JJは合宿所のホテルに甲冑を置いたり、MVPに日本刀を渡したり、さざれ石を見に行ったりと、日本の文化とか受け継いできた歴史を生かしたチーム作りをしているように感じます。
JJのふたつ前のヘッドコーチのジョン・カーワン(JK)も、新渡戸稲造の「武士道」を選手たちに読ませて、それをラグビーの、グラウンドに当てはめたら自分たちはどのようであるべきか、どのようなプレーをすべきかなどをディスカッションさせたといいます。
ニュージーランド人コーチはよくニュージーランドの強いラグビーを押し付けるだけで、日本人の特性を生かしていないなどと批判されることはありますが、原住民のマオリの文化と白人の文化が見事にラグビーを通して融合しているニュージーランドは、他の文化にもリスペクトがあるようにも感じます。
オーストラリア人のエディジョーンズも似たようなことをやっていましたが、同じくオセアニア出身だからか、でもオーストラリアはニュージーランドと違って、支配される側の原住民と支配する白人という社会の構図がラグビーにもずっとあって(今はなくなりつつあるのかもしれませんが)、エディジョーンズはじいちゃんかばあちゃんが日本人で、結構差別されてきたという話もあります。
でも外国人がこういうチームづくりできるというのはすごいことだと思います。たいてい、進んでいる国の人が、遅れている国に来ると、無意識で20%くらい見下したりバカにしたところがあって、「お前らは間違っている」「オレの言うことを聞け」「進んでいるオレの国を見習え」的なことになってもおかしくはないと思うのですよね。
技能実習生の世界がそうですから。「日本は進んでいる。オマエらはバカな文明が発達していない連中だ。だから日本を見習え。日本人のようになれ。」っぽいところがありますね。
JJやJKは外国人として日本でプレーした経験もあるが、日本人の多くは外国人の立場になったことがないことが原因か、一流とその他の人の違いなのか、オセアニアと島国の文化的な違いなのかはわかりません。しかし見習うことが大きいです。
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