「お前、まだ数字苦手だな~」
といわれた。
「一緒に仕事してるときもそうじゃねぇか。1千万を1億と書いてみたり」
数字が苦手だという認識はなかった。
数学の成績はけっこうイケてる方だと思っていたからだけど、
よく考えたら、数学の前の算数はあまり成績はよくなかったと思う。
暗算もまるでできないし。
しかしその言ってもらったひと言が考える機会を作ってくれた。
数字に弱い...
それはやっぱり認めなければならない。
正直、バランスシートとか会計報告とかを見てもまるっきりわからない。
さらに、数字に弱いだけではなくて、
論理的なところが弱い。
思考にいつも飛躍や省略があるから。
追い討ちをかけるように、書類にも弱い。
「書類を作れ」
といわれるのが一番イヤだし、
炭プロジェクトをやるにあたっていくつか助成金などに申し込もうとしていたけど、
結局書類が書けなかった。
今までの数年間の自分は、
「そんな弱点はあっても、オレには別のいいところがある」
と開き直っていた。
しかし、33歳を目前に控えた今、静かに反省。
そして、若い頃に憧れていた大人像というのは、
数字に強く、ロジカルな思考ができて、作る書類も説得力に満ちている
なんて大人像。
多分、それとは逆の能力はちょっとは発達したと思うけど、
これらの能力を苦手克服して伸ばさない限り、先はないなと...
炭プロジェクトも、「プロジェクト」といえるものにならず、
自分で炭を焼いて趣味のレベルで終わってしまうなと...
認めざるを得なかった。
かなり静かに反省。
「炭プロジェクトを趣味のレベルではなく、
本当に日本の森がきれいになり、
世界中の海や川を浄化し、砂漠に木を生やすにはどうしたらいいか...」
と、もちろん苦手なロジカルな思考ではなく、
ぼんやりとイメージで考えた。
それで、昨日の夜は寝ないで取り組んでいたことがあるけど、
それはおいおいとお話していくことに。
今日、ある本を探しに本屋にいったけど、
みつからなかったかわりに目を奪われた本がある。
わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか? | |
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今のところ世界一周に特に興味のないオレがどうしてこの本に興味をひかれたかというと、
世界一周をするために、いろいろな会社を回り、
スポンサーになってもらうことで本当に実現した今年大学を卒業したばかりの人。
「なんて企画力に優れた人なんだ!」
と思った。
先ほど書いたとおり、オレはちょっとは行動力はあるかもしれないけど、
数字、論理、書類の3点セットが大の苦手で
企画書も事業計画書も書いたことがない。
「あなたの企画力のエキスを少しでも分けて欲しい!」
と、ワラにもすがる思いで手にとり、一気に読んだのは、
世界一周にでかける前までの章まで。
世界一周に入ってからよりも、それを実現するまでに
何を考え、どんな筋書きでどんな行動をしてきたのかを知りたかった。
経歴を見ると、やっぱり
「慶応義塾大学卒業」
と書いてあった。
本を読んで気になる人の経歴を見ると、
ほぼすべての人が慶応卒業。
すべての学生がそうではないにしろ、
行動力や企画力に優れた学生をたくさん出すなんて、
なんという学校なんだろうと思った。
今日は例によって炭パンを焼き、
たまたま富山からの帰りで柏崎をとおりかかった
あさかさんと直人くんに渡した。
炭パンを食べてもらえることになってよかった。