バイオ炭が世界的に注目されることによって、インドの農業にも変化がおきている。
もともと貧困の問題があったこの地域も、さらに追い討ちをかけるように温暖化の影響を受けていて農業にも影響を与えているようだ。
U.N.Ravikumar教授という農業科学者は、穀物を育てるのに向いていない土壌の南インドの農民に土壌にバイオ炭を入れることをアドバイスしている。
動画では、女性たちが乾いた葉っぱなどの農業から出る廃棄物を持ってきて、バイオ炭を製造する準備をしているシーンもあった。
何の設備もなく状態で、大量のバイオ炭を作っているのがすごい。
SCAD(Social Change and Development)という団体では、500以上の村にバイオ炭を紹介し、取り入れているという。
さらに、動画の最後のほうに出てくる円筒状の調理コンロは、多分アニラ・ストーブというやつで、僕が空き缶などで作っていたTLUDストーブの兄弟分のようなストーブ。
SCADでは、このストーブを25,000世帯に普及させると言っている。
動画では、ストーブの後ろから、おがくずを詰めていた。こういうものも燃料として使えることで、薪の使用は半分くらいに抑えることができるうえ、煙もほとんど出ないので、煙により調理をしている女性が健康を害することもない。
チャコールブラックスは、「Paint it charcoal black!(炭黒く塗れ!)」の標語の通り、炭を世界中の土壌にバラまくことで、世界の様々な問題を改善していけると思っていたが、昨日紹介したre:charの25歳の創業者や、この動画の教授やSCADという団体など、すでに一生懸命に活動されている方々がいるということは、やることないかなあ、と思ったけど、動画で紹介されているのは、インドでもまだまだ一部。世界的視点で見たら、ほんの一点。やらなければいけないことはまだまだたくさんある。
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