今日は、早起きが結構きつかったけど、早起きして五泉市にある製材所のマルユーさんへ。
マルユーさんは、自分の会社で越後杉を切り、モーツァルトの音楽を木に聞かせながら自然乾燥し、製材、家具の製作などまで行っているこだわりの会社です。
加工の過程で、木材の60%ほどが建材には使えなくなり、特に樹皮などはバークと呼ばれ、多くはゴミとなってしまいます。
僕が2008年の5月に一ヶ月間の研修に行ってきた、山本粉炭工業という会社では、バークを含め、山から切り出した自然木の中で、こういった製品に使えない部分を、粉炭(粉の炭)にする技術を開発しました。
通常、粉炭というと、炭になりきらなかった炭ですが、この会社の技術では1200度近くまで温度が上がり、完全に炭化した高品質の炭となります。
マルユーさんの社長とお話したときに、
「ぜひやってみよう」
ということになっていました。
そんな技術があるなんてことは、玄人なら特にそうだけど、マユツバもので、
「うまくいくわけがない」
と考えがちで、実際にそう言われることもある。
だから、急にお金をかけて立派な設備を作るわけにはいかないので、穴を掘って、ホームセンターに売っているものだけで試験窯を作る。
僕もユンボの講習を受けたことがあり、山本粉炭さんでも使っていましたが、種類ごとにクセがあるようで、僕はエンジンすらかけることができませんでした...
ほとんどをマルユーさんの社員さんにユンボでやってもらって、僕は仕上げだけをしました。
考えるのとやるのとでは、えらい違いがありました。
今日は、窯つくりだけで夕方になったので、火をつけることができませんでしたので、明日は火を入れます。
この金網の上で盛大に焚き火をし、焚き木がゆるやか且つ高熱で燃える「沖」になってきたら、誰からも引き取り手のない「バーク」を蓋代わりに乗せます。
うまくいけば、煙が金網の下から煙突に吸い込まれて、下の方から炭になり、バークがどんどん沈んでいくので、上に継ぎ足していき、数日間してある程度まできたら、上まで焼ききり、水を大量にかけて消化します。
燕高校のジャングル化した庭からも処分に困る剪定材などが大量に出てくるので、これが成功して、ある程度多くの人に認められれば、本格的な窯を作り、事業化することができるでしょう。
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