2009年10月18日日曜日

死のドブ川で僕を襲った危険

炭と鉄を沈めている生物が全くいない「死のドブ川」を久しぶりに見にいった。

92ちゃんが毎日メールや電話で状況を報告してくれていた。

それによると、

1.炭と鉄を入れたネットの周りに藻が生えてきた。

2.ネットに大量のタニシが付着していた。

3.上流にも下流にもタニシは見られなかった。

4.少し上流は、黄色いサビのようなものがついていて、汚染状況はひどい。

というものだった。


それを自分の目で見たいと思ってやってきた。



タニシの量は、以前に92ちゃんが写真で送ってきてくれたよりは少なかった。


しかし、今日は新たな生物をいくつかみつけた。

「死のドブ川」なのにだ!


「タニシはどこへ行ってしまったのだろう?」

と、ネットをくくりつけているヒモを引っ張ってみて、炭鉄ネットを動かした。

タニシは、僕は少年時代にタニシ取りとか全然興味なかったので、
タニシと石ころの区別がつかない。


アメンボが3匹いた。

ミミズがなぜか水中でくにゃくにゃしていた。落ちただけ?

そしてなんと!

めだかのような小魚が超スピードで3匹動き回っていた!

「おおっ!魚だ!」

と思い、かなり長い時間、雨でぬかるんでいた土手にしゃがんで水中を眺めていた。

近くにある北小学校では少年野球だかオッサン野球をやっていて車がたくさん止まっている。


「ここ、落ちたら、バカだよな。フフ...」

「落ちるとしたら、ケツからだよな。フフ...」

と考えていたら、足を滑らせ、気がついたら水の中にいた。

まずやったことは、大切なiphoneの無事を確認することだった。

「iphoneは無事か!?」

と、今起こったことを整理しながら、iphoneを探していたら、片手を天に突き上げるようにしてiphoneをもっていた自分に気づいた。



「気がついたら水の中にいた」

と書いたけど、記憶を呼び起こすと、落ちるまでの一瞬一瞬の判断があった。


まず、両手でカメラ代わりのiphoneを持ち、あわよくばめだかの写真を撮ろうとしていた。

それから足をすべらせた瞬間、大事なiphoneから落ちてしまわないように、左手に持ち替えた。

そして、右手で草をつかんだ。

でも、すでに体重は「死のドブ川」の方にむかっている。

その姿勢はまるで、ドブ川に向かってケツを突き出してウンコをしようとしている姿勢だっただろう。

そしてなぜか右手で草をつかみ、左手を空高く突き出しているのだ。

ウンコをしているには、かなり不自然な姿勢。


草をつかんだものの、すぐにちぎれてしまいそう。

ちぎれたなら、この姿勢では、ケツから落ちてしまい、受身をとったとしても体中びしょぬれになってしまい、大事なiphoneもぶっ壊れてしまう確率が高い。

そうならないためにできる選択は、潔く足から落ちるだけ。

次の瞬間、足が水につかっていた。


この間、0.2秒。

わずか0.2秒間にこれだけの駆け引きと選択があった。

そして、そんな時間も選択肢も限られている中、最も安全な選択をできたオレってスゴイと思った。


「死のドブ川」に入ってしまったおれは、右足の靴がないことに気がついた。


まわりをいろいろ探してみたけど見つからない。

動くのはわずかにしたい。

なにしろここは、「死のドブ川」。どんな危険が潜んでいるかはわからない。


そして靴を発見。

靴は流されていた。




冷静さをとりもどしたおれは、今日のブログのネタにしようと、写真を撮り始めた。


そして、炭鉄ネット。


タニシはどれだろう?

この下にもっと生命はいるのか?動かしたいけど早く水からあがりたい。



1m以上もある川の縁を這い上がったとき、昨日かったばかりのズボンは草の緑と泥の赤っぽい色がついていて、死のドブ川の水でびちょびちょだった。


その後、夕食をごちそうになった西山家では、水をこぼしてまたズボンを濡らすなど、新品のズボンにとって、今日は踏んだり蹴ったりの日だっただろう。

こう1日に水難が2度も続いたので、今日の帰り道は鉄砲水に流されるのではないかと不安になりながらの運転だった。


そして、今日はついにマルちゃんのお母さんのベッドの下に大量の炭をしきに行った。

2重にした不織布に大量の炭を入れて閉じる。

それを6袋。

いまだかつてこのような贅沢に炭を使ったベッドは自分のベッドでもみたことがない。

マルちゃんのお母さんは

「ありがとう!ありがとう!私はどう感謝すればいいのか!」

と、両手を合わせて、僕に向かい、仏壇に向かって報告してくれた。

マルちゃんもお母さんもとても喜んでくれてうれしかった。


マルちゃんのお母さんが快適に眠れて、体が少しでもラクになればと炭を通して祈ります。



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