2009年12月5日土曜日

炭焼き小屋の周りの風景。悔しい気持ち。

昨日の夕食がジャンクフードだけだったので、朝から腹が減っていた。

しかし、昨日の残りのジャンクフードのポテトチップスをつまんだだけでアパートを飛び出し、炭焼き小屋へ向かった。

肉体労働で汗を流してからおいしい松浜にある「渚」のラーメンを食べようって算段だ。

気温も高めだったので、今日はチャコールブラックスのポロシャツ姿。


「黒は虫が寄ってくる」

ということを聞いてから山に黒は厳禁だったけど、すでに虫もいない季節なので黒でもよい。

長靴の下はもちろんカンタベリーのブラックソックス。

表の理由は、短い靴下しかもっていないから長靴の中で脱げてしまうから長い靴下を履きたかった。

裏の理由は単純に気合いを入れているからラグビーの試合に臨む気持ちではいてきた。



炭焼き小屋から外を眺めてふと思った。少し山の中を歩いてみようと。





今では葉が落ちて草も枯れて地面が見えるけど、春や夏はジャングルだった。

炭焼き小屋の周囲数メートルがこの山の全てで、ジャングルは苦手なので入るのも想像しなかった。

夜テントを張っていると、周りのジャングルの中に何があるのか、何がいるのか全く見えないのでとても不安だった。

この季節になってみると全て見通せて不安は少ない。



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山といっても、山奥ではなく、のびた君の裏山みたいな感じ。



おっと。道のようなものを発見。


結構広くていい感じのスペース。

今のように葉がすっかり落ちて風が通るような季節もいいけど、手入れをしたら春や夏でもいい散歩道になるんじゃないかなと思った。

こんなに広いんだったら、いろいろな活動が出来そう。もちろん持ち主に相談しなければだけど。

春になって木に葉がつき、地面から草が生えてくるとまたジャングルになって道を見失ってしまう。

今のうちに道の印をつけておかなきゃだな。


炭焼き小屋の上から小屋を見るとこんな感じになっている。

悩みのひとつに、炭焼き小屋は一番低い位置にある。

なので、雨が降ると山中の水が小屋の中に集まる仕組み。


一度、雨の炭焼き小屋に来たことがあるけど、小川のようになっているなんて甘いものじゃない。

洪水状態。

もうそれはやばい状態で見てはいけないものを見てしまったようで、それ以来雨が降ると炭焼き小屋に近づかなくなった。

しかしそうではいけない。なんとかして雨が流れる道を作ってあげなければならない。

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ひととおりの散歩が終わると、窯の中の炭だし。

今回は今までで最高の炭が焼けると密かな自信があって楽しみにしていたけど、量は今までの半分くらい。多くが灰になっている。

その割には、生焼けの炭が多くて売り物にならないどころか、プレゼントにもならない。

「なぜだ...」

と、1本1本の炭を確認しながら思った。

ザ・ブングルの加藤の

「悔しいです!」

の声が頭ので繰り返し響く。

イケメンのおれはあんな顔できないが、気持ちがわかった。

そして半分くらい出したところでショックのあまり試合に負けた甲子園球児や花園プレイヤーのように四つんばいになってうつむいて長い時間を過ごした。

近所の人が入ってその姿を見たら変態だと思ったことだろう。


悔しい感情と、「なぜこうなったのか」という理屈の部分の両方がいっぺんに全身でふくらんでいく。

普段企業で仕事をしていて、今は週末炭焼きをしている俺は時間が週末しかない。

気温が低くなっている今は材料に火をつけても昼間のうちだけ火を炊いても材料に火がつきにくい。火をつけるのが夜までかかるとなると翌日火を止めることはできないし、何より夜の山は怖い...

こうなると

「白炭やっか...」

という今のオレにはかなりキツイ選択肢が浮かんでくる。

白炭は、炭が1000度くらいの高温になっているときに、窯から出して水を含んだ灰や砂をかけて強制消化するもの。

窯口をふさいで酸素を少なくしてゆっくりと消化する黒炭より硬くて電気を通す炭が焼ける。

性質は白炭も黒炭も両方もっているところともっていないところがあって、どちらがいいとか簡単に言えるものではない。

だけど、炭を焼く以上、白炭を焼きたいという気持ちをずっと持っていた。

白炭を焼く場合、一度火をつけたら、窯の温度を下げられないので、窯出しをしては次の材料を入れて火をつけるというのを炭焼きシーズンが終わるまで繰り返さなければならない。

炭が焼けるまでに次の炭の材料を準備しなければならないし、仕事もある。そんなことできるだろうか。

おまけに雨が降ると窯の中は洪水になっている。


今日は残りの半分の炭を出し切ることができなく、来週全部だす。

次の炭に使う竹を切りにいかなければならないけど、体を動かしながら白炭を焼くか考えよ。

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