今日のCNNのウェブサイトでバイオ炭の記事が取り上げられていました。
http://edition.cnn.com/2010/TECH/innovation/11/17/green.barbecue.stove/
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バーベキューを愛する人たちへ良い知らせです。バーベキューをすることで、世界を救うことに貢献できるのです。
新世代の小さなバーベキューコンロで調理をすることで、CO2を削減することができる上、庭や畑の肥料にもなるのです。
そのコンロは庭の木を剪定した枝や葉などのバイオマスを燃料とします。「熱分解」と言われる、低酸素または無酸素でバイオマスを加熱するプロセスを通して、炭化してバイオ炭になります。
そのバイオ炭を庭や畑の肥料として使うことで、土壌改善にもなり、CO2を土中に固定することができます。ドイツのBayreuth大学の研究によると、バイオ炭を使うことで、痩せ地での作物の収穫量は2倍ほどになります。
Institute for Governance and Sustainable Developmentの設立者で米国環境法律の教授であるDurwood Zaelkeは、バイオ炭コンロの使用を提案しています。
「これはどんな人にとっても簡単に環境のためにできることです。植物は大気中から光合成を通してCO2を吸収してくれます。それに敬意を払い、感謝しなければなりません。これをバイオ炭にすることで、生態システムの中での炭素の放出を防ぐことができます。バイオ炭は、カーボンネガティブのテクノロジーなのです」
もちろん、バイオ炭ストーブで夏の料理コンテストをやっただけでは、グローバルな視野でみれば、微力なものです。
しかし、WHOによると、世界中では30億人の人々はまだかまどや焚き火で調理をしています。木や藁、動物の糞や石炭、炭などをつかっています。
これらの非効率な燃焼方法は、温暖化を加速させるだけでなく、彼ら自身が呼吸器や心臓の健康に悪影響を及ぼしています。WHOは、伝統的なストーブや火から出る毒性のある煙で毎年200万人もの人がなくなっていると言います。
国際バイオ炭イニチアチブによると、現在、2つのタイプのバイオ炭を製造する調理コンロ
があります。
ひとつは、Top-Lit Updraft Gasifierといわれるもので、シリンダーにバイオマスを詰めて、下から空気を送る物です。バイオマスに火をつけると、炎がシリンダーの蓋代わりになり、バイオマスが炭化していきます。調理が終わることには、バイオマスはバイオ炭になっています。
もうひとつは、アニラタイプストーブと言われるものです。これには2つのシリンダーがついています。内シリンダーは開いて、外シリンダーは閉じています。
たくさんのバイオマスを外シリンダーに詰め、少量を内シリンダーに詰めます。内シリンダーに点火すると、外シリンダーのバイオマスが熱分解をしはじめ、炎がでてきます。
国際バイオ炭イニシアチブによると、両方のタイプのストーブは身近な材料と道具でかんたんにつくることができます。
しかし、まだ大量生産モデルが市場に出ていないため、どれくらい効果的なものなのかあまり知られていない状態です。
Biofuelwatchというキャンペーン団体のAlmuth ErnstingがCNNに
「非効率的で危険な焚き火ではなく、燃焼効率がよく、安全な方法への選択肢を持つことは非常に重要です。しかし、バイオ炭ストーブが普及しているいう話を聞いたことがない。」
と語った。
しかし、調理をした後にバイオ炭ができるというのは可能性がある。
環境保護活動家であるジェイムズラブロックは、農家が農業廃棄物を使ってバイオ炭を工業規模で生産し、土壌に入れることができるようになれば、それはこの壊滅的な気候変動を避ける唯一の希望になる可能性がある。
Proceedings of the National Academy of Sciences誌に掲載された化学ノーベル賞受賞者であるMario Molinaなどの記事では、人類が大気中に放出したCO2は、バイオ炭などの隔離技術を使って取り除かない限り、数世紀も残ると書いている。
もちろん、全ての新しい技術が期待はずれや誇大宣伝である可能性はあるが、現段階では可能性を追求すべく研究が進んでいる。
Ernstingは、バイオ炭の肥料効果については疑問を持っている。「それが肥料になるかどうかは…非常に難しい構造であるし、長期間の実験はまだ行われていない」。
「どのような土壌なのかにもよるかもしれない。まだ誰も「バイオ炭にはこういう効果がある」ということは言っていない。我々がまだ知らないだけなのかもしれない。
(注:この辺、何を言っているのかよくわからなかった。すみません…。ただ、バイオ炭の肥料効果については、よくわからないため、「ホントかよ!?」と思っているようです)
このあたちがよくわからないので、それをアフリカやアジアの農家に推奨してもいいものかどうか心配している」
バイオ炭の肥料効果については、現在は多くの研究が行われている途上だが、バイオ炭コンロでバーベキューをすることは、気候変動を防ぐためのシンプルな方法であることには変わりはない。
地域のお店でこういうストーブが変えるようになることが必用である。とZaelkeは語る。
「これは我々が行動できることのひとつである。簡単だし、その効果は絶大だから」
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