2010年11月4日木曜日

ミニウッドガスコンロ式炭焼き窯試作パート3で棒ラーメンを作る

今日はお昼に、ウッドガスコンロ式炭焼き窯(TLUDストーブ)の第3弾の試作品で棒ラーメンを作ってみた。

棒ラーメンとは、博多でかなりポピュラーなインスタントラーメン。


これが3つめのミニウッドガスコンロ式炭焼き窯。

今までのよりも安定感はあるし、どこでも手に入る缶だけつかっている。

パイナップルと、トマトと、一番上がサバの水煮だ。

トマトとサバは、下の写真のように、針金で固定して、ナベやヤカンを載せても滑らないようにした。さらに、飛び出る針金が、取っ手代わりとなり、調理終了後、中で出来上がった炭を取り出すときに使う。


今回は、苦労して手に入れた木質ペレットを使ってみた。

木質ペレットだと缶に隙間なくたくさん入るので、どのくらい火が持つのかを確認したかったのと、すでに乾燥してあるから、ワークショップなどを開催する場合に使いやすいと思ったから。

10kgで520円だった。

ネットだと10kgで850円で送料が530円だったから、だいぶ安い。

購入先はコチラ。

㈱ホソヤマ
http://www.citydo.com/prf/nigata/guide/sg/210000602.html



ペレットを、このように、インナー缶であるパイナップルの缶に入れる。

それにしても、缶というのは、どうして英語でもcan、日本語でも缶なのだろうか。inner canをインナー缶と日本語にしても、意味も読みも変わらない。



このように、木質ペレットのガス分が、雑巾を絞るように搾り出され、炎が出てくる。

これはろうそくの原理と同じ。ろうそくは上部の芯に火をつけると、その直下のロウが気体化して炎が上がる。

これも、材料の上で火をおこすと、木材に含まれるガス分が気体化し、空中で炎を上げる。ただし、火力はろうそくとは比べ物にならず、ほんの細かい材料でも、伝統的な3ストーンストーブ(石を3つくらいで薪を囲む昔ながらの焚き火)よりも強い火力になる。煙もブラックカーボンもほとんど出ない。


しかし、なかなかお湯が沸かない。

今回は、インナー缶とアウター缶で役割を分けてみて、空気穴を絞っていた。そのため、入る空気の量がすくなく、火力もでないのではないか。

と考え、インナー缶のパイナップル缶の底にクギとハンマーでたくさん穴を開けた。


すると、さっきより火力はアップし、お湯は沸騰。棒ラーメンをゆでる。


火力はややアップ。ナベを置いてもやや安定。

やや不安定でもあるので、ナベを小さいものにしたり、サバの水煮缶に切り込みを入れて滑り止めにするなど考えられる。


トマトとサバのアウターを外してみると、こんな感じ。

まさにガスコンロのような炎。

炎がついているのは、缶の上部の空中の部分だけなので、

「フーッ!」

と、強い息を吹きかけると炎は消えた。

しかし、ライターの火を缶に近づけると、また炎が上がる。これこそ熱分解のなせるワザ。


まだ炎が大きかったので、完全に炭化していないだろうと思いながらも、缶をひっくり返してみました。

今回は、空気を絞った構造になっていたため、火力が弱かったですが、そのかわり、確実に炭化されていたようです。

ペレットの形のまま炭になっている!


改善すべきところとしては、火力が弱すぎ、コーヒー1杯入れるのにどれだけまたせるんだ!というくらい時間がかかる。

ラーメンもお湯が沸騰するのだろうかとハラハラした。

家にお持ち帰りして改良を加えた。


まだ棒ラーメンが1食残っている。明日のお昼か...

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