2010年5月29日土曜日

こんな本読んだ。非営利団体の経営について。

最近読んだ本です。

炭プロジェクトも継続的な活動をしていかなければ、何の意味もないと考えています。

ある人が言っていた言葉が印象的ですが、

「『動く』ということは、『お金が動く』ということだ」

その通りだと思いました。

寄付金を貧しい人たちをサポートするために使う、という活動でも、その成果はどれだけのお金を使えたかということです。

我々のような林業、もしくは炭を通して日本の山や世界の自然を守るという活動も、設備から、交通費から人件費、通信費までかかってきます。

それほど大きくない窯ひとつで炭を焼いている現状ですら経費はかかってくるのですが、目標としている「日本の山を守る」「磯やけした海を復活させる」「砂漠を緑化する」などの目標を達成するには、それなりの資金力が必要です。

面白いたとえが乗っていました。

坂本竜馬は、自分自身や脱藩浪人を養うために、亀山社中を「海援隊」と再編して土佐藩のお抱えになり、現代のお金の価値でいうと、隊員の月額の給料約500万円と、自分の手当て約250万円を確保して組織を維持しました。資金があったからこそ、薩長同盟もでき、大政奉還も実現したということです。

現代の金額になおすと、非常に具体的です。同様に、高杉晋作を読んでも、西郷さんを読んでも、資金調達が非常に上手な人たちだったと感心します。

非営利団体も営利企業並みな事業活動を行う必要があり、行い方も企業と同じ部分もあれば、違う部分も多くあります。

非営利団体では、資金があればある分だけ、語弊を恐れずにいえば、「いいこと」をすることができます。別の言い方をすれば、「ミッションを実現」することができます。

勉強だけしてもやってみなければ何にもなりませんが、ひとつひとつ実践していきたいと思います。

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株式会社とかではなく、非営利団体の道を歩むことはいいことも悪いこともあります。

会社だったら、ツルの一声というものがありますが、非営利団体では、あらゆる人が対等な立場であるため、「船頭多くして船山に登る」ということも多いことでしょう。

多くの人を巻き込んでいくのをこわがって、前に進めずにいるのは、今までにいろいろな活動をしていく中でよくあった

「何もしない人ほど、よくしゃべる」

それも、一見、まっというそうなことを言うことや、人が集まるところには必ず出没する、特にエコ系のところには出没する、カルト宗教の勧誘や、マルチ商法の人たちの人たちの洗脳されてしまった気色悪い目をまた見ることになるのかと思うと一歩も進めないのです。

長野で白炭を焼いている原伸介さんが、TEAM GOGOの活動の後、燃え尽きてひきこもりになったと本に書いてありました。僕も原さんほど活躍したわけではないけど、一生懸命やって、人にどうしても会えないひきこもりになりました。

原さんは復活したみたいで、僕も復活したつもりだけど、まだ後遺症が残っているので、大勢で何かするより、ひとりでやってしまう気が出ています。

しかしひとりでできることなんてたかが知れているので、なんとかみなさんに関わってもらえる環境をつくりたいと思います。ただし、カルト宗教の勧誘目的や、マルチや健康ビジネスなどには厳しくしていきます。

今日は理事になって欲しい人に電話しましたが、明日からアメリカ出張ということで来週お会いしてお願いしてくる予定です。

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