとするものが多いので、乾燥機や太陽熱で乾燥させれば、可能です。
TreeHugger: 大気中のCO2量のためとは、どういう意味ですか?
ジェイソン・アランブル:
バイオ炭を温暖化対策のCO2量削減に使える可能性はとても大きいです。
もしそれを測ることができれば、非常に膨大な量となります。大気から膨大なCO2を削減するのです。
こう考えてみてください。植物を植えて大気からCO2を吸収させます。そして、それを炭にするのです。そうすることで、炭素を炭の形で地球に固定して、大気に出て行かないようにするのです。
炭の中での炭素の滞留時間が、少なくとも2000-2500年であることを、確認しています。あなたが炭を埋めると、炭素はかなりの長い間、大気には戻りません。
TreeHugger: 農産物の収量改善に使われて収穫されたり、耕されたり、家畜に踏まれた場合でも土中に捉えられて、炭素隔離はOKになりますか?
ジェイソン・アランブル: 農地が、かき混ぜられ、ひっくり返されても、炭素は地中に留まります。
TreeHugger: Re:Charは私企業です。なぜ、非営利団体でなく、営利企業として活動を行っているのか?
ジェイソン・アランブル:
技術を発展させる大きな原動力は利益追求です。
投資家を得るためには、彼らは収益を求めますので、ビジネスが持続的であるかどうか、または売れるかどうかを知ろうとします。
我々が人々に炭素減少の重要性を本当に確信させようとしても、投資家は自分の財布の中身を見ようとするでしょう。
技術開発の会社にとって、非利益追求の立場では、投資家と一緒の行動は困難でしょう。
我々は利益的であることで、最大のビジネスの範囲と拡大が可能と考えています。
TreeHugger:バイオ炭によって、経済的でかつエコ的な利益が得られるのにどのような方法がありますか?
ジェイソン・アランブル:
理想的な事例は、アフリカでの小規模な農園で、電力は必要だが、送電線がなく使えない場合です。
彼らは電灯、携帯電話、冷蔵庫(食糧と医薬)を使いたいと希望している。
これらの場所では適正量のバイオマスがある。
一般的に、これらの農園では1-2エーカーの広さがある。数か所の農園が集まれば、炭化炉に必要な十分な量のバイオマスが得られ、電力も十分に生産でき、需要に応じられる。
バイオ炭も十分な量作ることができ、化学肥料への依存を減らすことができる。
TreeHugger: 太陽電池の場合と比較して下さい。もし村が、光電池システムを彼らのエネルギーとして導入しようとする場合について、バイオ炭とで長所短所を比較して下さい。
ジェイソン・アランブル:
太陽発電は偉大です。太陽発電や風力は再生可能なものとして、我々が放出しているCO2量を減らすには明らかに重要なものです。しかし、太陽光にはいくつか問題点があります。
夜間に電気を使おうとした場合、電力貯蔵施設が必要になります。これは風力についても言えます。風力も一定の条件の元でしか作動しません。コストもいまだにかなり高くつきます。
そして、廃棄物も大きな問題でした。
熱分解の技術を使ってバイオ炭を作ることで、廃棄物も片付けることができます。 そして、おそらく最も重要なのは、太陽発電では、すでに排出されたCO2を吸収できないこと。
今すでにCO2は387ppmあり、大半の科学者はこれを350ppmまで下げる必要があると言っています。
これを近い将来に実現するには、炭素排出がゼロ以上のことをしなければならない。
我々は、炭素を減少(carbon minus)させて、炭素の隔離を実際に行わなければならない。
TreeHugger: もし、そのアフリカの村がバイオ炭を製造する炭化炉に投資するとして、額はどうなるのか?
ジェイソン・アランブル: この点で、我々はいまだ検証の段階にあり、技術の発展を繰り返して、確かに機能するかを検証している。すでにクリーンテクノロジーでも最も低い従来のバイオマスのコストと同等にできると信じています。
翻訳:澤田 茂友
編集:加藤寛明
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