2009年9月23日水曜日

裸でも生きる

最近読んでみたいと思っていて、なかなか読んでなかった本。


読みたくて読んでなかったのも、僕は人の書いたものを読むと、つい自分と比べてしまって、自分が情けなく感じて逆に勇気がなくなってしまう。

mixiをやめたり、人のブログとかもほとんど見ないのはそのせい。

今は、「オレはオレ」という感じで動いていきたいと思っていた。


でも、この本は手にとった。

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)

講談社 2007-09-22
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与えるだけという支援でもなく、心の広い人が品質が悪くでも購入するフェアトレードでもなく、途上国で生産されて、本当の先進国の人たちが心から欲しいと思えるブランドを創りたい、ということを本当に実現している人の話。

読んだ感想は


「・・・・」

言葉も出ない。


「あらゆる苦難を乗り越えた」と、書評だか何かに書いてあったけど本当だった。


同じ人間でこういう人がいるのか...と、絶句。

まるでライオンやトラの物語を読んでいるような...

男だけの柔道部に入ったところから、偏差値40の工業高校から慶応に入ったことから、高校時代に科目に入っていなかった英語を勉強した話とか、バングラディシュの大学院に入るところから、起業してバッグの工場を探して交渉するところから、日本に帰ってきてバッグを売るところなど。

全ての挑戦での行動パターンとしては、何か思いついて、本気でやる。

その「本気」の度合いが、まずほとんど寝ずにやること。なりふりかまわず、惨めでボロボロになること。それでぶっ倒れて意識を失ったり、鬱病になったりすること。それでもあきらめないで、まさに石にかじりついてでもやっている。

自分の人生を省みて、ここまで本気で何かしたことは一度もなかったと思う。本気度のケタが違う。

この炭プロジェクト。多分本気な思いは負けていない。

あとは行動あるのみ。しかも半端なく。

そんなことを衝撃とともに教えてくれた本。


著者の山口絵里子さんは、TV番組の「情熱大陸」に取り上げられている。


「『情熱大陸』に出たい」

と、半ば本気で数日前にラーメン屋で食事をしているときにCMが流れたのを見て言ったことがあるけど、

「情熱大陸に出るには、ここまでやらなきゃならないのか...」

と、心が引き締まった。

山口さんの立ち上げたバッグブランド「マザーハウス」
http://www.mother-house.jp/


僕はファッションへの興味が筋金入りに低いのでいままでバッグや財布などを欲しいと思ったことがなく、どちらもボロボロのやつを使っていますが、正直、この会社の品物はカッコよくていろいろ欲しくなってしまった。


情熱大陸で山口絵里子さんが紹介されているページ

http://www.mbs.jp/jounetsu/2008/03_16.shtml

YOUTUBEで全て見ることができます。


動画の中で、

「またゼロからです」

という言葉が何回か出てきて、いつでもそんな気持ちで仕事をしているのかとさらに尊敬。