こちらの記事も翻訳ボランティアに協力してくれている方が訳してくれました。近いうちにチャコールブラックスのウェブサイトに整理したいと思います。
原文
International Biochar Initiative
http://www.biochar-international.org/biochar
バイオ炭は有用な土壌改良剤
バイオ炭はバイオマスを炭化して得られる固体材料です。
バイオ炭は、土壌改善と、バイオマスが自然に劣化して放出される温室効果ガスを減少させる目的で、土に加えることができます。
炭素を地中に封じ込める素晴らしい価値もあります。
廃棄物を炭にして、土に入れて土壌改良剤として使い、炭素を固定し、食料安全保障を高め、森林減少を食い止めることができる技術は、2000年も前の文明が実践してきたものです。バイオマスを炭にすることで、微細で多孔質な炭素が土壌が養分と水を保持できるように助けてきました。
*食料安全保障(Food security)とは、全ての人々が、活動的で健康な生活のための食事の必要性と食品の嗜好を満たすような安全で栄養価の高い十分な食料を、常に、物理的、社会的、経済的に入手できることを意味している。
バイオ炭は、世界中の焼き畑や、歴史的に維持管理されてきた農地で見られます。
詳しい研究により、バイオ炭が豊富に含まれるアマゾンの黒い土(テラプレタ)での、バイオ炭の土壌改良剤としての性質と価値が判ってきました。
バイオ炭は、やせた土や、有機質分が殆どなく、また水や化学肥料が十分に使えない場合に、食糧を増産し、農産物を多様化する重要な道具になります。
バイオ炭は、土壌の水質と水量を向上させ、植物が必要とする養分や化学成分を保持することで土壌を改良します。多くの養分が土にとどまり、地下水への流出や水の汚染がなくなります。
バイオ炭は気候変動に対する簡単で強力な道具
バイオ炭の中の炭素は、数百から数千年変わることなく、地中で維持されます。
バイオ炭は、無酸素または低酸素状態で、バイオマスを加熱し、熱分解することで作られます。
土壌改良材になるだけでなく、製造される際に、クリーンで再生可能な燃料用の油やガスの副産物も作られます。
バイオ炭を土壌改良材として使うときは、大気中のCO2を削減する「炭素削減(カーボン・ネガティブ)」)にもなります。
バイオ炭を作る過程で、バイオ炭とバイオエネルギーの両方が生産できるので、化石燃料に変わるエネルギーになる上、炭素が地中で安定に保持されるので、気候変動を防ぐことになります。窒素炭化物の削減にもなります。
この技術は簡単ですが強力で、毎年2.2ギガトンの炭素貯蔵が2050年までに可能になります。 安価で広い応用が可能な技術です。
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