2010年5月3日月曜日

三条の田んぼで炭をまく

今日は朝からいい天気。気温も高い。

8時くらいに炭焼き小屋に行くと、桜の花びらが雪のように散っていたのは風情がある。

しかし大きな蜂が何匹もバイクのような轟音を立ててじゃれあっている姿を見るのは風情を通り越してしまっている。


炭焼き小屋から50kgほどの炭を軽トラに乗せ、三条へ。

何年も前から三条で無農薬、無肥料の栽培をしている小浦方さんに炭を使ってもらうことになったため。

1反の田んぼと、1反ちょっとの田んぼの2枚で米を育てていて、今回は1反の田んぼで炭を使ってもらい、その効果を今までや、炭をつかっていない田んぼと比べていただけることに。

1反は約10アールなので、水田で使う炭の量は約50kg。



粉砕機で粉にする時間がなかったため、このようにハンマーでぶったたいて細かくする。


しかし、だんだんハンマーではなく、炭の上にのって、足でぐりぐりやるほうが早く、細かくなることがわかった。冬の間に8キロも体重が増えていたのがこのように役にたった。

途中、買い物帰りの小学生が、

「何してるんですか?」

と、純粋な顔で聞いてきた。



「これは炭でね、細かくして田んぼにまいているんだよ」

と答えた。

「どうして炭を田んぼに入れるんですか?」

「炭は地面の温度を暖めるので、冷夏などになったとしても強くなって、さらに炭が入ることで田んぼの微生物や小さな生き物たちが喜んで、いい田んぼになるんだよ」

と、答えた。

「ありがとうございます。授業で田んぼについて学んでいたから興味があったもので」

と小学生は去っていった。


このようにして田んぼにまいていきます。

僕が炭を細かくし、小浦方さんがまくという役割分担です。



50キロの炭は、命をかけて焼いた気でいるので、かなり量があった気がするけど、1反の田んぼにまいてみれば、このとおり、ほとんど見えないくらいになっている。

この写真をとるために、田んぼへ入ったが最後、ホームセンターで780円くらいで買った長靴は当然のように穴があいていて、水がどんどん入ってきた。


ちなみに、この田んぼでの毎年の収量は約3俵半。

化学肥料を使えば7俵くらいにはなるというが、化学肥料も農薬も使わない。

川口由一さんの自然農を学び、実践しようとしている。

毎年の異常気象のためか、それとも日本の農地自体がやせてきているからか、あるいはその両方からか、小浦方さんの田んぼも、周りの人の田んぼも、年々、収量が落ちているという。

炭を畑や田んぼに入れる効果は、

1.地熱上昇

2.生長促進

3.倒伏が少なくなる。

4.冷害にも強い。

5.収穫量が増加する。

など。連作してもビクともしないと本にも書いてあった。

炭が効果があるか実証するため、継続してレポートしていきます。


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