トランジション・ジャパンというNPOのウェブサイトを読んでいて、
「何のために炭を焼き始めたか」
という初心を思いださせてもらった。
トランジション・ジャパンというNPO法人については、ウェブサイトを読んでみたけどよくわからなかった。
でもトランジションというのは、「変化」や「移行」の意味。
今まさに訪れていて、間違いなく起こる気候変動やピークオイルの問題に対処するには、自分の住んでいる地域やコミュニティ単位で持続可能なライフスタイルを見つけ出し、お互い啓発し、励まし愛、支援し、つながりを作っていくこと。
気候変動については、説明する必要がないと思いますが、ピークオイルについてはあまり知られていないように思います。
石油が枯渇することはありませんが、掘ろうとしても手の届かないところにあるか、大量の資金やエネルギーが必要な場所ばかりになってきて、石油を売る利益よりも、掘り出すコストの方が高くなり、石油の価格が上昇し続けていくことです。
多くの石油の専門家や地質学者は、ピークオイルが訪れるのは、2006年から2012年の間だと計算していますが、いつ来たかというのは、ピークオイルが来てから数年後となります。
今はちょっと落ち着いていますが、去年あたりから、知らないうちにガソリンの価格が上がり続けているのは、投資マネーの影響とも言われていますが、すでにピークオイルがきているか、もしくはその両方であるとも思っています。
石油が安く簡単に手に入る時代が終わってしまったらどうなるのか。
ここからは僕の想像ですが、
多くの工業製品は石油を原料としているので、高額になるかなかなか手に入りにくいものになるでしょう。また、輸送にも石油が必要になるため、食べ物や燃料などを生産できたとしても遠くまで運ぶことができない。
そうするとパッケージ化された工業製品ではなく、地域内で人がお互いの能力を出しあって生活していく比重が大きくなっていくでしょう。
トランジションという活動は、そういった環境、経済的な変化の時代を迎えて、どんなライフスタイルを地域で実践していけるのかを話し合い、実践していく活動です。
詳しくはウェブサイトや、ウェブサイト内の「トランジション・イニシアチブ入門書」を読んでください。
http://www.transition-japan.net/
今は、根をほとんど同じくした様々な問題が同時期に表れている時期で、今後は新たな問題に気づいたり、問題が大きくなってくるでしょう。
チャコールブラックスのメイン活動である木炭や竹炭は、現れている問題のいくつかの部分での解決策のひとつとなることと信じています。
たとえば、
1.森林エネルギーとして。
作るのにコストはかかりますが、薪やペレットに比べ、高温を発し、少量で済むので輸送コストも少ない。
2.化学肥料や農薬で酷使した農地を回復させる。農家以外の多くの人が食料を作ることになるだろうから、連作障害や冷害にも強くなるから使いやすい。
3.電気も高くなるだろうから、省エネが必要になる。炭を床下に入れることで冷暖房費を節約。
4.医療はどうなるかわからない。ガンなどはほとんど自己負担に世界にはいってくるので、自分の健康を自分で管理しなければならない。薬の値段がどうなるかわからないけど、炭は医療でも様々な用途に使えるので、地産できる健康食のひとつとなるかもしれない。
そのほかにもあるけど、だいたいこんな社会的な背景などがあるため、数年前の一時的なバカみたいな竹炭ブームではなく、今度はしっかりした認識の下で息の長いブームが訪れると思っている。
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