2010年10月27日水曜日

ミニTLUDストーブ

ミニTLUDストーブの試作品を作ってテストしてみた。

空き缶を4つ使っている。

・普通のトマト缶などのサイズ x 2個: インナーとナベ置きとして。

・パイナップルの缶(トマト缶よりちょっと大きい) x 1個: アウター缶

・業務用よりちょっと小さめのトマト缶(酒のやまやに売っている: フタとして。

失敗作も含め、パイナップルや他の果物の缶詰を1日に何回も食べるようになった。また、トマト缶の中身を保存容器にあけて、缶だけ使っているので、大量のトマトの水煮で、トマトソースを作らなければならない。


これが完成直後の写真。

一番外側のフタの缶のシールがはがれずに、見苦しい格好となる。


火をつけてみる。

小さい缶で火力があまり大きくならないため、特に火のつき始めが弱く、本当に乾いた材料しか燃えてくれない。

最近はずっと雨が降っているので、乾いた材料を探すのに苦労した。


火がついてきたら、ナベ置きのついているフタを取り付ける。


これが煙突の役割も果たしてくれているようで、火が縦に上ってくる。

本当に木の中のガスだけが燃えているようで、缶の中の材料そのものに炎がついているわけではない。燃えてはいるが、「熱分解」をしていて、炭になっていく。炭になる過程で、分解されて蒸発しているガスに火がついて燃えているのだ。


火力がかなり強くなった。バーベキューもできるぞ!

と、この辺で、ナベなどの調理道具を持ってきていない準備の悪さを後悔した。



やってはいけないと思いながらも、神聖なヒシャクを鍋代わりにしてお湯を沸かしてみた。

しかし、残念ながら本当に少量の材料だったので、アッという間に、ガスが出尽くして、出がらしになった。一応、材料の枝とかは、炭火となっているが、ほんの少量なので調理できるほどの火力でもない。


缶をひっくり返して材料を取り出してみた。

ガスが出尽くしているので、炎を上げてもえることはない。炭火になっている。


水をかけて消火。入れた材料の形のまま、炭になっている。


けっこういい炭になってる。

この窯を考えた人はすごい。

TLUDストーブの実験でできた炭は、窯の近くの枯れかけた桜の木の周りにまいている。桜の木が復活しますように。


感想:

缶が小さすぎて、3分しか火が持たない。これじゃあ、コーヒーもカップラーメンも作れない。

しかし、構造的には大成功。

通常、焚き火などは、下から火をつけて、上の材料に火をつけていくが、このストーブは逆。

上から火をつけると、その火の真下から熱分解されてガスが上昇し、炎が上がる。そして下の方の材料に熱分解が進んでいき、ガスが出きったら炎が小さくなっていく。

今は、コーヒーの缶で作り始めている。

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