世界中の人たちにインターネットで無料の教育を提供しているカーン・アカデミー。
数学やプログラミングからはじまったようですが、経済学とか物理、化学、歴史まで学べてアメリカの大学のセンター入試にあたるような勉強とかいろいろできます。
もともとは創始者のカーンさんが、弟だか従兄弟とかに勉強を教えるために動画を撮影し始めたのがきっかけのようです。
私もプログラミングの基礎だけでもできるようになる必要性を感じ、かじり始めたところ、こういう無料の学校にとてつもない可能性を感じています。
昨日のちきりんさんの日記を読んでいると、
コンピュータサイエンスのセクションでは、初心者でもプログラミングが学べるようになっていて、英語ができる人なら(=インド人とかフィリピン人とかなら?)、学校に通うお金がなくてもこういったスキルを身につけ、クラウドで仕事を受注して・・・生きていけるようになりそう。
てか日本の家庭だって、子供を英語塾に通わせ、かつ、数学の塾にも通わせるって二重に無駄じゃない?小さい頃から youtubeで英語のアニメを見せて育て、その流れでカーンアカデミーの動画も見せとけば、自分でさくさく英語で算数を学んでいったりするかもしれないじゃん。しかもぜんぶ無料で。
2013-08-29 遠い国の子供たちを不幸にする意味
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20130829
そうだよねぇ~。と思ったので、引用してみました。
貧困層がインターネットさえあれば、大学へ行くのと同程度の教育を受けられ、能力を身に付けて、インターネットから仕事が受注できる可能性がある。
「貧困層がインターネット」というのは、今の時点ではまだ壁はあるが、Facebookの創業者を中心に、貧しい人たちに無料のインターネットをという動きもあるし、世界中のNPO、NGOとかが中古のパソコンとか担いで世界中駆け回って、パソコンやネットを使った教育格差による貧困をなくすための活動をしているから、以外とその壁は低いと思う。
日本にもこちらの団体のようにアグレッシブな活動をしている方々がいます。
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さらに日本のように最初から固定電話とかその固定電話ですら番号を入手するのが高額で難しい時代が続いたようなところだとテクノロジーの普及が遅れて、固定電話の電話回線→ISDN→ADSL→光→無線という少しずつの進歩だけど、何もないところだと、全部すっとばしていきなり衛星通信だとかに行くようです。
こういう貧しい国と先進国での教育格差がなくなってくると、今までに教育の壁とか言葉の壁があって、日本に残っていた仕事が、クラウドなどをとおして気づいたらほとんどが人件費の安い途上国に流れてしまうという流れもできる。
そんなものは、日本やこれからの社会に生きる日本の子供たちのためにならない、と思っても大きな流れであるので変えられないし、その流れに飲まれまいとしてとりのこされてガラパゴス化してしまっても子供たちの未来のためにはならない。
ちきりんさんの日記で下記のカーン・アカデミーの創始者のカーンさんの本からの文章が引用されていました。
私もひとりの親として、わが子が世界でいちばんかわいいと思う気持ちはよくわかります。どんな母親も父親もそうでしょう。それは生物学上の問題です。
しかし、この生物として自然な親の愛情には、何やら危険な影響がつきまといます。ときに私たちは、個人としても社会としても、子どものためなら身勝手になってもかまわないと考えることがないでしょうか。
どう見ても、これでは偽善者です。それでも私たちは、みずからのDNA、みずからの家族のために行動します。感情的には正しいけれど、道徳的には誤っていることを、自分たちには無条件で認めます。わが子が教育を受けているかぎり、よその町、よその国、よその大陸のこのことなど気にもかけません。
しかし、この孤立主義的・自己優先的な立場をとることが、本当にわが子のためになっているのでしょうか?
私はそうは思いません。むしろ、不平等が拡大し、不安定さが増す世界で生きることを子供に強いるようなものです。わが子を救うもっともよい方法は、すべての子供を救うことです。
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「わが子を救うもっともよい方法は、すべての子供を救うこと」!
まさにその通りだと思う。
私も「炭で世界の問題を解決したい」という話をすると、少数ですが「何で外国でそんなことをするの?まず日本じゃないの?」と言われることがあります。
ごもっともな意見のように聞こえますが、日本の問題を解決しようとしても、今の社会や環境の問題は複雑に絡み合っているので、日本だけで解決できる問題でもない。
視点を小さく縮小すると、自分の家だけはピカピカに掃除したり、家族を大切にしているつもりでも、近所全体がスラムのようでゴミだらけだったり、犯罪や非行の温床であったり戦争などがあれば、家族にとっても、その家の中の平和は永遠には続かないと思う。
ということを説明するのは難しいし、納得しない人は納得しない。
それでもすごい言葉ですね。「わが子を救うもっともよい方法は、すべての子供を救うこと」。
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