2010年10月31日日曜日

小川農園でTLUDストーブを使った調理。ロケットストーブも作る。

TLUDストーブの試作品を使って、小川農園で野外調理をしてきました。

オイル缶に、クラムチャウダーの缶詰の煙突をつけただけの構造では安定して鍋を置くことができません。

そこで、底をくりぬいたオイル缶で周りを囲い、網を載せれば立派な調理コンロになる。


ちなみに、この上に載っている鍋は、先週3日間で21食のラーメンを食べるほど思考錯誤を重ねた自作ラーメン作りのとき、大きめの鍋が必要で購入したものです。

それがここでも役に立ち、今日もトマトソースを作るのに使いました。大活躍です。



しかし問題が...

取っ手の部分がプラスチック製で、このTLUDストーブの火力がかなり強いため、燃えてとけてしまうのではないかと恐れました。

せっかく買った新品の鍋が数回の使用でボロボロになるのか...


だから、火力の調整です。

火力の調整は、オイル缶の下の脇に、空気穴が開いていて、そこに土をかぶせて閉じると「弱火」。土をどかして、空気がよく入るようにすると「強火」です。

しかも、空気を絞ってもすぐに火力が変化するわけではなく、やや時間差があっての変化です。

こういうのは、リモコンを押せばテレビが入り、エアコンが入り、電子レンジやガスコンロや電気調理器などに慣れてしまった我々現代人にはめんどくさく、忘れかけている感覚です。

炭焼きでも、すぐに変化がおきないからといって何か対処をしてしまうと、失敗してしまったり、何かアクションをしてもすぐに変化が起きないで不安になることがあります。

自然を相手にするときは、何事もゆっくりと見守ることが大切です。

本来、人間や人間社会も自然の一部であるので、こういう変化を見守ることができなくなり、すぐに処置をしないと気がすまなくなっていることは、決していいこととは言えないように感じます。

でもめんどくさいことは確かなので、工夫の余地はある。

ただ、野外での料理はめんどくささが面白い。


新品の鍋を守るために、微妙な火力調整をしながらも、確実にペンネは調理されていきます。

言い忘れましたが、今回のメニューは「アラビアータ」。


調理開始前に、スーパーで食材を買いにいったときに、最初に見つけたペンネが

「わすか3分で完成!スーパーペンネ!」

みたいなやつで、ちょっと小粒な大きさだったので、それは買わず、普通のやつを買いました。


調理開始前に、ペンネのゆで時間を確認すると、なんと13分!13分間、火力を調整したり、燃料を足したりと、なかなか気を使う13分間でした。



さらに事件は起こる。

ゆでたペンネは、思っていたよりも大きく膨らみ、かなりの量に。

そこで、買ってきたソースを入れると全然足らない!塩も持ってくるのを忘れていたので、ゆでるときに塩も入れることができなかった!


右が小川さん、左が小川さんのお姉さん。

かなり薄味になってしまったので、漬物でアラビアータを流し込む。こんな経験は初めてだ。


調理後に残った炭。

この日、運ばれてきた堆肥があまににも臭かったので、堆肥の中に入れた。

ちなみに、先日もって行った炭ですでに土作りをしていて、土と臭い堆肥とEM菌と炭を混ぜたら、まったく匂いがしなくなり、土の酸性とかアルカリ性の度合いも、理想的な数値になっていて驚いたらしい。


食後はいろいろと研究してみた。

これは、前の記事で紹介したミニTLUDストーブ第2弾で、お湯を沸かすことを想定して組んでみた。

サバの味噌煮の缶詰は安定しないので、鍋やヤカンを乗せるにはリスクがありすぎる。

そこで、くりぬいたオイル缶を回りで囲んで網を載せると、理想的な調理台に。

ひとりかふたり分ラーメンを作ったり、コーヒーを入れたりなどは、これで十分。



その辺に火鉢が転がっていたので、炭火もつけてみる。かなり長時間燃えた。



そして、ロケットストーブも作ってみた。

「ゴォォォォ~」

と音を出して煙突から火を噴出して燃える。

割り箸数本分くらいの枝を燃やしただけなのに、異常なほどの炎が噴出してきた。

しかし、真っ黒な煙が噴出してきたので、近所迷惑になるので、水をかけてやめた。

えんとつがふるいもので、タールが中のえんとつの周り1センチほどの周囲にたまっていたので、それが燃えて異常な炎と黒い煙がでてきたのだろう。

でも構造的にはオッケイだし、ロケットストーブ特有のゴォォォ~という音や火力も成功。炭焼き小屋にも導入しようと思う。

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