2010年6月4日金曜日

白炭の窯だしを体験する

来週から焼き始める白炭とはどういうものか。

1週間ほど前に、加茂の美人工房へ行ったときに、ちょうど窯だしのタイミングだったので、少し手伝いをさせてもらいました。

炭ができてきたら、窯口の空気穴を少し開け、煙突を少しずつ全開にして、空気を送り込んで窯の温度をあげるまでは、黒炭と同じ。

黒炭の場合、ここで、窯口を泥で塞いで空気が入らないようにして数日間寝かせて消化する。

白炭は、さらに空気穴を少しずつあけていき、最後には全開にする。


窯口が全開になり、赤く燃えていた炭は、だんだん黄金色になっていく。窯の中の温度は、1000度~1400度にもなると言われている。


そのアッチィ窯の前にたち、先がL字型のようにカギのついた棒で炭をかき出していく。アッチィアッチィ。水分はじゅうぶんに準備しておかなければならない。


煙突からは、この通り、炭から絞りだされたガス分が炎を上げてもえている。

白炭はこうやって、最後の最後までガス分を絞りだすので、火をつけたときに炎も煙も出ないので、室内で使うことができる。ガス分がないので、簡単には火はつかないけど、火が一度ついたらすごく長持ちする。


かき出した炭は、真っ赤に燃えている。それを「スバイ」と呼ばれる砂と灰と黒土の混じったものに水を湿らせたものをかけて、消化する。



炭をすべてかき出した後の窯も、こんな風にオレンジ色の光を放っている。

奥に見える黒い四角は、煙突口。




この後、窯が熱い状態で次の窯の材料を入れて、着火する。

いい白炭をつくるには、窯を冷やしてはいけない。そのため、白炭焼きは、休むヒマがない。

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