
窯へ材料を入れたり、このように口火焚きに使う薪を切ったり、聖剣ハスクバーナ(斧)で薪割りなどを手伝ってくれました。
しかし、5時くらいになると、
「帰る。飲み物を買いにいったときに見た近くのスーパーに売ってた分厚いサーモンの刺身を買って帰って、10年近く日課として続けている発泡酒「麒麟端麗」を7本飲む」
と言い出した。
まだ煙突からは煙が出ていなく、材料に火がつくのは夜になりそうだ。山の中で一人は怖い...
「ここでビール飲んでけ」
と引き止めたが、なかなか折れてくれない。

暗闇の中、携帯の明かりを頼りに窯の上に上り煙突を確認した。
9時近くになって、煙がどんな状態か見えなかったが、においは炭化に入っているにおいだったので、口焚きを止め、閉じる。
スーパーナルスでなっとうは発泡酒7本のつまみにする刺身とホットプレートで焼くのであろう牛肉を買い、僕はやきそばとサンドイッチを買う。
なっとうは燕へ帰り、僕は確認のため、窯へ向かう。
いままでの俺なら、ここで怖くて山へは近づかないだろうけど、今の俺は違う。
なんと単3電池3本で60時間つくというLED懐中電灯980円也をコンビ二で購入し、窯へ向かう。
山で懐中電灯を照らすと、鳥なのか謎の危険生物かわからないが、とにかくいろいろな気配が動いて怖い。
ここでさらに3時間、軽トラの中で焼きそばを食べたりしながら火の状態を確認する。
12時。火も安定していて、寒さが耐えられなくなったので宿泊は不可能と判断したので、煙突と空気穴をゆっくりと炭化させるために極限まで絞る。ゆっくりと炭化させた方がいい炭が焼ける。
これにはリスクが伴い、空気の量が少なくなるので朝には火が消えている可能性がある。
翌朝6時に窯にきてみると、残念ながら火は消えていた...
炭焼きは暗闇とお化けを恐れる人間の自然な恐怖心との闘いでもある。
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