


ここは放置しておくとジャングルになってしまう。
ジャングルで、
「ここでは、オレが法律だ」
と言うランボーがうらやましい。
オレはジャングルどころか、里山も苦手。虫も動物も植物も触るのに抵抗があるほど苦手。夜はお化けも怖い。
海兵隊はいかにしてジャングルでも生活していけるのか、訓練に参加してみたい気もするが地獄なんだろうな。

海兵隊でもランボーでもないので、おれはここをジャングルにしない努力をする。
朝1番にナタやカマを振り回して、大きく伸びて、今後もジャングルになるまで伸びるであろうササを刈り取る。

今回のミッション。
窯の周囲には、窯の持ち主の人が体調を壊される前に集めていた古い竹がたくさんある。
窯を借りるときに整理をして、少しずつ口火焚きの薪として燃やしているけど、ぜんぜんなくならない。
白炭を焼きたいので、数窯分の材料を集めるスペースを確保するために、
これらの古い竹を炭にしてしまうことにした。

古い竹の中には、しっかりと乾燥して足場つくりに使えるほど頑丈なのもあれば、腐っているのもあり、虫が食っているのもある。
しかし炭にしてしまえば、畑にまいたり海に沈めたりできる。
積み重なった竹の下の方にあるのを切ると、「ドバッ」という感じで大量のアリがでてくる。
しかもデカイ。
上の写真はすでに散ってしまったアリだけど、黒光するものが見えるだろうか。
アメリカの人気ドラマ「ヤングスーパーマン」に出てくる化け物のように、アリが集まって化け物になり、食べられてしまうかと思って恐ろしくなった。
そして、疑問がわいてくる。
「おれがやろうとしていることは、『いいこと』なのであろうか?」
地球環境を浄化し、温暖化を止め、生活の場を豊かにするために炭を焼いているのに、このように大量のアリが平和に生活をしているところをまさに天変地異を起こしてしまい、大勢のアリさんたちが住居をなくし、散り散りになってしまう。知らずに踏み潰してしまったのもあるだろうし、このままアリが入った状態で火の中に入れてしまうのもあるだろう。
志を持つということは、いつも矛盾の中で苦しむことでもある。

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