なんと、炭で固定した二酸化炭素の量を計算する数式を見つけました。
炭1kgが削減する二酸化炭素量
1kg×{CO2(分子量44)/C(分子量12)}×85%≒3.1kg
ということは、チャコールブラックスでは、今までに約1トンほどの炭を焼いているので、
1000kg x 3.1kg = 3,100kg
の二酸化炭素を固定したことになります!
もちろん、口火焚きなどで薪を燃やしたり、移動のためにガソリンを使ったりしているので全てとはいえません。
しかし、日本人のひとりあたりの二酸化炭素の排出量が10トンだと考えると、かなりの量のように思います。
その理由は3つあります。
1.森の木の世代交代を促進。若い木ほど二酸化炭素を吸収する。
木炭などは雑木林から木を切ってきて炭にします。木が二酸化炭素を吸収するのは、その成長時であり、成長時に二酸化炭素を吸収し、酸素を出していきます。しかし、成長しきってしまうと、二酸化炭素の吸収するのではなく、酸素を吸収して二酸化炭素を出していきます。
雑木林も夏などは中は真っ暗で、成長した木が密集しているため、若い木が成長途中でほとんど枯れてしまっています。そのため、雑木の木は数十年ごとに切ったり間伐して隙間をあけてあげると、若い木が成長していき、二酸化炭素を吸収します。
2.炭は炭素を固定します。
炭焼きは木を燃やしているイメージがありますが、炭焼きを木を燃やすことは違います。炭焼きは、酸素をほとんど入れないで加熱することで、木や竹が燃え尽きて灰になるのではなく、炭になります。
木や竹を燃やすと炎を出して二酸化炭素も出して燃えていきます。しかし、炭が炭素の塊であることからもわかるとおり、炭は木材の中の炭素以外を燃やしてしまう行為です。二酸化炭素は、炭素と酸素が結合してできるものなので、炭焼きは二酸化炭素は基本的に出ていかない、もしくは少量です。
木や竹は、燃やさなくても、成長しきったら逆に二酸化炭素を出し、枯れてからは二酸化炭素を出しながら自然に帰っていきます。
炭焼きは、その自然に発生していく二酸化炭素を炭という炭素の塊に変えて、固定してしまうのです。
それを燃やせば二酸化炭素は出ますが、農業の肥料としてつかったり、家の敷炭や埋炭などに使えば、二酸化炭素にならず固定されます。
3.土壌から温室効果ガスを削減。
炭は有害なガスを吸着し分解する性質を持っているため、土壌に炭を入れて土壌改良をすると、窒素酸化物(NOx)やメタンガスのような温室効果ガスが農地から発生する量を減らすことができます。
NOxの8割、メタンガスのほぼすべての排出をなくすことができるそうです。
炭は地球を救う | |
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