2010年6月28日月曜日

バナナの木から炭?

数週間前に見た映画「ミラクルバナナ」。

リゾートの「タヒチ」と、貧しく政情も不安定な「ハイチ」を間違えて、ハイチに大使館派遣員として赴任した幸子が、貧しくてノートも買うことができず、国民の80%が字が読めない現状をなんとかしようと、バナナの木から紙を作るという物語。

実話ではないが、バナナの木から紙を作るというプロジェクトは実在し、同名の絵本を読んだのをきっかけに、監督が関係者に取材を重ねて作った映画だそうだ。

映画としては、あまりにもスムーズにゴールまで達してしまい、主人公たちの情熱や葛藤を感じられないまま終わった感じがあって退屈な感じがするけど、それでも感動した。

あきらめそうになる幸子に、現地スタッフが、

「サチコ、コンジョウ出せば、なんとかなるよ」

という言葉も感動した。

そうだ、コンジョウ出せば、たいていのことは何とかなるもんだ。


ジャックという男の子が、サチコや他の日本人に果物を渡して、日本人にとっては衛生上の問題があるにも関わらず、ジャックの目の前でおいしそうに食べるというシーンがあって、そこで同じ現地スタッフの黒人のオッサンが、

「サチコ、貧しいこの国では、大地の恵みこそが宝なんだ」

というシーンがある。

しかし、バナナペーパーの発案者の教授のゼミの生徒の大学院生の中田が手違いでハイチに来てしまったとき、

「緑がないねぇ...この国は」

というシーンがある。

ハイチの森林は、国土の約3%。

インターネットで調べてみると、ガスや石油がないのか高価だからか、主なエネルギー源は森林エネルギー。

森林を伐採し、薪や炭にしてしまうそうだ。

どうやって炭を作っているのか気になるところだけど、森林エネルギーをもっと有効に使わないと森林が荒れる一方の日本と、森林エネルギーを無計画に使いすぎる、または、日本のような先進国が安い木材や炭をもとめて伐採した結果なのかもしれない海外と、問題は対照的。

インターネットで調べていくと、森林を伐採して薪や炭を作る問題を書いてあるサイトがあれば、炭を使った農業を指導することで、高価な化学肥料を使わなくても収量がアップして表彰された日本人もいる。

それは一体、どこでどうやって作った炭なのか、森林伐採は!?と疑問もあったけど、それはネットではなく、自分で確かめなければならないことだろう。

映画では、バナナの木は草の一種なので、バナナを収穫したら伐採して捨てられてしまうと書いてあった。

では、バナナの木から炭を作ることはできないのか?

燃料用にブリケットを作ることもできるし、農業に使って、土壌を豊かにすることができる。

ハイチではどんな炭焼きをしているのかわからないけど、普通のやり方では、もともとが草のようなものなので、ほとんどが粉や灰になってしまうだろう。

しかし、山本粉炭工業の開発した山仙式プール式炭化炉を使えば、バナナの木であろうとバナナの皮であろうと、窯いっぱいの粉炭ができるはず。

その粉炭を生ゴミの中から使えそうなものを使ってブリケットにすることもできるだろうし、農業にも使えるはず。

バナナ炭の存在は、日本語で検索してもでてこなかったけど、英語で検索したらいくつかでてきた。

すでに先進的な海外のNGOたちは、バナナと炭の効果に目をつけ、活動を開始しているところがある。

炭を使って少しでもなんとかできるかもしれない地球規模の問題はたくさんある。

そして日本ほど炭焼きの技術が発達した文化を持っているところはない。

この時代に生まれ、炭に出会った者として責任感を感じずにはいられない。ハイチでバナナの木を炭にするというのは、大きな話だけど、コンジョウだせば出来る。

P.S.

監督のインタビューを読んだ

「日本での話ですが、森林を間伐しているのを観た小学生が、森林伐採だ!と作業者を非難したという話を聞きました。でも、間伐の必要性やその理由を教師も説明できない。根は相当深いですよ」

僕も数年前まで間伐ということを知らなかったくらいなので、社会教育も必要だと思った。

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