2010年6月30日水曜日

薪割り&バナチャコール

今日は次の窯の材料を準備しながら、薪割りもやった。

聖剣ハスクバーナ(斧だけど)があれば、どんな太い薪でも一発で割れる。

何の木だろうか。さわやかな感じの酢のような香りがした。


そして昨日つくったばかりの薪小屋で乾かす。

自分で作ったものを使うのはやや気分がいい。


午前中は天気はよくなかったけど、午後からは晴天。

真っ暗な雑木のジャングルを少し切ったので、光も差すようになった。


「人間の手の入っていない自然を人間は美しいと感じない」

と、どこかで読んだか聞いた言葉を思い出した。

その通りだなと、山に入っていると思う。ただし、遠くの景色はこれには当てはまらない。

遠くから見ると美しい森や山の壮大な風景かもしれないけど、手のついていない自然の中に入ると、蚊にストーカーされるは、ハチは暴走族のようにうるさいわ、歩けばすぐにクモの巣にひっかかるわ、巨大アリさんはうじゃうじゃいるわ、ヘビまでいる!

こういうのは美しいとはいえない。修羅場だ。


テレビや雑誌などで使われる「森の風景」というのは、木の多い公園か、手入れの行き届いたブナ林みたいなものが多いと思う。そういうのを、人間は美しいと感じる。

この山の虫さんやヘビさんたちには、大変もうしわけないんだけど、一部、手を入れさせてもらう。


竹が次から次へと生えて困ってしまう竹やぶでも、一回、バリカン刈りのようにして伐採してしまえば、『場』がなくなるので、もう生えてこなくなるという。

森林伐採も同様で、森林という「場」そのものを壊してしまうような伐採では、次の木が生えてこなくなる。

昔の人は、森林という場を残しつつ、自然の一部を使わせてもらうことで共生していたんだなと思う。


映画「ミラクルバナナ」を見てから、ハイチに行ってバナナの木から炭を作りたいという気持ちが頭から離れない。

ハイチやウガンダなどのような貧しい国では、化石燃料など使えないので、人々は森林に入って木を切り、薪や炭にして使うのだそう。

そのため、森林の面積は年々減少して問題となっている。日本とはまるで正反対の問題。


「banana charcoal」とグーグルで検索してみるといくつかでてきたと、以前のブログに書いた。英語で書かれていたので、めんどくさくて読んでいなかったけど、バナナの木や皮を炭にするのだと思っていた。

しかし、よく読んでみたら、「バナナの皮からチャコールブリケットを作る」というもので、日本でいう練炭みたいなものだろう。

開発したのは、ウガンダの女性団体の方。ウガンダでは森林伐採で過去30年で森林の半分の面積を失っている。

バナナの練炭は、バナナ・チャコールを省略して、「banachakol (バナチャコール)」と読んでいるそうだ。

これを使うことで、森林への負担をへらした生活を実践できるという。

【バナチャコール作り方】


【準備するもの】

バケツに半分くらいのバナナの皮

粉炭(バケツに1/4)

細砂(バケツに1/4)

【手順】

1.バナナの皮を細かく叩き潰す。

2.そこに粉炭と細砂を混ぜてかき混ぜる。

3.適度な大きさにまるめ、日干しし乾燥させる。


以上です。


材料で木から作った粉炭を1/4使うので、この炭もバナナの木とかからできれば最高だなと思う。

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