2013年7月29日月曜日

三条市のいろいろな有機農家の田んぼの見学

昨日は三条市有機農業連絡協議会で、会員それぞれの田んぼの見学会でした。みんないろんな工夫をしてて勉強になりました。

交流会が、会員のひとりの中華料理屋さんで大好きな中華料理を食べながらビールを飲みましたが、そこでいろいろな人とゆっくり話ができ、やはり本業有機農家の人たちは、この先の農業とか考えていることがおもしろいと思いました。

たとえば、今はコシヒカリとかブランドになっている品種だと思われているが、育て方によってはブランドになっていない品種でもおいしくつくることができる。しかも有機の生産を証明するためにJASだかなんかの認証を取らなければならない。これもお金がかかり、結局お客さんが払う米代に影響してくる。

お客さんは美味しい米を、できれば安く食べたいだけなのに、「ブランド」とか「認証」という、それがあることで安心できて満足度も高まるということもある。

どこかで聞いたけど、「本当においしいものは勉強した者でないとわからない」というのがあって、私たちくらいの庶民だと牛丼食ったくらいでおいしいと感じて、和食とかフランス料理とかのえらい手の込んだ料理を食べてみても、ハッキリ言って何がおいしいんだかわからない。料理を知るものは、それがどのくらい美味しいのかわかる。

芸術も、私のような芸術にあまり興味のない人間は美術館で有名な人の絵を見ても「ふーん」で終わってしまうが、絵のわかる人にはなんかわかるらしい。

そういう意味では、ご飯の味は、新潟のコシヒカリと、旅行とかでどこか別のところで食べる米だと、炊きたてでも食べた瞬間に「うまっ!」とか「まずっ!」とかわかってしまうが、「うまっ!」の中でどれだけうまいのかまでは比較とかしてみないとよくわからず、わからないけど「魚沼のコシヒカリです」「しかも有機栽培の認証とってます」とか言われると、一気に「うまい」のメーター振り切って「10点満点中10点のうまさ」という感情になってしまうのもまた事実。

しかし、「コシヒカリです」とか「JAS認証うけてます」とか言わなくても、その農家自体がおいしいと思う米を美味しいと思う作り方で一生懸命作っているのがわかり、それで信頼関係がつくれれば、コシヒカリかどうかとか、JAS認証とっているかどうかというのは、問題ではなくなり、さらに不要なコストを削減するので安くおいしいご飯が食えたほうがいいのでは...?という話。

本当に土とか米とかと向き合って作っている農家にしかできないことで、それができなければ「コシヒカリ」とか「認証」とかに頼るしかない。

そういう視点もってなかったので目からうろこが落ちた感じでした。

あと、美味しい米だと思う瞬間は、自分が肉体労働して開墾して草とりとかして作った米だと、「俺が開墾した農地から作った米だぞ~!」と思ったり、食うときにだいたいどれだけ苦労したかとか楽しかったかとかを人に語るので、その場にいる人全員がうまいように感じたというのがある。

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