最近よくブログで紹介している、外国のバイオ炭業界でポピュラーなTLUDというタイプのコンロつくりに挑戦した。
その辺によく転がっている枝とか乾燥した草とか、農作物の殻とか、なんでもエネルギーと炭になる。
チャコールブラックスの使命は、「ペイント・イット・チャコールブラック(炭黒く塗れ)」。
これは、そういうゴミにするしかないようなものを全部炭にして、その炭で痩せ地を豊かにし、生活に取り入れて健康や豊かな生活にすること。
しかし問題がひとつ。
最近は田んぼや人の家の庭に転がっている枝とか草みたいなゴミだけど立派なバイオマス資源が気になって仕方がない。
さらに、温暖化から地球を救うためには、そういう、腐っていく過程でたくさん二酸化炭素を出していくものを、炭素を放出しない炭に変えることしかない、という学者もいる。
そのためにはどうすればいいか。
選択1. 大きな工場を作って、大量の炭を作る。
選択2. 台所のガスコンロのように料理ができて、かつ二酸化炭素を出さず、使用後には炭までできているというTLUDのストーブを広める。
という選択肢がある。
選択1は目指すところだけど、今すぐにできることではない。
選択2は、すぐできるし、今後ピークオイルの時代を迎えて、最後のオイルショックみたいになると、どんな生活になるだろうかとも考える。
しかも、今は、トランジションといって、ピークオイル後でも生活ができているように、今からオイルに頼らない生活を少しずつしていきましょうよという動きもある。
ということで、選択2を、温暖化やピークオイルと重ねてワークショップで、いろんな人が庭とかで煙の出ない炭焼き+調理ができるようなのを作れるように作ってみた。
山の中は蚊だらけ。腰から蚊取り線香をぶら下げることができるアイテムを買った。これでもう蚊の集団に囲まれることはない。
材料はトマト缶。
中身は保存容器に入れただけなので、早くつかってしまわないとならない。
今日の夜でもトマトスパをつくらなければならない。チリビーンズでもカレーでもいいけど、多分トマトスパ。
缶の後ろにクギで空気穴を開ける。
ここから、上向きに空気が入るようにする。
燃やす材料は、こんな何の役にもたたなそうな細かい枝。
薪にもならないし、炭焼き窯で炭にするのにも向かない。こんなもんが大量にある。
この枝切りはさみは、ある金物屋が名刺代わりにくれた。
そのおかげで、竹きりのこぎりを買うことになった。タダほど怖いものはない。
缶の上部の側面にも空気穴をつくる。
熱分解されて、缶の底には炭素である炭が残り、煙としてでてくるガス(水素らしい)が上から出てきて、それとここから入る酸素がくっついてガスコンロのような炎になる。
こんな感じに材料を切って入れる。
焚き火はマッチに限る。なぜなら火をつけやすいから。
着火。
火を止めるタイミングが早すぎて、完全に炭化してはいない。生焼けのところもある。しかし、肥料にはちょうどいい。
中まで炭になっているのも多い。
こんな感じに土に混ぜるにはもってこいの柔らかい炭になっている。
涼しくなってきたら、もうちょっと大きな缶もつかって、ワークショップ兼、出てくる炎での料理のイベントをやろうと思う。
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