先日、カトウ鉄工の加藤さんにつくっていただいた、炭ブリケット作りの型を使って、ブリケットを試作してみました。すごく立派な型を作っていただきましたが、フィリピンで作る場合はスチールパイプなどを組み合わせて作ることになると思います。
ちなみにこの型は、MITのD-labの資料を参考に作りました。簡単な炭焼きの方法から、ブリケットつくりまで書いてあるすばらしい資料です。
http://d-lab.mit.edu/resources
もちろんココナッツの殻など新潟にはないので、先日のイベント「竹音~Take on Take~ 循環だね!竹のエネルギー。私を竹の世界へ連れてって」のときに、料理をしながらつくった竹炭。
この竹炭はそのままバーベキューに使えるくらい硬いのですが、ココナッツ殻から作った場合を想定して、まずは砕くところから。
生ゴミコンポストに使っていた不織布の袋の中に入れ、丸太でブッ叩くブッ叩く。
本当はこれくらいの細かさじゃあダメで、ふるいにかけて細かくしていかなければならないのでしょうが、これを通して仕事作りを想定しているフィリピンの貧困層のひとたちも、ふるいまでかけていたらとても効率の悪い仕事になってしまうんじゃないかと思い、あえてふるいにかけずにやってみた。
ココナッツの殻の炭も結構固いので、細かくするのは簡単ではなさそう。
砕いた竹炭に、家で作ったおかゆ0.25合分を混ぜ合わせる。
そして、また竹の棒で、ブッ叩く、ブッ叩く、かき回す、ブッ叩く!
途中、水分が足りないと思って水を少しずつ足していったら、足しすぎて、そのおかげで少しゆるくなってしまった。
これを型の中に入れる。
そしてプレスする上型を入れて、ハンマーでピンの上部からブッ叩く、ブッ叩く!
そうすると、こんな風に黒い水分あがってきて、叩くたびに自分の顔や服に飛び散る。
また洗濯物が真っ黒になってしまうと思った。
フィリピンで、家の周りでこういうことをやった場合、やはり道路とか、着ている服が真っ黒になることを想定しなければならないと思いました。雨季とかだと、道路が真っ黒になっても夕方になるとスコールで洗い流されるが、乾季だと黒くなってしまう可能性がある。
D-labの資料だと、このプレス機で、1分間に10数個のブリケットを製造することができると書いてありましたが、慣れていないからか、この10数個のブリケットをつくるのに10分くらいかかったような気がします。
少し乾かすと、だいぶ硬くなってきます。
2日後、かなり硬くなってきているようで完全に乾いたと思ったので、クラッシュテストをしてみることに。
フィリピンで日本へココナッツ炭ブリケットを輸出している会社の人が、日本に出すには品質を上げるのが大変。ハンマーでブッ叩いたり、2階から落としてちょっとでも欠けたらダメといっていましたが、これはハンマーで叩いたら100%崩れる。
そこで、園芸用のスコップを勢いよく振り下ろしたら、中は全然乾いていなく、簡単に崩れてしまいました。
もう少し乾かしてからまたクラッシュテスト、そして燃焼テストをしてみます。
こういうブリケット作りに関しては、近くに手作りで竹炭練炭をつくっている師匠がいるので、いろいろ教えてもらいながら進めて、日本のおじいちゃんの知恵とか、田舎の知恵などで、フィリピンの貧困を改善する役にたてるようにしていきたいです。
竹炭を焼いている渋川さんの「やすらぎ工房」の竹炭練炭
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