木が集まって森ができるのか?
それとも森という「場」があるから木々の命が育まれるのか?
との問いに、ある物理学者は
「森という場があるから木々が育まれるのだ」
と教えてくれました。
森の話はたとえのひとつで、彼が教えようとしていたことは、物事や命の本質は、ひとつの物や出来事ではなく、その一段上の「場」の方にあるということでした。
千島学説とも共通するところがあり、たとえばガンなどの病気は、ガン細胞そのものに「原因」があるわけではなく、一段上の「体という場」に「原因」があり、「結果」としてがん細胞ができる。
だから、ガン細胞という「結果」だけを見ていても、ガンのことはわからないし、治すこともできない。
簡単な例では、鉄くずを集めようと思ったら、ひとつひとつ集めるのではなく、磁力という「場」をつくることで一気に集めることができる。
こういった思考ができないために、問題を解決するどころか、さらに大きくしまっているケースも多くみかける。
しかし、この考え方は、最近では広がってきて、科学や健康だけでなく、最近ではビジネスや生活、教育などへの応用が広がっている。
自分のわかる範囲でいえば、
1.ファシリテーション
2.コーチング
3.システム思考
などであるが、
4番目として、「炭」も入れておきたい。
1~3は、思考法やコミュニケーションなどの観点からの「場」づくりであるが、「炭」は物理的な場づくりである。この2種類の場づくりの組み合わせが、より効果的な未来創造への手法になることを願っています。
昨日は、交流事業としてテキサスのフォートワースへ行く高校生たちとの研修でした。
そこで一番気をつけているのが「場づくり」です。
場ができていなければ、誰かが指示をしたり、決めごとをしてしまわなければ誰も動くことができないし、自由な発想も出てこない。
やるべきことをやらせるだけでなく、本人たちが自分で考えて、自分で成長して、自分たちも場作りに貢献できるような感じを目指しています。
ただファシリテーションを勉強したことがなく、コーチングの応用でやっているので、
「あっ...どうしよう...」
ということとかありましたが、本を読んだら、「ハハァ~ン、そうか...」ということもありました。
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