2010年6月28日月曜日

場をつくる

木が集まって森ができるのか?

それとも森という「場」があるから木々の命が育まれるのか?

との問いに、ある物理学者は

「森という場があるから木々が育まれるのだ」

と教えてくれました。


森の話はたとえのひとつで、彼が教えようとしていたことは、物事や命の本質は、ひとつの物や出来事ではなく、その一段上の「場」の方にあるということでした。


千島学説とも共通するところがあり、たとえばガンなどの病気は、ガン細胞そのものに「原因」があるわけではなく、一段上の「体という場」に「原因」があり、「結果」としてがん細胞ができる。

だから、ガン細胞という「結果」だけを見ていても、ガンのことはわからないし、治すこともできない。

簡単な例では、鉄くずを集めようと思ったら、ひとつひとつ集めるのではなく、磁力という「場」をつくることで一気に集めることができる。

こういった思考ができないために、問題を解決するどころか、さらに大きくしまっているケースも多くみかける。


しかし、この考え方は、最近では広がってきて、科学や健康だけでなく、最近ではビジネスや生活、教育などへの応用が広がっている。



自分のわかる範囲でいえば、

1.ファシリテーション
2.コーチング
3.システム思考

などであるが、

4番目として、「炭」も入れておきたい。

1~3は、思考法やコミュニケーションなどの観点からの「場」づくりであるが、「炭」は物理的な場づくりである。この2種類の場づくりの組み合わせが、より効果的な未来創造への手法になることを願っています。


昨日は、交流事業としてテキサスのフォートワースへ行く高校生たちとの研修でした。

そこで一番気をつけているのが「場づくり」です。

場ができていなければ、誰かが指示をしたり、決めごとをしてしまわなければ誰も動くことができないし、自由な発想も出てこない。

やるべきことをやらせるだけでなく、本人たちが自分で考えて、自分で成長して、自分たちも場作りに貢献できるような感じを目指しています。

ただファシリテーションを勉強したことがなく、コーチングの応用でやっているので、

「あっ...どうしよう...」

ということとかありましたが、本を読んだら、「ハハァ~ン、そうか...」ということもありました。

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