アパートに帰ってきて、テレビをつけたら、志村けんとかが出ている「となりのマエストロ」という番組をやっていた。
僕のテレビはTBSしか入らないのでもちろんTBSの番組。
これはいろんなその道の専門家とか変態がでてきてスゴイ技を見せてくれたり生活に役立つ情報を提供してくれたりする。
今日のテーマのひとつは「炭」。
僕は炭という言葉にはかなり地獄耳で、「スミ」というヒビキが聞こえてくると耳がダンボになる。
今日買ってきた洗顔フォームももちろん「炭洗顔フォームだ」。
今回はただ事ではない。
「日本中をキレイにする炭パワー」
として紹介されていた。
マエストロとして出ていたのは、炭ひとすじ46年という炭マエストロの立本英機さんという方。
今までの人生で使ってきた炭は42トンだという。
昭和30年代、高度経済成長中の日本は水質汚染、大気汚染がひどかった。
当時20代だったマエストロは炭の研究をしていて、水俣病の原因である水銀化合物を工業排水から除去することに成功し、水俣湾は現在ではキレイになっているという。
マエストロの自宅は炭だらけで、僕のアパートも炭だらけだけど負けた。
「炭はかわいいところがある。それに不思議だ。」
というマエストロに対し、芸人が
「奥さんと炭はどっちがかわいいですか?」
との質問に、
「・・・」
と長い時間考え、
「どちらが長く一緒にいるかというと...炭だなあ...炭の方がかわいい。」
という。
これもただ事ではない。
マエストロの家の下駄箱には、オヒツのようなものに備長炭が山盛りになってはいっている。
書斎の本棚の上も炭が置いてあり、本棚の中まで炭が入っている。
床下全てにもちろん炭が敷き詰められている。
さらにマエストロは、「こてはし台調整地」という活動で国土交通大臣賞も受賞しているという。
こてはし台調整地(千葉県ウェブサイト)
http://www.city.chiba.jp/gesuido/kensetsu/keikaku/kotehashidai-jusyou.html
市民ネットワーク花見川
http://hanamigawanet.blog22.fc2.com/blog-entry-221.html
マエストロは言う。
炭には小さなたくさんの穴があいていて、ほんの1gの炭の穴を広げてみると表面積は300~400平方メートルあり、テニスコート約1枚分にもなるという。
番組では、炭の使い方のひとつとして炭でなぜご飯がおいしくなるのかを実験していた。
ご飯大好きな親子30人が集まり、大実験大会を行った。
■炭を炊飯に使うときの手順。
炭の量(基本):米3合につき、長さ8~10cm(約50g)。
1.炭をたわしを使って水で洗う。
2.10~15分ほど煮沸消毒する。
これを、炊飯器に入れて炊いたものと、入れないで炊いたもののどちらがいいかを実験。
試食が終わり、どちらがおいしかったかという問いに、30人中30人が住みが入っているほうがおいしいと答えた。
小学生たちが口々に
「香りが違う」
「ふんわりしていていい硬さ」
「あまくてふっくら」
「米のいやなにおいがない。ご飯のうまみがよけいにわかる」
と、大人でもいえないことを言いながら食べていた。
■なぜ炭を入れるとごはんがおいしく?
農学博士が出てきて解説していて、
炭を入れることで、米のぬか臭や、水のカルキ臭がとれるからだという。
さらに、炭の中に入っているカルシウムやカリウムなどのミネラル成分が溶け出し、ごはんのでんぷんひとつひとつとくっつくという。
■炭を入れるタイミング。
1.ご飯を炊く1時間前の水に浸すときに入れる
2.水に1時間浸した米に、炊く直前に入れる。
これも30人中22人が、1の炊く1時間前に入れたときの方がおいしいと答えた。
マエストロが言うには、1時間も前から浸していたから、余計な匂いの吸着やミネラルも多く溶け出しているからだという。
ねばりや硬さなどを測定する食味計による測定でも、炊く直前に入れた方は67を差すのに対し、1時間前からつけておいた方は74になっていた。
■炭を多く入れるか基準通りか。
次の実験では、入れる炭の量によってどうなるかということ。
1.炭を基準どおり1本入れた場合。
2.3本入れた場合。
3.いっぱい入れた場合。
結果は、大人13人が1本入れたもの。子ども11人がいっぱい入れたもの。残りが3本入れた場合だった。
小学生たちが言うには、炭を多く入れた場合は、
「餅みたいにやわらかい」
これは、大人は固めのご飯が好きな人が多いのに対し、子どもはやわらかいご飯が好きだからだという。
炭が多いほどやわらかくなり、ミネラル成分が多い。
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