電話の相手は、小浦方さん。
今年の春に、小浦方さんが家族や親戚のために化学肥料も堆肥も農薬もつかわず、自然農で作っている 田んぼに実験として炭を使ってもらった。
今年の5月の田植えの前に、田んぼに炭を入れる前の写真 |
なかなかうまくいかず、化学肥料などを入れている人の田んぼでは、1反で7~8俵取れるのに、小浦方さんの田んぼでは、1反で3.5表くらいだという。
炭を使うことで、少しは収量がアップすれば、炭の効果の証明になるかも、と思って申し出たものだった。
田んぼに竹炭を撒く小浦方さん |
今朝の電話に出たとき、小浦方さんの声はかなり神妙な声だったので、
「まさか、うまくいかずに、かえって収量が落ちたり、作物にダメージを与えたか!?」
と思った。
1反のたんぼは結構大きいので、50kgの竹炭だとどこに竹炭があるのかわからない |
しかし、小浦方さんの発した言葉は、
「いつもの収穫量の2倍か3倍とれました。ありがとうございました。お礼に米を送りたいので、住所を教えてください。」
だった。
「2~3倍!?そんなウマイ話が!?」
と思い、この目で確認をして話を聞くために、三条に緊急出動した。
去年は1反で4袋だったのが、今年は10袋収穫できた |
50kgの炭を入れた1反の田んぼでは、去年の収穫量が4俵(120kg)で、今年はその2.5倍の10俵(約300kg)。
もうひとつの炭を入れていない田んぼでは、例年通りの3.5俵(105kg)だった。
違いは炭を入れたか入れなかったかだけなので、炭の効果以外考えられないという。
炭を入れてから、何度か電話でどんな感じか聞いたとき、
「いつもよりも勢いがいいような気がするけど、収穫してみないとわからない」
と言っていた。
違いに気がついたとき、稲刈りのとき、刈り取るときに、稲の束をつかむとき、通常だと片手でつかめるのが、つかめないほど茎が太くなっていたらしい。
次に気づいたときは、脱穀しているとき、籾殻の量がやけに多かった。
そして袋に詰めてみたら、通常の2.5倍もあったからびっくりして電話をかけたという。
120kgが300kgになるということは、田んぼをもう1枚半やったのと同じことになる。オレの焼く炭も、1回の仕事で2.5倍とれたら!と思うとすごくうらやましい!
ここまでうまくいくことなんて、稀なことだと思うけど、やっぱり炭を入れることによって、土の中の微生物が劇的に増えて、痩せ地が豊かになったのだと思う。
お味は… 明日、おいしくいただきます!
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