2013年5月8日水曜日

ロジカル思考・問題解決

論理的思考やそれに基づいた問題解決のスキルなどの習得はほぼ諦めていましたが、決起して超初心者向けの本から手にとり、学生のときのようにノートにわかったことなどをまとめながら勉強していくとなんとかわかってきました。

きっかけは、「デザイン思考」というのに少し触れる体験があり、そこで体験した「考えて行動する」とはこういうことか!と衝撃を受け、今までの自分は考えているつもりでも、ミーティングなどでみんなで考えているつもりでも、実はほんのちょっとの「考えるプロセス」のコツをつかむだけで、ギュンていくもんだなと思ったからです。

それで考えるプロセス自体に興味を持ち、デザイン思考と論理的思考は結構共通点もあったし、どんなものでも自分なりのプロセスを作っていけたらと思いました。

論理的思考は昔から興味のあるものでしたが、後でも書きますが、「論理」という言葉に多少の抵抗がありました。

それは、「論理的に説明しろ!」とか「論理」という言葉を持ち出す多くの人の内容は「屁理屈」で決して論理的なものではなかったこと。

もうひとつは、大学1年のときに、英語もわからないで「ロジック」というクラスを受講し、意味が全くわからなかったけど、「これは文字でやる数学だ!」ということだけがわかっただけでドロップアウトしたこと。そのためわかりもしない「論理」を持ち出して屁理屈をこねくりまわす人たちがとてもバカに見え、自分は決して「論理」を盾にすることがないように思いました。

勉強してみると最初の「0→1」まで理解するまでかなり多くの本を何度も読まなければならなかったのですごい辛抱が必要でしたが、少しわかりかけると、多少難しい本に書いてあることもわかってくるようになりました。

書いてあることが本によって違う部分もあるため、共通するものは大切にして、違う部分は自分なりのやり方を見つけていけたらなと思います。

論理的思考やそれに基づく問題解決をいままでに避けていたのは、下記のような理由があります。

1.本を読んだけど、わからなかった。

当たり前のことが書いてあるような気がして退屈に感じるようになるし、それでもすごく大切なことが書いてあるような気もするし、 でもよくわからん。何十年何百年読み継がれるような本はだいたいこんな感じですよね。こういう文章から何かを学べるようになりたいと思っていました。


2.「問題解決」という言葉の意味がわからなかった。

 そもそもの入口からつまづいていました。大前研一さんのよくいっている「問題発見」「問題解決」という言葉だけを聞くと、すごく後ろ向きな感じがしていました。悪いところを見つけ出すような感じが受け入れられなくて。今の悪いとことを見つけ出して改善するんじゃなくて、目標に向かって進みたいという気持ちがあったし、企業などでも「カイゼン」とかで、昨日の解決策が今日の問題を生むということばかりだったから。

しかしこれは日本語の言葉から受ける誤解だということがようやくわかりました。自分なりの解釈ですが、「問題解決」というより、「イシューを作り、それを解く」とか、「問いを立てて、それを解く」というような感じです。数学でも、いろんな情報から数式を作っていき、最後にそれを解いて証明するような。

だから決して後ろ向きなものではなく、未来の目標と現在の状況を冷静に見て、そこからイシューを作り解きほぐしていく。

これだけを自分なりに解釈するのに5冊以上の本を読み、ネットで検索しまくりでした。


3.人は論理じゃ動かないので、論理的思考なんかいらないと思っていた。

コーチングなどのコミュニケーションでは人は論理では動かないため、あえて論理(屁理屈)を抑えるというのを大切にします。また、最近流行りの右脳系の本では、かなり論理的思考を否定しているところもあり、論理的思考なんてなくったって大丈夫!というメッセージに受け取れるような書き方もされているところがあります。

しかしこれも背景を読み解かなくてはならず、その著者が論理的思考を否定しているような文章でも、著者はすでに論理的思考を習得して自在に活用している上で、それでは足りない部分を右脳系のスキルで補おうとしている。なので、論理的思考のできない読者とは同じ目線ではない。

また、右脳系の本で論理的思考を否定しているように見えるのは、マーケティング目的もあるだろうと思う。今のノウハウ本の構成としては、前半部の多くは、「今までの常識の否定」で占められている。

「アレやってもダメだったでしょ?コレやってもダメだったでしょ?それはあなたが悪いのではなく、今までの常識が間違っていたんですよ。でも大丈夫。この本を読んで、私の主催する高額のセミナーに来てくれれば大丈夫」

というメッセージ。アレやってもダメだった、コレやってもダメだったというのは事実だが、「今までの常識が間違っていた」という部分はかなり大袈裟で、でたらめなところが多く、信ぴょう性は低く感じる。しかし、読者の多くはそこで気持ち的に共感してしまい、今ままでの常識を捨て、新たな常識の獲得に向けて努力してしまう。本当はどちらか一方だけが大切というのではなく、車輪の両輪でどちらが欠けていても上手く進まないものなのに…。

特に「論理的思考」に挫折した経験がある私のような人間にとっては、そういう背景を読み解かないと完全に同意してしまい、著者がこう考えるに至った背景まで考えなく、「論理的思考」の否定者になってしまう。

しかしかな~り注意して良く読んでみると、論理的思考は決してその言葉から来るイメージの「左脳的」なスキルではなく、仮説を立てるときや人にインタビューして情報収集するときなど、かなり右脳的な要素も入っている。

論理的思考を「左脳主義」と否定している人は、以前の私のようにわからないだけか、何か目的があってあえて否定していると考えた方が良い。

どちらか一方を否定するのではなく、自分個人なりの、自分たちの組織なりのプロセスを作っていくのが重要なのかなと思う。

こんな風にかなり遠回りはしましたが、ようやくわかりかけてきて仕事や生活に役たたせることができそうです。アウトドアハードワークのリニューアルも、学んだプロセスを活用して考えたので、よりよくしていけそうです。


最初は下記のような子供向け、超初心者向けの本から入りました。それでもただ読んだだけでは「フゥーん」で終わり、身につかないため、ノートにまとめながら、何回も読み返してようやくわかってきました。

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
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上記の初心者向けの本から得た学びを持っていくと、ようやく下記のような本も頭に入ってくるようになりました。勉強ってこうやってするもんだったねと、学び方を学びました。

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)
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しかしこちらの本も侮れません。一見、ふざけているようなタイトルで論理的思考とは全然関係がなさそうですが、著者の岡田さんはいろいろ学んで身につけた上で、自分なりの思考法を紹介しています。内容というか、プロセスは原理原則に基づいているような感じがします。

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