研修会もおもしろい経験だったのですが、それは別の機会に。
新潟へ行ったのは、以前勤めていた会社の上司に、この炭プロジェクトへの協力の依頼と相談に。
継続して活動していって、本当に社会のお役に立てるようになるためには、お金が循環する仕組みをつくらなければならない。
そのための事業計画書を作って見てもらった。
今は、日本の技術と海外の仕事をつなげる仕事をしている彼は、
「仕事柄、数字がいちばん気になるんだよね」
と、多いに夢を書いて、最後の収支計画をかなり適当に書いたのを一瞬で見破られた。
先へ進むためのアドバイスをいろいろもらい、食事とビールをごちそうになった後、フラリと入った本屋で見つけた本。
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元マッキンゼーの戦略コンサルタントがNPOの事務局長になったストーリーと活動の紹介。
以前はNPOというと、ボランティア団体みたいな感じが多かったけど、最近は若い人たちが事業として継続的な活動展開をしていくところが多くなったと感じていて、この人もそのひとりだと思う。
「元マッキンゼーの戦略コンサルタント」という理論を1つづつ進めていく仕事をしていて、体全体でそのクセがしみこんでいる人の書いた本なので、その対極である非常にイメージ的で数字に弱いという僕とは正反対を感じ、
「学ぶところ多し!」
と思い、即購入。
著者が戦略コンサルタント時代からクセになってしまっている論理的なモノの考え方としてのフレームワークがいくつか紹介されていて、僕にとっては非常に参考になった。
そして、最後の方に、問題と問題が複雑にからみあった現代の地球規模の問題を解決するために必要な「大きなつながり」をつくるための著者の考えるステップが紹介されていた。
①地球規模の課題を解決したいという「想い」を発信する。
↓
②専門機能をつなげて「代表チーム」をつくる。(問題解決力が圧倒的に高まる)
↓
③「しくみ」に高め、価値を生み出す。
↓
④「しくみ」を一般の人に使ってもらい、大きくする。
↓
⑤地球規模の課題解決が進む!
というもの。
このステップに沿って思考をめぐらしていったところ、「ハッ!」としたことがある。
「地球規模の課題」
という言葉。
そもそも、炭に取り組み始めたのは、炭を通して、砂漠の緑化、海や川の浄化などを通して、次の世代以降の人たちが生活していける世の中を残すこと。
それがだんだん考えが狭くなってきて、
「日本の山を整備し、炭で生活を豊かにする」
と、理想までがかなり小さくなっていっていた。
「グローバルに考え、ローカルに行動する」
という言葉があるとおり、行動はそれでいいのだけど、最終的な目標は、「地球が直面している課題の解決」にあるので、それを見据えた行動をとっていかなければならない。
我々の「ローカルの行動」の積み重ねが、結果として海外のどこかでも役に立ち、地球規模の課題解決につながる活動にしていかなければならないと思った。
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