2週間前に柏崎のPTAでのコーチングワークショップも好評でよかった。
「コーチングを再開したい...」
という気持ちが沸いてくる。
しかし、ここで重要で素朴な問いが浮かんでくる。
「コーチングを広めるといっても、オレはコーチングを通してどんな人を育てただろうか?人のどんな役に立っただろうか?」
質問は空の樽によく響いた。
答えを探しに、コーチングをしていた頃の知り合いのウェブサイトを見てみた。
夢
目標
成功
人間関係
など、素敵な言葉が並んでいる。
この辺が僕の苦手な自己啓発セミナー的な感覚。
こういう言葉を並べている本人たちには、夢があるのだろうか。
あるとすれば、そのために何をしているのだろうか。
成功しているのだろうか。
そもそも成功の定義とは何だろうか。
若いマルチビジネスの人たちが定期的に集まって
「夢」を語り合う集まりに何度か誘われたことがあるけど、
気持ち悪い感覚をもってしまって行ったことがない。
この気持ち悪さの正体はだんだんわかってきた。
「7つの海を越えて炭を撒く」
にも書いたとおり、綺麗な言葉を並べる人たちの語る「夢」はむなしい。
むなしさの原因は、「行動が伴なっていない」からだと思う。
夜な夜なみんなで集まって「夢を語る」ことを「行動」と勘違いしているよう。
こういう会を企画したり参加して、つながりを持ったり人に影響を与えているようで実はそうではない。
感じるのが、
たとえば福祉業界でも「事務職」へは希望が殺到するけど、業界はいつもヘルパー不足に悩んでいる。
建築でも、建築を学ぶ人はいても、実際に体を動かす大工になる人は少ない。
環境活動でも、勉強会やセミナーはたくさんあるけど、実際に体を動かして自然を守ろうとする人は少数。
このような最近のトレンドを感じてしまう。
さらには、
「夢や目標や成功って、本当に必要なのかな?」
という素朴な疑問。
だから、一体、自分にとってコーチングをどう活用していけばいいのかの混乱状態。
もし、というより数年のうちに再開する気満々のコーチングで、人の手助けができるとしたらどんな人とどんなことができるかということを考えると...
1.夢とも目標とも成功とも無縁だけど、今の環境で目いっぱい自然を生きる。
2.ヘルパーや大工や体を動かす環境家のような人たちと共に戦え!
最近楽しみにしている日曜のTBSドラマ「仁-JIN―」。
現代の脳外科医が幕末にタイムスリップしてしまう物語。
坂本竜馬が勝海舟を暗殺しにいって、逆に弟子入りしてしまうのだけど、そのときに竜馬が言ったこと。
「自分は、大勢の人たちを動かすことが、世の中を変えることだと思っていた。だけど、勝先生や南方先生(タイムスリップした主人公)を見て、ひとりでも真剣に取り組む人が周りに影響を与えるということがわかった」
今の自分にはかなりのヒットなセリフ。
書いていて、自分の今後のコーチングとの付き合い方が見えてきた。
せっかく数年間一生懸命やってきたから役立てたい。
まだ読んでないけど、手元にある本。
人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則 | |
金井壽宏 おすすめ平均 する人も される人にも 心がけ 人助けの本質に向き合う シャインが示す「支援」。これを信じて活動したいと思います。 重読したい書 協力の本質がわかる Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ケアの本質―生きることの意味 | |
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