どんなコミュニケーションの本でもかなりコーチングや聴き方とダブることが多いので、この非暴力コミュニケーションも
「どうせコーチングと同じだよな。」
と思いながらも読み始めていたら、重なる部分はありますが、ある部分をより深く解説しているような感じがします。
まだ3分の1くらいしか読んでいませんが、いままで学んだのは「伝え方」。
「考えではなく、感情を伝える」
例えば、
「あなたは、極悪人です」
といわれるのと、
「私は、あなたを極悪人と感じます」
といわれるのは両方気分が悪いものですが、上の方は断定的で世界が自分を極悪人と決めている感じがするのに対し、下の方は私が思っているだけと受け取ることができます。
同じ内容でも、
「あなたは○○です」
と伝えるのと
「私は○○と感じます」
というのとでは伝わり方が全然違うという知恵です。
「思います」ではなく、「感じます」
というところがミソです。
非暴力コミュニケーションで今読んだところでは、これについてより深い考えを提案しています。
「私はあなたを極悪人と感じます」
という言葉は、「感じます」という言葉を使っていながらも、相手を「極悪人」と断定している「考え」であり、「感情」ではありません。
もし本当に言われたなら、黙ってはいられないでしょう。
書きながら思い出してムカついてきたのが、「非対立」とかを叫ぶ平和活動家たちの発言がやたらと対立的で、相手をムカつかせる断定的な発言をし、怒ると「私は非対立ですから」とか「対立的な人間はよくない」みたいなことを言うところです。
まあ、それは余談で表面的なスキルや考えに溺れてしまうとこうなってしまうわけで、非暴力コミュニケーションもカン違いして受け取ると、自分は非暴力のつもりでも、上の極悪人の例のように、相手にはかなり暴力的に伝わってしまう危険性もあるわけです。
「感情を伝える」
というのは簡単なように思われますが、普段自分が感情と思って伝えている言葉は感情ではなく「考え」である場合が多いのです。
そこのところはもうちょっと勉強したら紹介していきたいですが、ちなみに僕は全くできていません。
結構相手を断定して傷つけてしまっていることが多いように思います。
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