「たくさんの有機物を継続的にバイオ炭に変えることができれば、ここ200年間の歴史を時間をかけて逆転していくことができるだろう。
我々が今までに放出して増えた大気中の炭素を、植物が吸収し、それをバイオ炭にしたものを大地に返すことで削減できるのです。
我々は映画を巻き戻すことができるのです。
地球を「来たときよりも美しい」状態にすることができるのです。」
ビル・マッキベン(Bill McKibben)
「ディープエコノミー~生命を育む経済へ~」などの著者。環境活動家。
350.orgの設立者。
ディープエコノミー 生命を育む経済へ [DIPシリーズ] | |
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350.orgの創設者というけど、聞いたことがなかったから調べてみると、
350.orgとは、気候変動に立ち向かう地球規模のキャンペーンで、350という数字は、地球が従来の環境を維持するうえで上限となる大気中の二酸化炭素濃度。
だという。
バイオ炭が役に立つなら...というより、そのために炭を焼き始めているわけであるから参加しないなんて考えられない。
しかし、世界的なキャンペーンといっても、日本語での情報は少ない。
やっとみつけた日本語のわずかな情報では、創設者のビル・マッキベンからの手紙という形であいさつが載っていた。
http://www.350.org/ja
下の図を見てもわかるとおり、現在の地球の大気中のCO2は392ppm。これを最低でも350ppmまで減らさなければ、100年かからないうちに地球の未来はない。
ということは、今生まれてくる子供たちが100歳まで生きることができない。100歳まで生きれたとしても、大変過酷な人生を歩まなければならない。
子供たちのそのまた子供たちは人生をまっとうすることすらできない。孫にいたっては、生まれてくることすらできない可能性も大きい。
という未来が確実のようです。
2010年10月10日に世界規模でのキャンペーンも行い、国際バイオ炭イニシアチブも、世界中の炭焼きに、「何かやろうよ」と呼びかけている。
以下は、ビル・マッキベンさんからの手紙。
ビル・マッキベンからの手紙というかたちでProject 350(プロジェクト・スリーフィフティー)をご紹介します。
私たちの思いがみなさんの心に届くことを祈っています。organizers@350.orgまで、お気軽にご連絡ください。
親愛なるみなさん
「350」はこの惑星で一番重要な数字、越えてはならない一線です。というのは、最新の科学によると、大気中の二酸化炭素量を350ppm以下まで減らすことができなければ、地球にとって取り返しのつかない大打撃となってしまうのです。
いま最も必要なのは、350という数字を浸透させるための具体的な方法です。アートや音楽、デモなど、考え得る限り何でもかまいません。このプロジェクトが今後何カ月かの間に大きく発展することを願っており、素晴らしい活動が人目に触れることはその一助になります。
私たちは世界中の活動を結びつけ、総和以上の効果を生もうとしています。しかし、こちらですべてアイディアを出すことはできませんので、みなさんにはご自身で活動していただかなければなりません。
個人としても、「350」を広めていただけると嬉しいです。地球上のあらゆる国の、興味を持って支援してくれそうな人に連絡し、私たちの活動を伝えていただけませんでしょうか。
何卒よろしくお願いいたします。
ビル・マッキベンと350.orgのスタッフより
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